今から五年前に「ユダヤ」関連のGHQ焚書のリストとともに、筈見一郎著『ユダヤ禍の世界』の一部を紹介させていただいたが、当時は「国立国会図書館デジタルコレクション」の「送信サービス」が開始されておらず、ネットで読むことがかなわなかったのだが、今では多くの書籍がネットで閲覧できるようになっている。
『新聞とユダヤ人』

今回は「送信サービス」で読むるようになった武田誠吾著『新聞とユダヤ人』(昭和十九年刊)という本の一部を紹介させていただくことにしたい。
この本の序文には次のように記されている。
前世界大戦(第一次世界大戦)後約三十年間、世界を支配し、人類を指導して来た勢力は金権と物欲に燃え盛る米英ユダヤであった。今次世界戦争突破まで世界のあらゆるものを動かしていた旧秩序は米英ユダヤにより樹立され、維持されてきたのであった。米英ユダヤ的世界旧秩序は極めて非人間的であり、非道義的であった。それのみならず、恐るべき侵略性を有し、弱肉強食的であった。米英ユダヤのみが、この地球上に繫栄し、排他的幸福と享楽をむさぼるための世界支配体制であったのだ。米英ユダヤ以外の国家や民族は米英ユダヤの世界独占という邪心を充足するための奴隷的生存を強制されてきたのである。…中略…
最近三十余年間、世界の政治、経済、思想、文化、そして人類のあらゆる生活を支配しつつあった米英ユダヤ勢力を粉砕するにはまず第一に彼らの武力を殲滅することが必要である。しかし武力的勝利のみでは米英の世界支配勢力を完全に討滅することは不可能である。世界旧秩序の基底をなす米英ユダヤの世界観をたたきつぶして、わが日本的世界観にまつろわせなければ最後の勝利を得たと言えない。即ち武力的勝利とともに思想的勝利を得ることが絶対必要である。自由主義とデモクラシーと国際主義の看板をかかげて過去三十余年間、米英ユダヤが世界各国にバラ撒いた政治、経済、思想、文化の謀略的毒素があまりにも猛威をふるって来たため、われわれの生活はあらゆる部門に於いて米英化され、ユダヤ化されていたのである。…中略…
敵米英ユダヤは思想戦、ことに謀略と宣伝にかけては手段を選ばぬ最も悪質な狂犬である。この狂犬が野獣的目的を達するための思想戦に於いて使用した数々の非道義的謀略の中で、現代思想戦に最も関係の深い新聞通信による言論報道謀略を本書に於いて紹介することにした。
米英ユダヤの世界旧秩序時代に於ける世界の新聞通信は米英ユダヤに独占されていた。米英ユダヤは世界の言論報道機関の実権を掌握しつつ、彼等の世界支配力の維持と拡大強化に狂奔して来たのである。我々日本人もまた、米英ユダヤ人の新聞を読み、通信を聞くことによって知らず知らずの間に生活そのものが米英ユダヤ化されつつあった。
武田誠吾 著『新聞とユダヤ人』欧亜通信社 昭和19年刊 p.1~4
イギリスのロイター通信やアメリカのAP通信、UPI通信社など世界の大手通信社の多くがユダヤ系であり、世界の世論をコントロールできる状況は今も変わらない。かつては日本の新聞社や放送局は世界各地に特派員を置いていて独自の取材をしていたが、今ではユダヤ系通信社から入手した情報をそのまま流しているようなものである。言っては悪いが、記事の質も記者のレベルも戦前・戦中の方が遥かに高いので、海外の情報を自分で探して読んだほうが良いと思う。
近現代史というものは、かつて英米を中心とする大手通信社が報道して来た内容が戦後になってそのまま通説として伝えられていることが多い印象があるのだが、通信社はある意味でプロパガンダ機関でもある。第一次世界大戦以降の歴史については、戦後のわが国の通説では、英米が良い国でわが国が悪い国であったかのように描かれることが大半だが、戦前・戦中のわが国の新聞は今とは違って日本の立場で主張することが少なくなかったので、武田の次のような主張は多くの国民から支持されていたものと考えている。
我々が世界旧秩序と呼ぶのは、第一次世界大戦の総決算として行われたヴェルサイユ平和会議に於いて、米英ユダヤ政治家が自己の利益のみを主眼として作り上げたヴェルサイユ条約と、米国ユダヤの代弁者ウィルソン大統領の創案に基づく国際連盟と、更に、米英ユダヤが日本に強要したワシントン条約の三つによって支配された時代の世界秩序を指すのである、第一次世界大戦後の世界は、すべてこの三つの体制により動かされ支配されて来たのである。かかる三十年間の世界秩序を指して、我々は米英ユダヤの世界支配というのである。
ヴェルサイユ条約は第一次世界大戦の勝利に驕る米英ユダヤの独断によって敗戦国ドイツに押し付けられたものである。国際連盟を考案したのは、当時の米国大統領ウィルソンの政治顧問として隠然たる勢力を有していた米国ユダヤ人であった。ワシントン条約は、新興日本民族の太平洋発展を阻止するために米英ユダヤが、衆を頼んで日本に強制した鉄鎖であった。ヴェルサイユ条約も、国際連盟も、ワシントン条約もすべて米英ユダヤが、世界制覇の野望を実現するため、人類の福祉と世界平和の美名にかくれて謀略的にデッチ上げたものである。即ち、ヴェルサイユ条約はドイツ敗戦後のヨーロッパ大陸を米英ユダヤの支配下に隷属せしめ、ワシントン条約は日本を中心とするアジア諸国を米英ユダヤの植民地たらしめ、国際連盟は世界各国をして米英ユダヤの政治的意思に服従せしめんとしたものである。
同上書 p.11
英米の背後にはユダヤ金権勢力がありその勢力が世界を次の戦争に導いたと著者は考えていたのだが、日本人の大多数は、敵は英米であり背後にどんな勢力がいるのかについてまでは考えなかった。しかしながら、著者はそれでは片手落ちだとして次のように述べている。
今次世界大戦に於ける我々の敵は米英アングロサクソンであると同時に米英の真の支配力を掌握している国際ユダヤ金権勢力であることを我々は知らねばならない。敵米英撃ちてし止まんの標語は日本人のすべてに沁み込んでいるが、人類の敵国際ユダヤ勢力を撃滅すべしとの言葉は新聞・雑誌・講演等にあまり見られない。このことは大東亜戦争完勝のために頗る片手落ちであると言えるだろう。なぜならば、今次世界大戦の放火犯人は米英アングロサクソンであり、米英の実権を握っている国際ユダヤ勢力であるからだ。このことは、我々の口から言うまでもなく、国際ユダヤの首脳が自ら公言しているのだから、これほど確実なことはない。即ち、国際ユダヤ勢力の最高機関である「世界ユダヤ会議」の議長をしているゴールドマンというユダヤ人は、今次世界大戦突発後一九四〇年二月十日開催された米国ユダヤ会議の席上、「今次大戦の目的は世界各国の国家主権を破壊して、しかる後に世界連邦組織を確立することである」と、豪語している。各国の国家主権を破壊するということは、日本やドイツの如き非ユダヤ国家の国体や政体を破壊してユダヤの支配下に隷属せしめることを指すのである。…中略…
ユダヤ人が祖国を失った亡命流浪の世界市民であることは誰でも知っているところである。このユダヤ人は世界各国に放浪の民として、寄生虫的生活を営んでいることも事実である。彼らユダヤ人は二千余年の間、次から次へと世界の至るところを流れ歩いている。そして、ある一定の都市に居住するようになれば、「神の選民」というユダヤ民族独特のウヌボレと、偏狭な民族的団結心とから来る非ユダヤ民族劣等感と、自己民族の利益のみを図る極端な自己主義、目的のため手段を選ばぬ非道義性、飽くことを知らぬ唯物的な黄金欲等のため、常に非ユダヤ人との共同共栄が行われず、遂に排撃され、追放されてきたのである。ユダヤ人が至るところで排撃され追放されるのはユダヤ人側に原因があり、責任があるのだ。ところが、このように正常な理由を有する非ユダヤ人排撃や追放を指して、ユダヤ人は「迫害」と呼んでいるのである。ユダヤ人自身の邪悪ゆえに迫害され、非道義なるがゆえに追放されることに彼らユダヤ人は心の窓を開かないのである。…中略…
ユダヤ民族のかかる間違った偏見的憎悪と復讐が長い年月を経ている間に、祖国亡き世界のユダヤ人は彼ら独特の偏狭な民族的団結心と誤れる民族的優越感から、ユダヤ民族以外のすべての民族をユダヤ民族の支配下に隷属せしめ、ユダヤ帝国を建設し、そうすることによって非ユダヤ民族に対する歴史的復讐の念を晴らし、ユダヤ民族自らが世界の支配者となって、ユダヤ民族の伝統的信念である「神の選民」をこの地球上に出現せしめんとの民族的陰謀を計画するに至ったのである。…中略…
ユダヤ人が数千年来、民族的信念として抱懐している「選民思想」とは、ユダヤ人はこの世界に於いて、神から選ばれた唯一の民族であると、信じているユダヤ人の思想をさすのである。ユダヤ人の偏狭な民族的優越感もこの思想から生まれたものであり、またユダヤ民族が他民族をゴイ(豚の意)と呼んで劣等視するのもやはりこの思想から生まれて来たものである。
同上書 p.59~61
この文章に続いて、1897年にスイスのバーゼルで開かれた第一回ユダヤ会議で発表されたシオン二十四人の長老による決議文と言う体裁で書かれた『シオンの議定書』の解説がなされている。そこには選民であるユダヤ人が非ユダヤ人を世界支配するための道筋について詳細に書かれているのだが、その内容については別の焚書で内容を紹介させていただく予定である。この『シオンの議定書』については、戦後は「陰謀論」とレッテルを貼られることが多いので、詳しく知る日本人は少ないと思われるのだが、戦前戦中には多くの本や新聞に「シオンの議定書」の解説がなされているので、当時はユダヤ人が英米や支那の背後で良からぬ動きを仕掛けていたことを感じていた日本人が少なくなかったと思われる。当時のアメリカのルーズヴェルト大統領、イギリスのチャーチル首相、ドラモント国連事務総長ほか、当時の世界を動かしていた重要人物の多くがユダヤ人であったのだが、これを偶然とするには余りに不自然で、背後にユダヤ人による工作があった可能性を考えることが普通ではないかと思う。当時のわが国でユダヤ人問題を研究する識者が多数いて、その問題を扱った研究書が多数出版されていたのだが、わが国では戦後の長きにわたりユダヤ人問題を論じることはタブーにされてきたといって良い。
これまでこのブログで紹介させていただいたユダヤ研究本
これまで、このブログでユダヤ人に関する研究書などを何点か紹介してきた。GHQ焚書処分されていない本もあるが、焚書処分されていてもおかしくない内容なのでブログカード化しています。













本のタイトルに「ユダヤ(猶太)」「フリーメーソン」を含むGHQ焚書リスト
GHQ焚書リストかの中から、本のタイトルに「ユダヤ(猶太)」「フリーメーソン」を含む本を抽出して、タイトルの五十音順に並べてみた。
分類欄で「〇」と表示されている書籍は、誰でもネットで読むことが可能。「△」と表示されている書籍は、「国立国会図書館デジタルコレクション」の送信サービス(無料)を申し込むことにより、ネットで読むことが可能となる。
タイトル | 著者・編者 | 出版社 | 分類 | 国立国会図書館デジタルコレクションURL 〇:ネット公開 △:送信サービス手続き要 ×:国立国会図書館限定公開 |
出版年 | 備考 |
英・米・露に於けるユダヤ人の策動 | 国際思想研究所 [編] | 雄生閣 | 〇 | https://dl.ndl.go.jp/pid/1711542 | 昭和18 | 現代国家民族大観 ; 第2巻 |
虚偽と真実の斗ひ : 今次大戦とユダヤ問題 |
増田正雄 | 海軍施設協力会 | △ | https://dl.ndl.go.jp/pid/1045126 | 昭和18 | |
皇国大日本と其使命 怖るべきユダヤの国際的大秘密結社 |
塩田盛道 述 | 建国講演会 | 〇 | https://dl.ndl.go.jp/pid/1023481 | 昭和10 | |
今次大戦と裏のニュース : 世界猶太情報 |
国際政経学会調査部 訳編 | 政経書房 | 〇 | https://dl.ndl.go.jp/pid/1277055 | 昭和16 | 国際秘密力研究叢書 ; 第10冊 |
支那とフリーメーソン | 内藤順太郎 | 国民社 | △ | https://dl.ndl.go.jp/pid/1459176 | 昭和18 | |
支那に於ける英国の動向と 猶太の勢力 |
犬塚惟重 述 | 東京商工会議所 | 〇 | https://dl.ndl.go.jp/pid/1115090 | 昭和13 | 東京商工会議所商工資料 第64号 |
新聞とユダヤ人 | 武田誠吾 | 欧亜通信社 | △ | https://dl.ndl.go.jp/pid/1711553 | 昭和19 | |
ソ連の要路を占むるユダヤ人の極東政策 | 長谷川泰造 | 人文書院 | △ | https://dl.ndl.go.jp/pid/1441310 | 昭和11 | |
大東亜戦争とユダヤ人の動向 | 久保田通教 | 東京情報社 | 国立国会図書館に蔵書なし あるいはデジタル化未済 |
昭和17 | ||
東亜とユダヤ問題 | 小山猛夫 | 中央公論社 | 〇 | https://dl.ndl.go.jp/pid/1440175 | 昭和16 | 東亜新書 ; 8 |
ナチスのユダヤ政策 | 清水宣雄 | アルス | △ | https://dl.ndl.go.jp/pid/10298645 | 昭和16 | ナチス叢書 内務省検閲発禁図書 |
日本主義経済学 : ユダヤ主義経済の排撃 |
田村謙治郎 | 東風閣東京事務所 | 〇 | https://dl.ndl.go.jp/pid/1278512 | 昭和15 | |
マソン結社の秘密 | 久保田栄吉 訳 | 破邪顕正社 | △ | https://dl.ndl.go.jp/pid/2386509 | 昭和19 | |
猶太禍の世界 | 筈見一郎 | 霞ケ関書房 | 〇 | https://dl.ndl.go.jp/pid/1459178 | 昭和16 | 2022ダイレクト出版で復刻 |
猶太シオン運動の実相 | ローゼンブルグ | 富強日本協会 | △ | https://dl.ndl.go.jp/pid/1045121 | 昭和18 | |
猶太人の陰謀と排日問題 | 勝井辰純 | 久栄堂書店 | 〇 | https://dl.ndl.go.jp/pid/1021207 | 大正13 | |
ユダヤ人のアメリカ発展 | オトマール・クラインツ | 千峰書房 | △ | https://dl.ndl.go.jp/pid/1045119 | 昭和17 | |
猶太と日本の戦い | アルフレッド・ストッス 佐藤麟太郎訳 |
政教社 | △ | https://dl.ndl.go.jp/pid/1260881 | 昭和13 | |
猶太の世界支配綱領 | 愛宕北山 | 政経書房 | △ | https://dl.ndl.go.jp/pid/2385941 | 昭和16 | |
ユダヤの対日謀略 | 長谷川泰造 | 晴南社創立事務所 | △ | https://dl.ndl.go.jp/pid/1711559 | 昭和19 | 2021経営科学出版で復刻 |
猶太民族と世界制覇の陰謀 | 松村吉助 | 富山房 | △ | https://dl.ndl.go.jp/pid/1711608 | 昭和19 | 国文百科文庫 ; 第1 |
わが対ユダヤ戦線 | 中山忠直 | 中山忠直 | △ | https://dl.ndl.go.jp/pid/10298867 | 昭和18 | 内務省検閲発禁図書 |
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