「毎日新聞」の京都版に『大航海時代にわが国が西洋の植民地にならなかったのはなぜか』の書評が載りました

ご連絡など

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 拙著『大航海時代にわが国が西洋の植民地にならなかったのはなぜか』が発売されて1年10か月が過ぎましたが、今年の1月24日の「毎日新聞」京都版に、書評が出ていたとの情報を読者から頂きました。

 上の画像がその書評ですが、地方版とはいえ、全国紙に採りあげていただいたことはうれしいことです。

 1年半ほど前に愛知県の地方紙である「東日新聞」に書評が出た時は、出版社から連絡がありましたが、今回は出版社も知らなかったとのことでした。出版社からお願いしていただいて毎日新聞社よりPDFを入手することができました。

 出版社から読者の書評を届けていただいていますが、好意的な書評を頂いており嬉しい限りです。

「教科書は勿論、一般の歴史書にもほとんど書かれていない史実を丹念な文献調査で掘り起こし、紡ぎ合わせ、一幅の壮大な歴史絵巻に織りあげた著者の洞察力、構想展開力に脱帽。”目からウロコ”でした。”史実”の真実を探る面白さに興奮しました。」

「ブログ記事が一冊の本にまとめられ、時代の流れに沿って読むことができ、興味深くこの時代の日本について知ることができました。日本人奴隷の話や、宣教師たちが率先した日本侵略活動は衝撃的でした。当方、歴史は苦手科目で、学生時代は手抜きしていましたが、真実の歴史を知ることの大切さ、おもしろさを、この本で知りました。」

 Amazonのカスタマーレビューや楽天のレビューも高い評価を頂いていますが、無名の著者ゆえに店頭に本を置いていただいたのは短い期間だけでした。最近では、店頭で買っていただいているのは月間数冊程度で、9割はネットで買っていただいており、徐々にではありますが売り上げが伸びています。

 店頭で内容を確かめることができないので、購入を検討しておられる方には誠に申し訳ないのですが、私のブログ記事や本の書評を見ていただいて購入していただけると有難いです。中古本はまだあまり出回っておらず、価格は期待するほど安くはなっていません。電子書籍版は紙の書籍よりかは3割安となっていますので、電子書籍に抵抗のない方はそちらで購入される方が現状では割安です。なおこの書籍は Kindle Unlimited 会員の方は、読み放題の対象になっています。

 読者の方がブログなどで感想を書いておられます。参考になりそうな長めの記事をいくつか紹介させていただきます。Amazonや楽天などのネット書店にも、多くの書評の書き込みがあります。

 

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コメント

  1. しばやんさん、こんにちは。いつも楽しくブログを拝見しています。

    私も、今年になって時間の余裕ができたので、著書を拝読いたしました。いつもブログを読んでいるとはいえ、一冊の本にまとめてあるので衝撃的な内容に、とても読み応えがありました。

    貿易を餌にして次々とキリシタン大名を誕生させ、信徒を使って寺社に火をつけ、偶像崇拝の対象となる貴重な仏像を破壊させる様子は、旧約聖書の申命記の命ずるままです。そして印象的なのは、P167~170『日本基督教史』にある関ヶ原の戦いにおける多くのキリシタン大名たちが、西軍・東軍・中立に分かれて参戦していることです。

    幕末の幕府軍と新政府軍の戦いと同じく、日本人同士を戦わせるのは、彼らがディバイド・アンド・コンカー (Divide and Conquer)で、日本を植民地にする企図があったことは想像に難くありません。そう考えると、本能寺の変も関ヶ原の戦いも裏で彼らが一枚噛んでいたのでは?と思ったりします。

    前に紹介したかもしれませんが、昭和18年の『猶太と世界戦争』には、プラハでユダヤ長老会議が1464・1563・1653・1761・1851と5回開かれているとあります。いずれもエホバのご加護があるとされる合計数字15になる年にあたりますが、彼らの深謀遠慮が真実味を帯びてきます。

    著書にあるように、日本人奴隷に激怒した豊臣秀吉が伴天連追放令を出したことや、徳川幕府が決して宣教師に警戒を怠らず、最後は出島で貿易の徹底管理をしたことは、見事というほかありません。それは幕末と違い、武力の優位性があったことが決定的であったことも再認識します。

    素晴らしい本を世に出していただき、しばやんさんに改めて感謝いたします。ありがとうございました。引用されている文献も参照しながら、貴著や貴ブログを参考にして、半年くらいかけて勉強して動画を作成できたらと考えています。

    • しばやん より:

      シドニー学院さん、コメントありがとうございます。よく読んで頂いたうえにコメントまでいただき、感謝感激です。

      11年ほど前に偶然ネットで発見した、日系ブラジル人向けの日本語新聞の「日本人奴隷」に関する連載記事を読んで、ブログを始めたばかりの私の探求心に火が付きました。それ以来、試行錯誤しながらこの時代のことをブログにいろいろ書いてきたのですが、いろんな方から本に纏めてほしいと言われて制作したのがこの本です。年代別に記事を整理しながら、重複を省いたり加筆しながら書きあげましたが、素晴らしい読者に恵まれて、好意的な感想をたくさんいただいて、苦労して書いた甲斐がありました。

      この本を書いた時は、ディバイド・アンド・コンカー (Divide and Conquer)という言葉をまだ知らなかったのですが、彼らはキリスト教という排他的な宗教を広めることで、キリシタン大名を味方につけて日本を二分して戦おうとしていたことは宣教師らの記録から読み取れますね。今の日本史の通説はこのような史料を完全に無視した上で成り立っていて、これらの史実が広く知られるようになれば、瓦解せざるを得ないと考えています。日本の歴史は世界史の流れの中で理解されるべきものなのですが、通説は狭い日本の国が「鎖国状態」にあるとして描きたがっているようにも見えます。通説にとって都合の悪い史実を大量に隠したうえで描かれた歴史は、単なるプロパガンダにすぎません。

      今年、何か一冊書きたいとは思っているのですが、幕末から明治について何か書いてみたいと考えています。昭和初期も書きたいことがあるのですが、もう少し勉強してから、テーマを絞りたいと思っています。

      シドニー学院さんの動画、力作ぞろいですね。これからも拝聴させていただきます。

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