王直

国会図書館デジタルコレクション

GHQが徹底的に焚書にした歴史家・仲小路彰の「世界興廃大戦史シリーズ」など

戦前・戦中に「世界興廃大戦史」全百二十一巻という壮大な著述計画を立てた仲小路彰という歴史家がいる。全巻の内訳は日本戦史が全三十巻、西洋戦史が四十二巻、東洋戦史が三十二巻、世界戦史が四巻、総観篇が十巻、別冊が三巻となっている。 仲小路彰  こ...
朱印船貿易と東南アジアの日本人

秀吉が南蛮貿易を奨励して以降、外国との貿易はどう変わったか~~朱印船貿易と東南アジアの日本人1

秀吉は海外貿易を行う商人に朱印状を与えて貿易統制したが、江戸時代には日本との交易が禁じられていた明商人にも朱印状が発行されている。南蛮貿易が活発化して、東南アジア各地に日本人町が発達し多くの日本人が移り住んだが、ポルトガル船により多くの日本人奴隷も送られた。後に江戸幕府は武器・奴隷・傭兵の禁輸令を出している。
倭寇

後期倭寇の実態はいかなるものであったのか~~倭寇4

明は海禁政策をとり「私貿易」を厳禁した。だが、当時すでに日本に送られる支那の貿易品には生活必需品がかなり含まれており、結果としてわが国の「私貿易」は盛んになったのだが、明の取締りが厳しくなると中国沿海地方の悪徳商人たちが利権を手中に収め、王直は長崎の五島や平戸に本拠を置きアジアの商圏を拡大していった。