GHQ焚書

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GHQが焚書処分した「地政学」の本に何が書かれているか~~小牧實繁『地政学上より見たる大東亜』

「地政学」は、地理的な環境が国家に与える政治的、軍事的、経済的影響を、巨視的な視点で研究する学問だが、戦前・戦中には多くの著作が出版されていたものの、戦後GHQにより、日本人の著作だけでなく外国人の著作までもが没収処分されている。さらには公...
GHQ焚書

GHQが最初に没収を命じた10点の書籍~~大東亜戦争調査会編『米英挑戦の真相』

GHQが最初に書籍の没収を命じたのは昭和二十一年のことで、三月十七日付の覚書には「宣伝用刊行物の没収」とのタイトルで、次のように記されていたという。  日本政府に対し、次のリストにある宣伝用刊行物を多量に保有している倉庫、書店、書籍取扱業者...
満州関連

GHQは満州事変について何を隠そうとしたのか~~桜井忠温 著『常勝陸軍』

桜井忠温 (さくらい ただよし)は日露戦争に出征し、乃木将軍配下で旅順攻囲戦で右手首を吹き飛ばされる重傷を受け、帰還後療養生活中に執筆した日露戦争の実戦記録『肉弾』は15ヶ国に翻訳される大ベストセラーとなった。彼はその後陸軍省新聞班長を務め...
欧米の植民地統治

GHQが戦後の日本人に封印したフィリピンの歴史~~奈良静馬『西班牙古文書を通じて見たる日本と比律賓』

今から六年ほど前に奈良静馬著『西班牙(スペイン)古文書を通じて見たる日本と比律賓(フィリピン)』という本を「国立国会図書館デジタルコレクション」で見つけて読んだときに、倭寇や豊臣秀吉に対する見方が変わってしまった。この本には、戦後の歴史叙述...
GHQ焚書

なぜGHQが水戸学の研究書を戦後の日本人に封印したのか~~高須芳次郎 『水戸学講話』

前回の「歴史ノート」で水戸藩の廃仏毀釈のことを書いた。水戸藩は幕末期に藩主・徳川斉昭が、水戸学の立場から強硬な尊皇攘夷論を唱え、大砲を作るのに梵鐘や仏像などを鋳つぶしているのだが、GHQは水戸学の研究書の多くを焚書処分している。なぜGHQが...
欧米の植民地統治

GHQ焚書点数が2番目に多い仲小路彰の歴史書には何が書かれているのか~~『米英の罪悪史』『太平洋侵略史』

GHQが戦後の日本人に読めないようにした書籍を著者別に並べると、一番多いのが野依秀市のもので二十四点、二番目が仲小路彰で二十三点、三番目が長野朗で十八点となる。長野朗の著作は前回紹介したので、今回は仲小路彰の著作の一節を紹介したい。  仲小...
長野朗

GHQ焚書に描かれた、中国の排日運動を操った国~~長野朗『支那三十年』

前回の「GHQ焚書」で、長野朗著『民族戦』の一節を紹介したが、今回は、同じ著者の『支那三十年』(昭和十七年刊)の文章を紹介したい。長野朗は、中国で排日運動が始まった大正八年(1919年)に北京にいて、身近でその動きを観察した人物である。この...
長野朗

GHQ焚書・長野朗著『民族戦』に描かれた、漢人の侵略の仕方

12年前に西尾幹二氏が書き始めた『GHQ焚書図書開封』シリーズで、多くのGHQ焚書が紹介されているが、中国関係の書籍では西尾氏は長野朗(ながの あきら:1888~1975年)の著書を高く評価しておられる。長野朗は陸軍の軍人であったが、辛亥革...
欧米の植民地統治

GHQが戦後の日本人に封印したイギリスのインド統治方法について書かれた本~~『英帝國敗るるの日』

以前このブログで、かつて豊かであったインドが、イギリスの植民地となって以降富が奪われて行ったことを書いたのだが、戦後の日本人はイギリスという国は紳士の国だと学校で教わり、イギリスがそのようなひどいことをしたことはマスコミなどでも伝えられるこ...
欧米の植民地統治

GHQが戦後の日本人に封印したオーストラリアの歴史書など~~宮田峯一『濠洲連邦』

GHQの焚書リストを見ていると、なぜこんなテーマの書籍を没収廃棄を命じたのかと思われるタイトルの本がかなりあるのだが、オーストラリアに関する歴史書がなぜ封印されたかについては、実際に読んでみるとよく理解できる。多くの焚書本に書かれていること...
GHQ焚書

GHQが焚書処分した、朝鮮半島、台湾、樺太関係書籍~~姜昌基『内鮮一体論』、李東華『国防と朝鮮人』

戦後GHQは市販されている多くの書籍を没収・廃棄し、日本人に読めないようにしたが、戦前から日本が統治していた朝鮮半島や台湾、樺太などに関する書籍も処分している。  朝鮮半島に関する書籍は26点、台湾に関する書籍は3点、樺太に関する書籍は4点...
中国関連

GHQに焚書処分された中国関係書籍~~笠井孝『裏から見た支那人』

戦後GHQは7千点以上の書籍を没収・廃棄して、戦後の日本人に読めないようにしたのだが、焚書処分した書籍の内容を国別に分類すると、一番多いのは中国に関する書籍である。  書籍のタイトルに「中(国)」「中華民国」「支那」「シナ」「支(那)」など...
ソ連・コミンテルン

GHQに焚書処分された旧ソ連関係書籍~~『ソ聯は今何を劃策してゐるか』、『急迫せる日露の危機』

戦後GHQが没収し処分して戦後の日本人に読めなくさせた本の中で、旧ソ連に関する本は結構多い。例えば昭和十二年に発刊された三島康夫 著『ソ聯は今何を劃策してゐるか : 日ソ果して戦ふか』という本は、支那事変にソ連がどうかかわっていたかが詳しく...
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官公庁が執筆・編纂してGHQ焚書処分となった本~~『国際事情昭和十四年版 世界の動き』

官公庁が執筆・編纂した書籍は主義主張はせず、事実のみを淡々と書くものだと思うのだが、多くがGHQにより没収・廃棄されている。なぜ焚書されたのか気になって目次を読んでいると、戦後の日本人に知らされてこなかったことが結構書かれている。  今回は...
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GHQに焚書処分された作家の著作~~菊池寛『大衆明治史』、火野葦平『海南島記』

戦後GHQが没収・廃棄して日本人に読めなくさせた書籍の中には、小説家・作家の著作が少なからずある。  江戸幕府が外交知識が乏しいままに安政年間に結んだ条約が不平等で屈辱的なものであったために、明治政府がそれを改正させようとしたことは教科書な...
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GHQに焚書処分された英国関連書籍~~松井賢一『打倒英国』

GHQは戦後の日本人に読めないように、市場で流通していた7千点以上の書籍を没収廃棄したが、その中身を見ると外国に関するものが大量に存在する。これ等の書物には、戦勝国にとって都合の悪い史実が満載で、多くの人に読んで頂きたい本がかなりある。  ...
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GHQにより焚書処分された、外交に関する書籍~~白柳秀湖 『日本外交の血路』

GHQが没収・廃棄した書籍の中には、日本と他国、あるいは他国同士の外交や関係史について書かれた本が少なからずある。  今回紹介する本の著者は、在野の歴史家である白柳秀湖(しらやなぎ しゅうこ)で、彼は島崎藤村を愛読し早稲田大学文学部に進学し...
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GHQが焚書処分した政治家の著作~~池崎忠孝『太平洋戦略論』、安藤正純『日本の行く道』

GHQが没収・廃棄し、戦後の日本人が読めないようにされた著作の中には、国内外の政治家が著した本が多数存在する。ヒトラーの『我が闘争』もその一つだが、日本人の著作では池崎忠孝(いけざき ただよし)の著作が最も多く処分されている。この人物は東京...
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GHQが焚書処分した軍人の著書~~真崎勝次著『非常時局読本』

戦後の教育やらマスコミの解説などで、軍人はわが国を戦争に巻き込んだ犯罪者のようなイメージを擦り込まれていて、私の場合、恥ずかしながら軍人の書いた文章を読む機会はほとんどなく、読んではいけない本であるとか、学ぶところがないに違いないと、長い間...
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GHQが焚書処分した外国人の本、及び外国語で出版された本~~『虐げられし印度』、 『国防と朝鮮人』

第二次世界大戦後日本へ進駐してきたGHQ( 連合国軍総司令部 )が、昭和二十一年から二十三年(1946~48年)にかけて、当時わが国で流通していた書籍のうち7769タイトルの単行本やパンフレットを「宣伝用刊行物」と呼んで没収・廃棄し、戦後の...
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GHQが焚書処分した実業家・経済人の著書~~小林一三『戦後はどうなるか』

GHQが没収廃棄した書籍には実業家・経済人の著作も少なからずある。企業経営者は、時代の流れを読み誤ると事業にも大きく影響することになるので、名経営者と呼ばれる人物は当時の論調などに惑わされることなく、しっかりと世界や経済の動きを捉えており、...
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GHQが焚書処分した歴史記録~~永松浅造 『皇国海戦史 海ゆかば 』

歴史書と言っても、時代や地域によって、あるいは政治、経済、戦争、外交、文化、思想、宗教など様々な切り口で叙述されているものがある。今は出版不況のために、このようなテーマの本は、将来にわたり滅多に出版されないような内容の本が少なくなく、実際に...
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GHQに焚書処分された西洋・欧米に関する書籍~~福沢桃介 『西洋文明の没落 : 東洋文明の勃興』

戦後になってわが国に関する史実の多くが封印されたことは何度も書いてきたが、わが国とは無関係な史実についても多くが封印されている。たとえば「奴隷制」に関する問題がそうだが、戦前・戦中にはこの問題は普通に論じられていた。 福沢桃介(45歳の頃)...
欧米の植民地統治

GHQに没収・廃棄されたアジア・東洋をタイトルに含む書籍~~『大東洋の危機 : 英国よアジアより手を引け』

第二次世界大戦が起きる前のアジアは、タイ国と日本を除いてはすべてが欧米列強の植民地であった。彼らの植民地統治が如何なるものであったかは戦後の日本人にはほとんど知らされていないが、戦前の日本人は欧米に侵略され続けてきたアジアの歴史について解説...
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GHQに焚書処分された「国体」関連書籍~~文部省 編纂 『國體の本義』

「国体」という言葉を聞いて、現在では「国民体育大会」を連想してしまうところだが、近世以降この言葉は、くにがら、国のあり方、国家の根本体制という意味で用いられてきた。  Wikipediaによると、このような意味で「国体」が用いられるようにな...
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GHQに焚書処分された神道関連書籍~~山田孝雄 『神道思想史』

教科書などには絶対に書かれていないことだが、昭和二十年(1945年)十二月十五日にGHQが日本政府に対して神道指令、正確には「国家神道、神社神道ニ対スル政府ノ保証、支援、保全、監督並ニ弘布ノ廃止ニ関スル件」(SCAPIN-448)という覚書...
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GHQが焚書処分した「日本精神」に関する本~~辻善之助 『皇室と日本精神』

GHQ焚書リストの中からタイトルに「日本精神」を含む本を集めてみたのだが、今回はそのリストの中から辻善之助 著『皇室と日本精神』という本を紹介したい。文明論として今でも普通に読めるいい本だと思う。  日本は世界の文明の集合地であって、世界の...
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GHQが焚書処分した「北進論」「南進論」関連書籍~~安達謙蔵『北進図南』

昭和十六年(1941年)六月に、ドイツが独ソ不可侵条約を破ってソ連に侵攻すると、当時の近衛内閣では、四月に締結された日ソ中立条約を破棄してでも同盟国としてソ連と開戦すべきとする松岡洋右外務大臣と近衛文麿首相との間で閣内対立が起きている。近衛...
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GHQが焚書処分した「昭和」をタイトルに含む本~~赤松祐之『昭和十三年の国際情勢』

一昔前の書店には、毎年年末から年始にかけて、最新データで時事問題を解説したり、最新統計を反映した年鑑などの「昭和〇△年版」が平積みされていた記憶があるのだが、戦前戦中にも同様な書物が多数発行されていたようである。  GHQが没収を求めたのは...
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GHQが焚書処分した「幕末」「明治」「大正」をタイトルに含む本~~菊池寛 『明治海将伝』

GHQが没収廃棄して、戦後の日本人に読めないようにした本は多岐にわたるが、古代から近現代までのわが国の歴史上、「武の英雄」とされてきた人物のことを記した本の多くが焚書処分を受けている。  たとえば、日露戦争を勝利に導いた乃木希典や東郷平八郎...
日清戦争・日露戦争

GHQが焚書処分した日清戦争・日露戦争関連書籍~~時事新報社 編『日露戦争を語る. 外交・財政の巻』

明治時代にわが国が国運をかけて戦った日清戦争や日露戦争については、戦後は日本史の概説書か小説の世界でしかお目にかからなくなっているのが現状だが、戦前には当時の世界情勢から詳しく解き明かした本や、詳しい戦記が多数出版されていた。残念ながら、そ...
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GHQが焚書処分した道徳に関する書物~~深作安文 著『国民道徳綱要』

外国人が記した『日本論』の類を時々読むことがあるのだが、アメリカのジョージタウン大学教授のケビン・M・ドーク氏は著書の『日本人が気付かない世界一素晴らしい国 日本』の中で、日本人の道徳性に触れて世界の中で日本だけが、「宗教という形式的な思想...
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GHQが焚書処分したA級戦犯の著書~~松岡洋右 『東亜全局の動揺 』

昭和二十年(1945年)八月十四日にわが国は「ポツダム宣言」の受諾を連合各国に通告し、翌日の玉音放送により日本の降伏が国民に公表されたのだが、「ポツダム宣言」の第六条および第十条にはこう記されていた。 六 われらは、無責任な軍国主義が世界よ...
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GHQが焚書処分した回教やキリスト教など宗教に関する本~~『大東亜の回教徒』、『比島宣撫と宗教班』

著明な歴史学者のアーノルド・J・トインビー博士は、第二次大戦についてこう記している。  第二次大戦において、日本人は日本のためというよりも、むしろ戦争によって利益を得た国々のために、偉大なる歴史を残したといわねばならない。その国々とは、日本...
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電子書籍で読めるGHQ焚書

昨年出版した自著を3月末に電子書籍化して、昔とは比較にならないほど電子書籍のニーズが高まっていることがよく分かった。これまでは紙の書籍を買ったり借りたりして読むことが大半だったのだが、「国立国会図書館デジタルコレクション」をよく使うようにな...
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GHQが焚書処分した写真集など~~『日支事変写真帖』

GHQが焚書処分して、戦後の日本人に読めないようにした本の中には「…写真集」「…写真帖」「…写真帳」といったタイトルの本が少なからずある。大半の本は殆んどのページが写真ばかりで、写真の横に数行程度の説明がある程度のものなのだが、なぜこんな本...
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GHQが焚書処分した教育に関する本~~大日本国民教育会 編『教育勅語画鑑』、伏見猛弥 『教育維新』

GHQが焚書処分した書籍の中に、昭和六年に大日本国民教育会が編纂した『教育勅語画鑑』という本がある。この本は「教育勅語」がつくられた経緯やその内容について、偉人のエピソードなどを交えながら、絵とともに解説されている本である。  今回は、角倉...
欧米の植民地統治

GHQが焚書処分したフランス、フランス植民地に関する本~~田沢丈夫『仏印事情』

GHQ焚書のリストからフランスに関する本を探していると、没収廃棄されて戦後の日本人に読めなくされている本は、フランス本国に関する本よりもフランスの植民地に関する本が圧倒的に多い。  今のベトナム・ラオス・カンボジアは戦前はフランスの植民地で...
中国関連

GHQが焚書処分した日中戦争に関する本~~本多熊太郎『欧洲情勢と支那事変』

「支那事変」は、昭和十二年(1937年)七月七日の盧溝橋事件から始まった日中紛争を意味するが、当初は「北支事変」と呼ばれ、戦域が拡大してから「支那事変」あるいは「日支事変」と呼ばれるようになり、戦後は「支那」という言葉は避けて「日華事変」と...
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GHQが焚書処分した軍隊に関する本~~『軍隊教育漫画 輝く無敵陸軍』

GHQ焚書の中に昭和十三年に出版された『軍隊教育漫画 輝く無敵陸軍』という本がある。焚書処分された本の中には『決戦漫画輯』(金子三郎 編)という本も存在するが、「国立国会図書館デジタルコレクション」でネット公開されている漫画はこの本だけのよ...
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GHQが焚書処分した戦争に関する書物~~小林騏一郎『日・ソ・支戦争 : 世界大戦の前に来るもの』

今回はGHQ焚書リストの中から「戦争」「大戦」をタイトルに含む本を集めてみたが、多くの書物で戦前の世界情勢に踏み込んで詳しく書かれている。そこには、今まで教科書やマスコミの解説ではお目にかかれないような内容が記されていることがよくあり、重要...
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GHQが焚書処分した、第二次大戦に至る世界情勢を分析した本~~中川秀秋『日本を繞る国際情勢の緊迫』

戦勝国にとって都合の悪いことが書かれた本がGHQによって没収・廃棄され、戦後の日本人に読めないようにさせたことをいろいろ紹介してきたが、当時の世界情勢を解説した本もかなりの点数が没収処分されている。こういう本を今の教科書や一般的な通史で書か...
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GHQが焚書処分した「科学」「化学」「毒(ガス)」「技術」をタイトルに含む本~~竹内時男『新兵器と科学戦』

新型コロナウィルスが世界中で蔓延し、某国が意図的に広めたのではないかという議論がある。細菌やウィルスは特定国に安価で甚大なダメージを与えることが出来ることに注目して、昔から多くの国で兵器として用いる研究がなされていたことは事実である。  G...
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GHQが焚書処分した「近代」「現代」をタイトルに含む本~~平野零児『近代戦の正体』

最初に昭和十二年に出版された平野零児 著『近代戦の正体』という本の一節を紹介したい。文中の「世界大戦」というのは、今でいう「第一次世界大戦」のことであるが、非常に重要なことが記されている。  世界大戦は、武力のほかに「見えざる力」思想のプロ...
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GHQが焚書処分した「太平洋」をタイトルに含む本~~中川秀秋『太平洋波高し : 日本を襲ふ魔手の正体』

GHQが戦後没収廃棄した本のリストから、タイトルに「太平洋」を含む書籍を調べると、全部で61点あり、そのうち23点が「国立国会図書館デジタルコレクション」でネット公開されている。  その中から、中川秀秋 著『太平洋波高し』という本の一部を紹...
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GHQが焚書処分した「国際連盟」に否定的な書籍~~野瀬秀彦『国難来る日本勝つか聯盟勝つか』

1933年(昭和8年)2月の国際連盟臨時総会で、満州における日本軍の撤退などを求める勧告案が圧倒的多数で可決され、翌月にわが国は国際連盟脱退を通告したのだが、学生時代に学んだ時は、なぜわが国が国際連盟の脱退を決めたのが良くわからなかった。 ...
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GHQが焚書処分した青少年向けの書籍~~桜井忠温「子供のための戦争の話」

GHQが没収廃棄して、戦後の日本人に読めないようにさせた本のなかに、青少年向けの本が少なからずあるが、これらの本は著者が若い世代にも理解しやすいようにやさしい言葉で記されているのでありがたい。実際何冊か読んでみると、戦後になって多くの史実が...
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GHQが焚書処分したスパイ・謀略関係書籍~~新井辰男『スパイと防諜』

戦後のわが国は世界各国から「スパイ天国」と呼ばれて久しい。  わが国は最先端の科学技術を持ち、世界中の情報が集まる情報大国でありながら、世界のどこの国でも制定されているような「スパイ防止法」が存在しない。そのために、わが国で某国の工作員がス...
GHQ焚書

GHQが焚書処分した「排日」関連書籍~~勝井辰純『猶太人の陰謀と排日問題』

以前私の別のブログでアメリカの反日と中国の反日をまとめたことがある。  戦前の新聞記事や、アメリカ人ジャーナリストなどの当時の記録をもとに連載したものだが、今もよく読んでいただいている。  学生時代に授業で学んだ時は、なぜアメリカや中国で反...
ユダヤ人

GHQが焚書処分した「ユダヤ」関連書物~~筈見一郎『猶太禍の世界』

GHQが没収・廃棄した書物リストの中から「ユダヤ」「猶太」「フリーメーソン」「マソン」という文字をタイトルに含む本を調べると、全部で21点存在する。そのうち「国立国会図書館デジタルコレクション」で7点がネット公開されている。  ユダヤ人に関...