GHQにより没収・廃棄された国内および海外の政治家の著作

 戦後GHQにより没収・廃棄されて日本人が読めないようにされた著作の中には、国内外の政治家が著したものが多数あります。

 2点以上焚書処分された著者をランキング形式で表にまとめてみましたが、15人中の5人は外国人ですし、日本人も軍人ばかりではなく、米英開戦に反対した賀屋興宣の名前もあります。

著者略歴没収点数
池崎忠孝衆議院議員。第一次近衛内閣で文部参与官。12
アドルフ・ヒットラードイツ首相。ナチス指導者。11
荒木貞夫陸軍軍人。平沼内閣の文部大臣等。9
ムッソリーニイタリア首相。国家ファシスト党統領。8
松岡洋右第2次近衛内閣の外務大臣。8
中野正剛 衆議院議員。大蔵参与官等を歴任。7
ラス・ビハリ・ボースインド独立運動家。5
末次信正海軍軍人。第一次近衛内閣の内務大臣。5
有馬頼寧 第一次近衛内閣の農林大臣4
汪兆銘行政院長・中国国民党副総裁。3
チャンドラ・ボースインド独立運動家。2
芦田均外交官。法学博士。第47代総理大臣。2
賀屋興宣大蔵官僚。東条内閣の大蔵大臣等。2
伍堂卓雄 海軍出身。阿部内閣の商工大臣兼農林大臣等。2
林銑十郎 陸軍軍人。第33代内閣総理大臣。2
久原房之助 久原財閥総帥。逓信大臣、立憲政友会総裁等。2
永井柳太郎 阿部内閣の鉄道大臣兼逓信大臣等。2
山道襄一 加藤高明内閣・第1次若槻内閣の文部参与官等。2

下は、焚書処分された内外政治家の89点の著作リストです。URLの記載がある本は『国立国会図書館デジタルコレクション』でネット公開されていいます。

タイトル著者・編者出版社国立国会図書館デジタルコレクションURL出版年復刊等
英国の極東作戦
新嘉坡根拠地
池崎忠孝第一出版社
国防の立場から池崎忠孝昭森社
最新軍事問題論孜池崎忠孝大村書店
新支那論池崎忠孝 モダン日本社
世界は斯くして戦へり池崎忠孝 駸々堂
世界を脅威するアメリカニズム池崎忠孝 天人社
大英国日既に没す池崎忠孝 駸々堂書店
太平洋戦略論池崎忠孝 新光社https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/1037202昭和8
長期戦必勝池崎忠孝 新潮社https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/1062727昭和17
天才帝国日本の飛騰池崎忠孝新光社
日本最近対外政策論攷池崎忠孝 第一出版社
米国怖るゝに足らず池崎忠孝 先進社https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/1053669昭和5
軍・青年に与ふ荒木貞夫 森田書房https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/1094711昭和12
皇国の軍人精神荒木貞夫 朝風社https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/1464302昭和8
昭和日本の使命荒木貞夫 述社会教育協会https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/1908664昭和17
戦争荒木貞夫 述三笠書房https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/1455861昭和12
全日本国民に告ぐ荒木貞夫 大道書院
日本青年の道荒木貞夫 三笠書房
非常時日本の同胞に愬ふ荒木陸軍大臣 述大阪毎日新聞社https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/1273244昭和8
非常時の認識と青年の覚悟荒木貞夫 文明社https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/1033698昭和9
身を捨ててこそ 
戦争と国民の覚悟
荒木貞夫 三笠書房
興亜の大業松岡洋右 第一公論社https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/1267210昭和16
政党を脱退して
日本国民に訴ふ
松岡洋右 述大阪毎日新聞社https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/1448607昭和9
青年よ起て :
世界変局と大和民族の使命
松岡洋右 日本思想研究会https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/1447743昭和8
東亜全局の動揺
我が国是と日支露の関係・
満蒙の現状
松岡洋右 先進社https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/1466075昭和62019
経営科学出版
日独防共協定の意義松岡洋右 第一出版社https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/1453652昭和12
非常時とは何ぞや松岡洋右政党解消連盟
非常時に際して
全國民に訴ふ
松岡洋右 述又新社https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/1080101昭和9
満鉄を語る松岡洋右 第一出版社https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/1257839昭和122007慧文社
国家改造計画綱領中野正剛 千倉書房https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/1454098昭和8
世界維新の嵐に立つ中野正剛 鶴書房https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/1267223昭和17
積極的拡大主義の
危険性と合理性
中野正剛 東大陸社
全体主義政策綱領中野正剛 杉森孝次郎育生社弘道閣
沈滞日本の更生中野正剛 千倉書房https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/1272160昭和6
独伊より帰りて
日本国民に訴ふ
中野正剛 銀座書房https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/1282222昭和13
真直ぐに行け中野正剛育生社
日米危機とその見透し末次信正, 中野正剛 述新経済情報社https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/1030713昭和16
軍縮決裂と我等の覚悟末次信正 述楠公会総本部
世界戦と日本末次信正 平凡社https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/1073151昭和15
世界動乱の意義と
皇国の使命
末次信正東亜建設
国民聯盟事務局
https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/1456061昭和15
日本とナチス独逸末次信正 アルスhttps://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/1461356昭和15
事変と農村有馬頼寧 講橘書店
銃後の農村青年に愬ふ有馬頼寧 河出書房https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/1270702昭和12
戦時農村と革新政治有馬頼寧 農村研究会
有声録有馬頼寧 多摩書房https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/1123272昭和18
列国の動向を視る芦田 均日本文化中央連盟
新日本の「前夜」を語る芦田均 木村正義 
水谷長三郎 風見章
ダイヤモンド社https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/1092045昭和12
戦時下の経済生活賀屋興宣今日の問題社
転換期日本の財政と経済賀屋興宜朝日新聞社
東の日本・西の独逸伍堂卓雄 金星堂https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/1268393昭和13
盟邦独逸に使して :
ヒトライズムの成果を語る
伍堂卓雄 述横浜貿易協会https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/1270555昭和13
興亜の理念林銑十郎 文松堂書店https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/1039463昭和18
ロシア来るぞ林銑十郎 板垣征四郎 
東条英機 他述
帝国軍事協会
世界に先駆する日本永井柳太郎 照文閣https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/1438906昭和17
電力国家管理案の重大使命永井柳太郎 日満経済社
皇道経済論久原房之助 千倉書房https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/1025410昭和8
国民を基礎とする
政治機構改革に関する私見
久原房之助 中野豊治https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/1097155昭和14
亜細亜の将来と主盟日本の態度山道襄一日本人社https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/1270387昭和11
日本再建論山道襄一 千倉書房https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/1269299昭和7
北進図南安達謙蔵 春潮社https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/1268417昭和15
米英の東亜攪乱有田八郎毎日新聞社
日本の行く道安藤正純 望鴨閣https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/1268370昭和13
建国の精神と日本民族の覚悟池田秀雄,
小磯国昭 共述
松山房https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/1098125昭和7
長期建設の意義と我経済の
耐久力 教育改造論
石橋湛山東洋経済出版部
興亜経済の前途石渡荘太郎今日の問題社
日本戦時経済の進む途岸信介 研進社https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/1439267昭和17
戦後はどうなるか小林一三 青年書房https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/1256050昭和13
尽忠報国の精神近衛文麿演説第一出版社https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/1268214昭和13
昭和維新の到来永山忠則 講述日本革新農村協議会https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/1464883昭和15
支那事変解決論肥田琢司信正社
我が国体と祭政一致平沼騏一郎 述神祇院https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/1080496昭和15
林内閣を撃つ
輿論政治か独善主義か
牧野良三 森田書房https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/1091627昭和12
金再禁止と我党の主張 山口義一 財政経済研究会https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/1080453昭和9
常在戦場米内光政 述大新社https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/1058250昭和18
人民戦線に対する
ナチスの宣戦
ヒットラー,
ゲッベルス 共
青年教育普及会https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/1269694昭和11
世紀の獅子吼
ヒットラー総統演説集
ヒットラー羽田書店
独逸の決戦態度ヒットラー鉄十字社
ナチスの戦争論ヒットラー外七氏東邦書院
ヒットラー凱歌の門ヒットラー第一公論社
ヒットラーナチス宣言ヒットラー報国社
ヒットラー 
わが闘争の展開
ヒットラー栗田書店
我が闘争 第一巻下ヒットラー東亜研究所1973角川文庫
我が闘争 第二巻上ヒットラー東亜研究所https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/1438954昭和191973角川文庫
我が闘争 第二巻下ヒットラー東亜研究所1973角川文庫
われらの建設ヒットラー青年書房
英霊は戦争完遂を命ず
我等この命に従はん
ムッソリーニ中央出版社https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/1273582昭和18
協同体国家ムッソリーニ白揚社
世界新秩序への胎動ムッソリーニ改造社
ムツソリーニ自叙伝ムッソリーニ金星堂https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/1193562昭和4
ムッソリーニ全集 第8巻
世界新秩序への胎動
ムッソリーニ改造社
ムッソリーニ全集 第9巻ムッソリーニ改造社
ムッソリーニ全集 第10巻ムッソリーニ改造社
わが自叙伝ムッソリーニ今日の問題社
インドの叫びラス・ビハリ・ボース三教書院https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/1444427昭和13
革命亜細亜の展望ラス・ビハリ・ボース万里閣書房
独立印度の黎明ラス・ビハリ・ボース照文閣https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/1045063昭和17
独立の闘争ラス・ビハリ・ボース述昭和書房https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/1045064昭和17
ボースは叫ぶラス・ビハリ・ボース盛運堂https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/1453697昭和19
汪兆銘言論集汪兆銘三省堂
汪兆銘日本と携えて汪兆銘朝日新聞社
全面和平への路汪兆銘改造社https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/1877854昭和16
印度の闘争チャンドラ・ボース 興亜書房
闘へる印度 :
S.チヤンドラ・ボース自伝
チャンドラ・ボース 綜合インド研究室https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/1045067昭和18
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 ブログ活動10年目の節目に当たり、前ブログ(『しばやんの日々』)で書き溜めてきたテーマをもとに、昨年(2019年)の4月に初めての著書である『大航海時代にわが国が西洋の植民地にならなかったのはなぜか』を出版しています。
 通説ではほとんど無視されていますが、キリスト教伝来以降ポルトガルやスペインがわが国を植民地にする意志を持っていたことは当時の記録を読めば明らかです。キリスト教が広められるとともに多くの寺や神社が破壊され、多くの日本人が海外に奴隷に売られ、長崎などの日本の領土がイエズス会などに奪われていったのですが、当時の為政者たちはいかにして西洋の侵略からわが国を守ろうとしたのかという視点で、鉄砲伝来から鎖国に至るまでの約100年の歴史をまとめた内容になっています。
 読んで頂ければ通説が何を隠そうとしているのかがお分かりになると思います。興味のある方は是非ご一読ください。

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