「国体」という言葉を聞いて、現在では「国民体育大会」を連想してしまうところだが、近世以降この言葉は、くにがら、国のあり方、国家の根本体制という意味で用いられてきた。
Wikipediaによると、このような意味で「国体」が用いられるようになったのは近世以降で、嘉永六年のペリー来航以降、「国体という語は内治外交上重要なものとして用いられ、詔勅・宣命・その他公文書にも多く見られるように」なり、幕末期の使用例として、いくつか紹介されている。
たとえば黒船来航の年の7月、前水戸藩主徳川斉昭が幕府に建言した意見十箇条には、夷賊を退治しないばかりか万が一にもその要求を聞き入れるようでは「御国体に相済み申しまじく」(国体にあいすみません)と記し、同月伊達慶邦が幕府に提出した書に「本朝は万国に卓絶、神代の昔より皇統連綿」、「和漢古今、稀なる御治盛の御国体に御座候」とある。同年8月、孝明天皇が石清水放生会で攘夷を祈る宣命に「四海いよいよ静謐に、国体いよいよ安穏に、護り幸い給えと恐み恐みも申し給わくと申す」と宣い、…。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%9B%BD%E4%BD%93
領土や個人の生命財産が守られても、くにがらが守られなければ、国を守ったことにならないという考え方は明治以降も続き、積極的に西洋文明などを採り入れながらも、総じてわが国のくにがらは守られてきた。
第二次大戦に敗戦後多くの書物がGHQにより焚書処分され、「天皇制」について語ることがタブーであるような時代が続き、「国体」という言葉が死語になってしまって、不勉強の私には「国体護持」という言葉が「天皇制護持」と同義のようなイメージを持っていた。しかし実際に戦前戦中のテキストなどを読んでみると、「国体」という言葉には、天皇制だけでなく、日本語やわが国の文化や伝統や諸制度、習慣なども含まれていることが理解できる。国を守るということは、領土を守るということだけではなく、くにがらを守ることであり、戦後においてもその戦いは続いていると考えている。
古来わが国には様々な外国文化が流入し、それらをわが国なりに取り込みながら「国体」を守ってきたのだが、GHQ焚書である『国体の本義』には、明治以来西洋の学問や思想が相次いで流入していることについて、これらを醇化して取り込むことの必要性を説いている。
明治維新以来、西洋文化は滔々として流入し、著しく我が国運の隆昌に貢献するところがあったが、その個人主義的性格は、我が国民生活の各方面にわたって種々の弊害を醸し、思想の動揺を生ずるに至った。しかしながら、いまやこの西洋思想をわが国体に基づいて醇化し、以て広大なる新日本文化を建設し、これを契機として国家的大発展をなすべき時に際会している。
西洋文化の摂取醇化にあたっては、まず西洋の文物・思想の本質を究明することを必要とする。これなくしては、国体の明徴は現実を離れた抽象的のものとなるであろう。西洋近代化の顕著なる特色は、実証性を基とする自然科学およびその結果たる物質文化の華やかな発達にある。更に精神科学の方面においても、その精密性と論理的組織性とがみられ、特色ある文化を形成している。わが国は益々これらの諸学を輸入して、文化の向上・国家の発展を期さねばならぬ。しかしながらこれらの学的体系・方法及び技術は、西洋における民族・歴史・風土の特性より来る西洋独自の人生観・世界観によって裏付けられている。それ故に、わが国にこれを輸入するに際しては、十分この点に留意し、深くその本質を徹見し、透徹した見識の下によくその長所を採用し短所を捨てなければならぬ。
明治以来のわが国の傾向を見るに、あるいは伝統精神を棄てて全く西洋思想に没入したものがあり、あるいは歴史的な信念を維持しながら、しかも西洋の学術理論に関して充分な批判を加えず、そのままこれを踏襲して二元的な思想に陥り、しかもこれを意識せざるものがある。また著しく西洋思想の影響を受けた知識階級と、一般のものとは相当な思想的懸隔を来たしている。かくて、かかる情態から種々の困難な問題が発生した。かつて流行した共産主義運動、あるいは最近における天皇機関説の問題の如きが、往々にして一部の学者・知識階級の問題であった如きは、よくこの間の消息を物語っている。…(中略)…
おもうに西洋の思想・学問について、一般に極端なるもの、例えば共産主義・無政府主義の如きは、何人も容易にわが国体と相容れぬものであることに気づくのであるが、極端ならざるもの、例えば民主主義・自由主義などについては、果たしてそれが我が国体と合致たするや否やについては多くの注意を払わない。そもそもいかにして近代西洋思想が民主主義・社会主義・共産主義・無政府主義などを生んだかを考察するに、先に述べた如く、そこにはすべての思想の基礎となっている歴史的背景があり、しかもその根底には個人主義的人生観があることを知るのである。西洋近代文化の根本性格は、個人をもって絶対独立自尊の存在とし、一切の文化はこの個人の充実に存し、個人が一切価値の創造者・決定者であるとするところにある。したがって、個人の主観的思考を重んじ、個人の脳裏に描くところの観念によってのみ国家を考え、諸般の制度を企画し、理論を構成せんとする。かくして造られた西洋の国家学説・政治思想は、多くは、国家をもって、個人を生み、個人を越えた主体的な存在とせず、個人の利益保護、降伏増進の手段と考え、自由・平等・独立の個人を中心とする生活原理の表現となった。したがって、恣な自由解放のみを求め、奉仕という道徳的自由を忘れた謬れる自由主義や民主主義が発生した。而してこの個人主義とこれに伴う抽象的思考の発展するところ、必然に具体的・歴史的な国家生活は抽象的論理の影に見失われ、いずれの国家も国民も一様に国家一般乃至人間一般として考えられ、具体的な書く国家およびその特性よりも、むしろ世界一体の国際社会、世界全体に通ずる普遍的理論の如きものが重んぜられ、ついには国際法が国法よりも高次の規範であり、高き価値を持ち、国法はむしろこれに従属するものとするが如き誤った考えすら発生するに至るのである。
(文部省 編纂 『國體の本義』内閣印刷局 昭和12年刊 p.148~152)
この本は電子書籍でも読むことが可能。
GHQ焚書リストの中から「国体」という言葉をタイトルに含む書籍は全部で151点あり、そのうち「国立国会図書館デジタルコレクション」でネット公開されているものは27点と少ない。
タイトル | 著者・編者 | 出版社 | 国立国会図書館デジタルコレクションURL | 出版年 |
解義国体の本義講話資料 | 田制佐重 | 啓文館 | ||
戯曲国体明徴 | 石角春之助 | 国民の友社 | ||
近世国体思想史論 | 伊東多三 | 同文館 | ||
堅実なる国体観念 | 加藤尺堂 | 精神教育研究会 | ||
皇国体の真髄 | 松永 材 | 日本主義研究所 | ||
皇国体制 | 松永 材 | 興亜青年運動本部 | ||
皇国体の大義 | 渡邉八郎 | 春陽堂 | ||
孝の哲学日本国体 | 岩野直英 | 旧邦社 | ||
国史と国体 | 明治大学史学会 編 | 明治大学 史学研究室 | ||
国体 | 小室真之助 | 皇道宣揚会 | ||
国体科学研究第1巻 | 里見岸雄 | 錦正社 | ||
国体学. 第1巻 | 樋田豊太郎 | 樋田豊太郎 | https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/1153935 | 昭和9 |
国体学入門 | 里見岸雄 | 錦正社 | ||
国体観念協調の国史教育 | 中野八十八 加田庄之助 | 新生閣書店 | ||
国体教育史論 | 福島政雄 | 目黒書店 | ||
国体教育少年読本 | 星野武男 | 明治会本部 | https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/1873647 | 昭和10 |
国体教育の新建設 | 東方書院 編 | 東方書院 | ||
国体憲法学 | 岡本精一 | 国体科学社 | ||
国体原理天皇親政篇 | 遠藤友四郎 | 錦旗会本部 | https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/1105522 | 昭和8 |
国体講演録 第一篇 | 文部省普通学務局 | 宝文館 | ||
国体講演録 第二篇 | 文部省普通学務局 | 宝文館 | ||
国体講演録 第三篇 | 文部省普通学務局 | 宝文館 | ||
国体講話 | 今泉定助 | 大日本運動本部 | ||
国体思想論 | 広島文理大 精神科学会 | 目黒書店 | ||
国体史徴 | 生田目経徳 | 国体宣揚会 | ||
国体眞義 | 杉浦重剛 白鳥庫吉 | 世界文庫刊行会 | ||
国体信仰講座 第三巻 | 高佐貫長 | 行道文庫 | ||
国体信仰道解義 | 鄭然圭 | 皇学会 | ||
国体精華大和魂 | 馬場峰月 | 帝国講学社 | ||
国体精神教育勅語 大日本の道 | 三村親信 | 大日本家族協会 | ||
国体精神と教育 | 今泉定助 | 三友社 | https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/1071456 | 昭和13 |
国体精神と生活の表裏 | 小川博通 | 改元堂 | ||
国体精神の涵養 | 亘理章三郎 | 中文館書店 | ||
国体聖典 | 水谷市太郎 | 里見日本文化学 研究所 | ||
国体と教育 | 渡辺八郎 | 春陽堂 | ||
国体と基督教 | 大谷美隆 | 基督教出版社 | ||
国体読本 | 杉浦重剛 白鳥庫吉 | 世界文庫刊行会 | ||
国体読本 | 田中耕雲 | 海国社 | ||
国体と国家形態 | 日本文化 中央連盟編 | 刀江書院 | ||
国体と国旗 | 須基 浩 | 理想社 | ||
国体と思想国防 | 志水義暲 | 清水書房 | https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/1044864 | 昭和17 |
国体と全体主義 | 関栄吉 | 青年通信社 | https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/1045057 | 昭和18 |
国体と仏教 | 椎尾弁匡 | 東文堂書店 | ||
国体と民族 | 中山太郎 | 東洋堂 | ||
国体に関する 異説に就いて | 丹羽市三 | 北国夕刊新聞社 | ||
国体に醒めよ | 古川清治 | 島田満治郎 | ||
国体認識学 | 里見岸雄 | 国体科学社 | ||
国体の淵源日本精神 日本思想の原理 | 塩田盛道 | 建国講演会 | ||
国体のお話 | 金川金吾 | 日本精神宣揚会 | ||
国体の信仰と仏教 仏教哲理の再認識 | 稲津紀三 | 大東出版社 | ||
国体の真髄 | 長谷川陸郎 | あさひこ発行所 | ||
国体の信念 | 富永半次郎 | 承謹会 | ||
国体の話 | 西川平吉 | 出来島書店 | ||
国体の本義詳説 | 磯野 清 | 目黒書店 | ||
国体の本義 | 山田孝雄 | 宝文館 | https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/1228752 | 昭和11 |
国体の本義 | 文部省 編 | 内閣印刷局 | https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/1880826 | 昭和12 |
国体の本義 解説大成 | 孫田秀春 原房孝 | 大明堂書店 | ||
国体の本義詳細 | 磯野 清 | 目黒書店 | ||
国体の本義諸篇 | 福井久蔵 編 | 厚生閣 | ||
国体の本義通釈 | 孫田秀春 原房孝 | 大明堂書店 | ||
国体の本義と元首の 国法上の地位 | 北野豊治郎 | 北野豊治郎 | ||
国体の本義と農道 | 大日本農道協会編 | 泰文館 | ||
国体の明徴と 政治及教育 全 | 大日本国体宣揚会 | 皇学書院 | ||
国体法の研究 | 里見岸雄 | 錦正社 | ||
国体法理学 | 辻本正一 | 平凡社 | https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/1039535 | 昭和16 |
国体本位の宗教教育 | 中根環堂 | 如是社 | https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/1089730 | 昭和13 |
国体本義の明徴 | 池岡直孝 | 章華社 | ||
国体明徴憲法読本 | 唯根伊与 | 誠志堂書店 | ||
国体明徴を中心として 帝国憲法を論ず | 山崎又次郎 | 清水書店 | https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/1271908 | 昭和10 |
国体明徴皇道の道 | 有賀極光 | 東大古族学会 | ||
国体明徴講話資料 | 金井真澄 | 第一出版協会 | ||
国体明徴 素神は支那中国の開祖也 | 有賀極光 | 東大古族学会 | ||
国体明徴と 日本教育の使命 | 池岡直孝 | 啓文社 | ||
国体明徴と臣民の正念 | 石川金吾 | 日本精神宣昭会 | ||
国体明徴と仏教 | 利井与隆 | 一味出版部 | ||
国体明徴読本 | 松本重敏 | 世界公論社 | ||
国体明徴日本精神講話 | 教養会 編 | 教養会 | ||
国体明徴の方法原理 | 吉田熊次 | 国民精神文化 研究所 | ||
国体理論集 | 鄭然圭 | 皇学会 | ||
国体倫理学 | 船口万壽 | 国体科学社 | ||
国体論 | 野村八良 | 文明社 | ||
国体を描く画家 | 神山白土 | 艸書房 | ||
十七條憲法より観たる 大日本国体論 | 山田一太郎 | 聖徳太子 政治研究会 | ||
情操的実践史観に基づく 国体 感銘の国史教育 | 中野八十八 | 三友社 | ||
少年少女国体の本義読本 | 塚本勝義 | 誠文堂新光社 | ||
神宮と国体・皇室と 国体に就て | 日本皇政会 事業部編 | 日本皇政会事業部 | https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/1092293 | 昭和12 |
新国体国民読本 | 斎藤與治郎 編 | 大戦翼賛宣揚会 | ||
新国体論 | 永井 亨 | 有斐閣 | ||
神国日本と国体主義 | 松本富雄 編 | 大日本国防協会 出版部 | ||
新修日本国体の研究 | 田中智学 | 天業民報社 | https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/1039526 | 昭和17 |
神道要典国体編 | 山本信哉 編 | 博文館 | https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/1040102 | 昭和17 |
神徳の輝国体明徴 | 新垣金造 | 大日本建国会 報恩社 | https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/1278356 | 昭和10 |
祖先崇拝と国体 及法制道徳の淵源 | 天野徳也 | 巌松堂書店 | ||
体系的国体新論 | 神作浜吉 | 宝文館 | https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/1053495 | 昭和6 |
大日本国体明徴論 上巻 | 野見山岩太郎 | 共栄社 | ||
大日本国体明徴論 中巻 | 野見山岩太郎 | 共栄社 | ||
大日本国体明徴論 下巻 | 野見山岩太郎 | 共英社 | ||
大日本国体読本 | 松浦守夫 | 大自然世界同胞会 | ||
田中智学の国体開顕 | 里美岸雄 | 錦正社 | ||
超宗教国体論 天皇信仰 | 遠藤友四郎 | 先進社 | https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/1175979 | 昭和6 |
哲学上より観たる 国体明徴 | 大槻正一 | 東洋図書 | ||
日本皇道、日本精神、 日本国体、二位一体論 | 安藤政道 | 研文書院 | ||
日本国体 | 金子三太郎 | 金子三太郎 | ||
日本国体 | 西晋一郎 | 青年教育普及会 | ||
日本国体 | 西晋一郎 述 | 日本文化協会 出版部 | https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/1096901 | 昭和10 |
日本国体経済組織の提唱 | 城山保次郎 | 亜細亜書房 | ||
日本国体指針 | 菱沼哲之助 | 菱沼哲之助 | ||
日本国体主義 | 日本国体主義 編纂審議会編 | 平凡社 | ||
日本国体主義と日蓮上人 | 岡田考治郎 | 岡田考治郎 | ||
日本国体新講座 第一期第1号 | 明治会 編 | 師子王文庫 | ||
日本国体新講座 第一期第2号 | 明治会 編 | 師子王文庫 | ||
日本国体新講座 第一期第3号 | 明治会 編 | 師子王文庫 | ||
日本国体新講座 第一期第4号 | 明治会 編 | 師子王文庫 | ||
日本国体新講座 第一期第5号 | 明治会 編 | 師子王文庫 | ||
日本国体新講座 第一期第6号 | 明治会 編 | 師子王文庫 | ||
日本国体新講座 第一期第7号 | 明治会 編 | 師子王文庫 | ||
日本国体新講座 第一期第8号 | 明治会 編 | 師子王文庫 | ||
日本国体新講座 第一期第9号 | 明治会 編 | 師子王文庫 | ||
日本国体新講座 第一期第10号 | 明治会 編 | 師子王文庫 | ||
日本国体新講座 第一期第11号 | 明治会 編 | 師子王文庫 | ||
日本国体新講座 第一期第12号 | 明治会 編 | 師子王文庫 | ||
日本国体新講座 第一期第13号 | 明治会 編 | 師子王文庫 | ||
日本国体新講座 東亜版第3号 | 明治会 編 | 師子王文庫 | ||
日本国体新講座 東亜版第4号 | 明治会 編 | 師子王文庫 | ||
日本国体新論 | 清原貞雄 | 育芳社 | ||
日本国体の王道 | 里見岸雄 | 新太陽社 | ||
日本国体の理論 | 牧 健二 | 有斐閣 | ||
日本国体への反省 | 思想問題研究会 | 青年教育普及会 | ||
日本国体本義 | 日本国体本義 編纂審議会編 | 平凡社 | ||
日本精神文献叢書 第3巻 国体篇 | 佐伯有義 編 | 大東出版社 | ||
日本精神文献叢書 第5巻 国体篇 | 河野省三 編 | 大東出版社 | ||
日本の国体 | 文部省思想局編 | 日本文化協会 | ||
平易なる日本国体の話 | 小倉鏗爾 | 文政社 | https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/1259563 | 昭和9 |
明確なる日本の国体 : 草案 | 島忠亮 | 赤崎寅蔵 | https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/1097198 | 昭和14 |
山鹿素行の国体観 | 納冨康之 | 鶴書房 | ||
我が国の国体 | 大西友太 | 大日本雄弁会 講談社 | ||
我が国体 | 山崎富伝 | 皇道宣揚義会 | ||
わが国体と日本精神 | 平岡清三郎 | 皇道顕揚会 | ||
我が国体と神道 | 河野省三 [述] | 石川県 | https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/1095220 | 昭和13 |
我国体と皇道 | 小倉鏗爾 | ダイヤモンド社 | https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/1031395 | 昭和12 |
我が国体と祭政一致 | 平沼騏一郎 述 | 神祇院 | https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/1080496 | 昭和15 |
我が国体と教学特色 | 西晉一郎 述 | 儒道研究会 | ||
我が国体と憲法論争 | 板橋菊松 | 憲法学説 再検討の会 | https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/1438499 | 昭和10 |
我が国体と国民精神 | 鈴木友一 | 廣文堂 | ||
我が国体と世界法 | 大串兎代夫 | 国民精神文化 研究所 | https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/1269940 | 昭和14 |
我が国体と世界新秩序 | 藤沢親雄 | 日本放送出版協会 | https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/1039468 | 昭和16 |
我が国体と日本精神 | 平岡清三郎 | 皇道宣揚会 | ||
我が国体と日本精神 | 河野省三 | 皇典講究所 国学院大学 | https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/1091907 | 昭和9 |
我が国体の正体 | 横田 武 | 不明 | ||
我が国体の本質 | 宇田 尚 | 酒井書房 | ||
わが国体より見たる 仏教の是非とその実相 | 服部宗明 | 神燎会 |
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ブログ活動10年目の節目に当たり、前ブログ(『しばやんの日々』)で書き溜めてきたテーマをもとに、2019年4月に初めての著書である『大航海時代にわが国が西洋の植民地にならなかったのはなぜか』を出版しています。
通説ではほとんど無視されていますが、キリスト教伝来以降ポルトガルやスペインがわが国を植民地にする意志を持っていたことは当時の記録を読めば明らかです。キリスト教が広められるとともに多くの寺や神社が破壊され、多くの日本人が海外に奴隷に売られ、長崎などの日本の領土がイエズス会などに奪われていったのですが、当時の為政者たちはいかにして西洋の侵略からわが国を守ろうとしたのかという視点で、鉄砲伝来から鎖国に至るまでの約100年の歴史をまとめた内容になっています。
読んで頂ければ通説が何を隠そうとしているのかがお分かりになると思います。興味のある方は是非ご一読ください。
無名の著者ゆえ一般の書店で店頭にはあまり置かれていませんが、お取り寄せは全国どこの書店でも可能です。もちろんネットでも購入ができます。
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内容の詳細や書評などは次の記事をご参照ください。
コメント
こちらの方には初顔出しですが・・・・
『国体の本義』、いいですね。私は全部読み通した訳ではないですが、一部読んでみて納得の行く内容でした。
あくまで理性的に書かれたものなのに、何故だか神懸かりで狂信的な書物みたいな、誤ったイメージを持たれていますね。
国体明徴運動と共に否定的な評価を下されています。
保守を自任している者たちの中にも、この書物に対してそのような偏った認識を持っている者もいるみたいですが。
恐らく一度もまともに中身を読んだ事もないのでしょう。
ZODIAC12さん、コメントありがとうございます。とても励みになります。
私もこのブログでGHQ焚書を紹介し始める前は、「国体」という文字を見るだけで、狂信的な書物とのイメージがありました。五日に一冊紹介するペースで書いていますが、正直なところとても全部は読めません。タイトルと目次を見て面白そうなところを読んで、ブログで紹介する文章を決めているのですが、最近は戦前・戦中の本の魅力にはまっています。