ロシア革命はユダヤ人による革命であった
以前このブログで、1917年に起きたロシア革命のことを書いた。レーニンらの活動家に資金を支援したのは、日露戦争でわが国に資金支援したユダヤ人のジェイコブ・シフらであり、革命が成就して生まれた新政府の人事と要職を握ったボリシェヴィキ(後の共産党)の主要メンバーはほとんどがユダヤ人であり、主たる国家機関の役員も八割方がユダヤ人であったのだが、このような史実については戦後の教科書や通史の類にはまず書かれていない。以下の記事で紹介させて頂いた安江仙弘著『ユダヤの人々』(昭和12年刊)を読めば、ロシア革命はユダヤ人による革命であったことが明らかである。
ロシア革命がユダヤ人による革命であったことは他の戦前の書物にも書かれており、戦前の新聞にもそのように解説されていたことは調べればわかる。
過激な方法で世界を攪乱させたユダヤ人
以前このブログで紹介させて頂いたが、大正時代以降太平洋戦争終戦頃までの新聞の論調を調べるのには、神戸大学附属図書館の「新聞記事文庫」がお勧めである。利用方法については以下の記事を参照していただきたい。
たとえば、検索ワードを「露西亜(ロシア)」「猶太(ユダヤ)」として検索実行すると183件の記事がヒットする。その中からなるべく古い記事を探していると、大正八年(1919年)十月四日から八回に分けて連載された北海タイムス「過激主義の根原」という記事が見つかったので、その一部を紹介したい。
当時は世界各地で各国の君主や政治家が暗殺される事件が相次いでいたのだが、この記事の冒頭で、このようなテロは「ユダヤ人の復讐的陰謀である」と述べている。具体的には、ロシア帝国が滅びたのもドイツ帝政が倒されたのも、スペインで暴動が起きたのも、ルーマニアで革命運動が起きたのも、朝鮮人の暴動もすべて、ユダヤ人が仕掛けたものだと明記されている。
では、なぜユダヤ人はこのような過激な行動を取ったのか。
御承知の如く、およそ二千年前キリストが世に出でましてその教義を拡めました時から、ユダヤ教を奉じて居りまするユダヤ人は非常な迫害を受けまして、或いは虐殺せられ、或いは国外に放逐せられ、ある時は殆ど滅亡せんとしたことことまでありましたが、陰忍今日に至りまして国家は亡び、ただ人民だけが世界到る所に散ばっていまして、二千年来キリスト教徒から受けました迫害が、遺恨骨髄どころか、子孫末代まで伝わりまして、これを復讐したいという一念から、「自由」、「平等」、「四海同胞」というような美名を冠られまして、国家を破壊し革命や暴動を起させ、遂に自分等の思う通りに金力を以てキリスト教その他の国民を苦めようとしているのであります。
「過激主義の根源」(一)
イエスを殺したのはユダヤ人であったという聖書の記述から、ユダヤ人は二千年にもわたりキリスト教徒の迫害を受けて来た歴史がある。ロシアに関して言うと、アレクサンドル3世(在位:1881-1894)およびその子ニコライ2世(在位:1894-1917)の時代にユダヤ人迫害が特に激しく行われ多くのユダヤ人が虐殺された。そのためユダヤ人は、ロシア帝政を滅ぼすために日露戦争で日本を支援し、ロシアで革命を起こそうとする過激な勢力を支援した。しかしながら、彼らにとってはロシア革命は序章に過ぎず、世界を攪乱してユダヤ人が世界を掌握することを計画していたというのである。
国も軍隊も持たぬユダヤ人がどうやって国を覆していくのか
ところが、ユダヤ人には国家もなく軍隊も存在しない。ではどうやって世界の統一を図るのか。彼らは世界中に秘密結社(フリー・メーソン、マッソン結社:世界に77か所、うち日本には4か所存在した)を設けて、暗号通信で連絡を取り合っていると記されている。
ユダヤ人が世界を掌握しようという大陰謀の計画は、先ず君主独裁国を立憲君主国とする。憲法制度に依ると主権者が政治の一部を臣民に与えることになる、即ち主権を弱めるのであります。
更に進んで共和政体にし、民本政体にし、なお進んで無政府状態に導こうというのです。国政が人民に移りますと、彼等は活動する即ち議員とか政党とかを金で買収するのです。
ですから彼等は、政争や党派戦を待って居るのだ。国際連盟だとか、国際警察だとか、民族自決だとか云うことは、皆彼等の乗すべき好機なのであります。ユダヤ人の金を持っていることは驚くべきもので、およそ世界財産の三分の一は彼等の手にあるそうです。英国や米国の大富豪というのはみなユダヤ人です。英国ではユダヤ種の富豪「ロスチャイルド」の承諾なくては戦争が出来ないくらいだそうです。米国に至っては最も甚だしいので、目下千二百万のユダヤ人がおり、大臣の内三名迄はユダヤ人だそうです。全くユダヤの本場ですね。
「過激主義の根原」(二)
大統領ウイルソンですら、ユダヤ人の勢力は如何ともすることが出来ず、平和会議にユダヤ人の主張をそのまま国際連盟だとか国際警察だとか云うのだそうです。とにかく彼等が金融権を握っている勢力は驚くべきものです。全く金力で非ユダヤ民を征服しようというのです。シベリアなどでも少し金のある奴はユダヤ人だ。ですから君主政治の国が一番彼等の思う様にならず、無政府状態が最も得意とするところなのです。
戦後になってからは、このような主張はすべて「陰謀論」扱いにされていたのだが、最近になってYoutubeなどで「国際金融資本」「ディープステート」などという言葉を用いて、世界を操る勢力に関する情報発信をする人が増えてきた。しかしながら、このような世界の見方は、戦前には普通に議論されていたことはもっと知られて良いと思う。
昭和17年に刊行された北条清一編著『思想戦と国際秘密結社』(GHQ焚書)が昨年末に復刻されたが、そのp.238~240に、1792年から1934年までにフリーメーソンが各国君主、大官の暗殺に関与したとされる20件のリストが出ている。残念ながらこの本は「国立国会図書館デジタルコレクション」ではネット公開されていない。
各国の国王や皇后、皇太子や大統領等・首相などが相次いで暗殺されていたことだけでも驚くのだが、その多くらユダヤ勢力が関与していたというのである。もし彼らが世界統一を図るのであれば、君主政治の国や、強いリーダーシップを発揮する政治家が存在することは邪魔となることは明らかだ。
ロシア革命によってロマノフ朝は幕を閉じたが、1918年には元皇帝のニコライ二世とその家族は銃殺され、血筋は途絶えてしまった。殺害したのは、ロシア革命を主導したユダヤ勢力ということになる。とはいえ、邪魔者がいなくなった後の政治が容易に安定するわけではなく、混乱が長く続くことになるのだが、その方が彼らにとって都合が良いのである。
国事に精通した少数者の目明の手に政権が握られております間は、国家は健全で強固でありますからマッソン結社の陰謀は成就することが出来ないのです。それであるから彼等は盲目なる群衆の手に政権を移す事を考えております。
その方法は例の自由、平等、四海同胞という名の下に、自由とは、善悪無差別で無責任な言論を無制限に吐いて何を言っても勝手次第というところまで導き、また平等ということは国民の階級を無くしてしまうと考えています。即ち統治者も平等で、地主も小作人も資本家も労働も同等だというのです。それですから、誰でも勝手な熱を吹いて、国事を論ずるのです。
およそ世界に達眼の士の少いことは前申しました通りですから、国事を世論ばかり訴えて決しますと、盲目な多数者が勝を占めるに決まっています。而してその多数の盲目者を金力で買収しようというのです 。有識らしく見える政治屋さんでも金力で買収されるのが多いですから、真に国家を思う具眼の士は少いもので、こうなるとたちまち彼等に乗じられるのです。
「過激主義の根原」(三)
「自由」「平等」「博愛」など耳障りの良いスローガンで、国民に自由に言いたいことを言わせて国政に不平を募らせ、無能な為政者を勝利して政権を握れば、彼らが金の力でその国を牛耳ることは容易となっていくというわけだ。
国際連盟とユダヤ人の戦略
国際連盟もユダヤ人の世界統一戦略と無関係ではなかったという。
今回の平和会議に於て国際連盟とか、民族自決とか云うことが出ているが、あれは皆このマッソン(フリーメイソン)の主義だそうです。即ち国際連盟なる美名の下に各国家の経済的政治的の境界を取除き、各国戦後の疲弊に乗じ、金力を以て世界の覇を握り、その盟主になろうというのだ。
「過激主義の根原」(五)
また民族自決ということは米国以外の列国を弱める手段である。即ち列強の多くは植民地または多数の民族から成立しているから、その各民族が独立を宣言主張することになると、列強が自然に崩壊しないまでも紛擾が絶えないことになる。
また軍備縮小だとか徴兵廃止案などが提議された一方に、米国は未曾有の軍備即ち五十万の常備軍と三倍の海軍拡張を可決しているのではないか。欧洲列強は甚だしく戦後の疲弊に苦しんでいるのだ。なぜ米国独りこのような必要があるのだろうか。これは種々様々に考える事が出来ると思う。
ユダヤ人は、この時代ですでに世界の新聞社・雑誌社の八割を支配していたという。その世論工作により、彼らがターゲットとした国に世界の非難を浴びせることは可能であったが、国際連盟を設立してその議決により、さらに圧力をかけることが可能となった。
日本に影響を与えたフリーメーソンリー
フリーメイソンの会員をフリーメイソンリーと呼ぶのだが、Wikipediaに日本に関わったフリーメイソンリーの名前が紹介されている。会員はユダヤ人ばかりではなく、非ユダヤ人にも少なからずのフリーメイソンリーがいたという。
どこまで信ずるかは、人それぞれだと思うのだが、坂本龍馬やペリーやフランクリン・ルーズベルト、マッカーサーの名前があるのに驚く人が多いのではないだろうか。
ユダヤ人問題に関する大正時代の記事ピックアップ
内容の紹介は省略するが、大正時代には例えばこんな新聞記事が出ている。興味のある方は、リンク先を読んでいただきたい。
・「日本に流れ込む猶太人」 大正5.9.11付 大阪毎日新聞 移民および植民(8-036)
この頃毎日五~十数名のロシア人がわが国に入国しているが大部分はユダヤ人である。
・「過激派の運動」大正8年4月15日付 東京日日新聞 思想問題(1-015)
過激派の運動が世界的危機を齎しているが、彼らの多くはユダヤ人である。
・「労農露国より帰りて (1〜44)」大正9.8.17付 大阪毎日新聞 社会事情(4-003)
日本は自国を共産国・ソ連から自国を守ろうと考えたが、逆にソ連は極東を共産化して緩衝国を造り、唯一の共産国である自国を資本主義国から守ろうと考えていた。
・「議会を凌がんばかりのドイツ最高経済会議」大正9.12.22付 大阪毎日新聞 欧州諸国(6-063)
ドイツではユダヤ人に対する反抗心が高まっていて、社会党はユダヤ人の虐殺を宣言している。
・「戦慄すべき日本赤化の陰謀」大正10.10.12付 萬朝報 思想問題(3-126)
過激化宣伝部から活動資金を受け取った近藤栄蔵は、某国の宣教師から使嗾されて日本の過激化を計画していた。
・「シベリア撤兵を機に大挙赤化運動開始」大正10.12.12付 報知新聞 政治(18-114)
ソ連は孫文や韓国及び日本の活動家に資金や武器を支援し、赤化運動の取組を開始した。
・「日本の猶太人」大正11.6.19 付 大阪朝日新聞 移民および植民(12-068)
日本居住のユダヤ人は千名内外で、神戸にはニ三百人程度いた。米国には四百万のユダヤ人が居住し、世界で最もユダヤ人が多い国である。
ユダヤ人が世界の歴史や日本の歴史にどうかかわったかについて、戦後の出版物やマスコミの解説などで情報を得ることは難しいが、戦前・戦中の書物や新聞では多くの情報を探し出すことができる。
参考までに、昭和十九年に刊行された長谷川泰造著『ユダヤの対日謀略』という本が、昨年経営科学出版から復刊されている。
神戸大学附属図書館の「新聞記事文庫」が素晴らしいのは、収録されているほとんどの新聞記事の全文がデジタルデータ化されているので、検索ワードを絞り込むことで、誰でも比較的容易に知りたいことが書かれている記事を容易に探し出すことができる点にある。また戦後GHQは多くの書物や論文を焚書処分したが、新聞の過去記事までは検閲対象としていなかったので、当時の新聞記事や論調をそのまま読むことが可能となっていることは非常にありがたいことである。
ただ、当時の経済学・経営学研究者にとって興味深い記事が中心であるので、戦争や大事件の写真付きの記事などが少ないところはやむを得ないところだ。
今後このブログで、戦後あまり知られていない史実などが記された記事等を紹介させて頂くことといたしたい。
最後まで読んで頂き、ありがとうございます。よろしければ、この応援ボタンをクリックしていただくと、ランキングに反映されて大変励みになります。お手数をかけて申し訳ありません。
↓ ↓
【ブログ内検索】
大手の検索サイトでは、このブログの記事の多くは検索順位が上がらないようにされているようです。過去記事を探す場合は、この検索ボックスにキーワードを入れて検索ください。
前ブログ(『しばやんの日々』)で書き溜めてきたテーマをもとに、2019年の4月に初めての著書である『大航海時代にわが国が西洋の植民地にならなかったのはなぜか』を出版しました。長い間在庫を切らして皆様にご迷惑をおかけしましたが、このたび増刷が完了しました。
全国どこの書店でもお取り寄せが可能ですし、ネットでも購入ができます(\1,650)。
電子書籍はKindle、楽天Koboより購入が可能です(\1155)。
またKindle Unlimited会員の方は、読み放題(無料)で読むことができます。
内容の詳細や書評などは次の記事をご参照ください。
コメント