GHQに焚書処分された年報・年鑑・要覧・統計など

 GHQが戦後の日本人に読ませないように没収・廃棄した書物の中には、毎年出版される年報・年鑑・要覧・統計などが、結構あります。このような書物は主義主張をせず、できるだけ統計や客観的事実にもとづいて書かれるのが普通だと思います。今回は、焚書処分を受けた年報や要覧などの書物のリストを作成してみました。焚書処分された書物は本屋や出版社、取次業者の在庫だけであったはずなのですが、なぜ古い版の書物までもがリストアップされたのか理解に苦しみます。

 前回の記事で「印度統計書」の一部を紹介しましたが、統計書のように数字ばかりが並んだ書物でも、アヘン生産などの数字があったり、教育を受けている国民が極めて少ない数字が出ていたり、イギリスにとっては伏せておきたい数字が掲載されていたことなどから焚書されたものと考えられます。下記の書物にも同様に、戦勝国にとって都合の悪い史実が数多く記されている可能性が高いと思われます。

 全部で62点のリストですが、「国立国会図書館デジタルコレクション」でインターネット公開されている書物は、そのURLを付記していますので、リンクをクリックすれば中身を無料で読むことが出来ます。

タイトル著者・編者出版社国立国会図書館デジタルコレクションURL出版年
朝日東亜年報. 昭和13年朝日新聞社
東亜問題調査会 編
朝日新聞社https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/1143488昭和13
朝日東亜年報. 昭和17年版
 (大東亜戦争特輯)
朝日新聞社
中央調査会 編
朝日新聞社https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/1109552昭和14
朝日東亜年報. 昭和18年
 第1輯 世界戰局の展望
朝日新聞社
中央調査会 編
朝日新聞社https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/1138680昭和18
朝日東亜年報. 昭和19年
第2輯 戰力增強の諸問題
朝日新聞社
中央調査会 編
朝日新聞社https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/1138724昭和19
アジア年鑑1935日本国際問題
調査会 編
河出書房https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/1117665昭和10
遺徳顕彰故人の年鑑財津國吉大日本頌徳会
印度統計書総合印度研究室編国際日本協会https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/1124152昭和18
海軍及海事要覧. 昭和4年版有終会 編有終会https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/1464537昭和4
海軍省年報 昭和8年度海軍大臣官房 編海軍大臣官房https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/1447307昭和10
海軍省年報 昭和9年度海軍大臣官房 編海軍大臣官房https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/1271201昭和11
海軍要覧.  昭和10年版海軍有終会 編海軍有終会https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/1461734昭和10
海軍要覧.  昭和12年版海軍有終会 編海軍有終会https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/1461756昭和12
海軍要覧 昭和14年版小山与四郎編海軍有終会https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/1461783昭和15
海軍要覧.  昭和19年版海軍有終会 編海軍有終会https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/1450018昭和19
化学兵器写真帖 1934年版陸軍科学研究所審美書院
学術研究年報 第一輯東亞同文書院大学編日本評論社
軍事年鑑 昭和6年版国際軍事研究会 編朝風社https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/1464389昭和6
航空年鑑 昭和12年度北尾亀男 編帝国飛行協会
航空年鑑 昭和13年度北尾亀男 編帝国飛行協会
航空年鑑 昭和15年北尾亀男大日本飛行協会
航空年鑑 昭和16、17年北尾亀男大日本飛行協会
国際事情 :
昭和十四年版世界の動き
外務省情報部 編良栄堂https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/1079113昭和14
国際情勢年報Ⅱ南方問題号西尾忠四郎 訳青年書房
支那経済年報 昭和12年版
(北支特輯)
東京商工会議所
調査部 編
改造社https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/1452168昭和11
支那経済年報
1938年下半期 第二輯
支那経済年報
刊行会 編
白揚社https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/1440983昭和14
支那経済年報 昭和14年版山口高等商業学校
東亜経済研究所 編
改造社https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/1884800昭和14
支那経済年報 昭和15年版東亞経済研究会改造社https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/1882670昭和15
上海経済年鑑 昭和19年度版冨塚鐸二編中支野田経済研究所
少国民文化論年鑑一日本少国民
文化協会編
国民図書刊行会
日本政治年報.
昭和18年度下期版 第3輯
日本政治研究室 編昭和書房https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/1879192昭和18
新世界経済年報. 第8輯赤松要 編商工行政社https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/1109538昭和17
シンニッポン年鑑 昭和18年版長谷琴治 編シンニッポン年鑑社
青少年団年鑑. 昭和17年版小澤 滋 編日本青年館https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/1450961昭和17
世界は何処へ. 1936年版同盟通信社 編同盟通信社https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/1268173昭和11
世界は何処へ  昭和14年版同盟通信社 編同盟通信社https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/1268187昭和14
世界は何処へ. 昭和18年版同盟外経部 編同盟通信社https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/1439971昭和17
鮮満事業 昭和10年版久司民次 編福徳生命保険
大東亜経済年報. 第2輯大東亜経済聯盟 商工行政社https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/1267765昭和18
大東亜交易基本統計表日本貿易研究所
東京調査部 編
栗田書店https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/1871076昭和18
大南洋年鑑. 昭和17年版南洋団体聯合会 編南洋団体聯合会https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/1141078昭和17
第二回大南洋年鑑南洋団体聯合会 編南洋団体聯合会
朝鮮経済年報. 昭和15年版全国経済調査機関
聯合会 編
改造社https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/1445222昭和15
帝国及列国の陸軍. 昭和8年版陸軍省陸軍省https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/1448030昭和8
帝国及列国の陸軍 昭和8年版陸軍省 編纂偕行社編纂部https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/1456918昭和8
帝国及列国の陸軍 昭和9年版陸軍省 編纂偕行社編纂部https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/1454369昭和9
帝国及列国の陸軍. 昭和11年版陸軍省陸軍省https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/1454372昭和11
帝国及列国の陸軍  昭和12年版陸軍省陸軍省https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/1454375昭和12
東亜経済年報山口高等商業学校
東亜経済研究所
改造社
統制会必携. 昭和19年版重要産業協議会 編東邦社https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/1267811昭和19
南洋年鑑. 第4回版下巻台湾総督府
外事部 編
台湾総督府外事部https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/1142399昭和18
日英米仏伊軍艦集. 1935年版海軍研究社 編海軍研究社https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/1109500昭和10
日露年鑑. 昭和11版日露通信社 編日露通信社https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/1191716昭和10
日露年鑑. 昭和17版欧亜通信社 編欧亜通信社https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/1184277昭和18
日本経済年報. 第52輯
(昭和18年第1)
東洋経済新報社 編東洋経済新報社https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/1451251昭和18
日本経済年報. 第56輯
(昭和19年第1)
東洋経済新報社 編東洋経済新報社https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/1451283昭和19
日本文化団体年鑑. 昭和14年版日本文化中央聯盟 編日本文化中央聯盟https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/1116034昭和14
ポケット会社要覧. 昭和17年版ダイヤモンド社 編ダイヤモンド社https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/1229906昭和16
蘭印統計書. 1940年版蘭印経済部
中央統計局
国際日本協会https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/1903571昭和17
陸海軍軍事年鑑. 昭和13年版軍人会館出版部 編軍人会館出版部https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/1453787昭和13
陸海軍軍事年鑑. 昭和14年版軍人会館出版部 編軍人会館出版部https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/1446769昭和14
陸海軍軍事年鑑. 昭和15年版軍人会館出版部 編軍人会館出版部https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/1446784昭和15
列国国勢要覧. 昭和18年版内閣統計局 編内閣印刷局https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/1454202昭和18
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 ブログ活動10年目の節目に当たり、前ブログ(『しばやんの日々』)で書き溜めてきたテーマをもとに、昨年(2019年)の4月に初めての著書である『大航海時代にわが国が西洋の植民地にならなかったのはなぜか』を出版しています。
 通説ではほとんど無視されていますが、キリスト教伝来以降ポルトガルやスペインがわが国を植民地にする意志を持っていたことは当時の記録を読めば明らかです。キリスト教が広められるとともに多くの寺や神社が破壊され、多くの日本人が海外に奴隷に売られ、長崎などの日本の領土がイエズス会などに奪われていったのですが、当時の為政者たちはいかにして西洋の侵略からわが国を守ろうとしたのかという視点で、鉄砲伝来から鎖国に至るまでの約100年の歴史をまとめた内容になっています。
 読んで頂ければ通説が何を隠そうとしているのかがお分かりになると思います。興味のある方は是非ご一読ください。

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