オランダは、 江戸時代初期から幕末に至るまで、西洋諸国では唯一わが国が外交貿易関係を維持し続けた国だが、第二次大戦では オランダ領東インド政庁が独断で宣戦布告し、わが国と戦った国でもある。戦前は現在のインドネシアやボルネオ、西ニューギニアがオランダの植民地であった。

GHQ焚書のうち、オランダ関連書籍を探すとすべてがオランダの植民地に関する本ばかりで、全部で34冊あり、以下がそのリストである。うち9冊が「国立国会図書館デジタルコレクション」でネット公開されている。復刊されている書籍はない。
タイトル | 著者・編者 | 出版社 | 国立国会図書館デジタルコレクションURL | 出版年 |
旧蘭領ボルネオ | 木村義吉 | 朝日新聞社 | ||
刻下の南太平洋 : 日蘭会商の 経過と其経済的再吟味 | 辻森民三 | 開南同盟本部 | https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/1276397 | 昭和10 |
最近私の見て来た蘭印 | 吉屋信子 | 主婦の友社 | ||
世界地理政治大系4 蘭領印度 | 別枝篤彦 | 白揚社 | ||
南方の将来性 台湾と蘭印を語る | 大阪毎日新聞社編 | 大阪毎日新聞社 | ||
南洋地理大系5 東印度1、旧蘭印 | 飯本信之 佐藤弘 編 | ダイヤモンド社 | ||
日蘭会商を中心として観たる 日蘭印貿易の現状 | 寺尾 進 | 南方経済調査会 | ||
マレー蘭印紀行 | 金子光晴 | 山雅房 | ||
蘭印、英印、仏印 | 井出諦一郎 | 三省堂 | ||
蘭印事情 | 小笠原長丕 | 羽田書店 | https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/1278740 | 昭和15 |
蘭印侵略史 | デ・クラーク | 報知新聞 南方調査会 | ||
蘭印生活二十年 | 和田民治 | 講談社 | https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/1267140 | 昭和16 |
蘭印探訪記 | 大毎、東日映画部 | 東亞書房 | ||
蘭印統計書. 1940年版 | 蘭印経済部 中央統計局 | 国際日本協会 | https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/1903571 | 昭和17 |
蘭印読本 | 斎藤武治 編 | 誠美書閣 | ||
蘭印と日本 | 松本忠雄 | ダイヤモンド社 | ||
蘭印の資本と民族経済 | 浜田恒一 | ダイヤモンド社 | https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/1276280 | 昭和16 |
蘭印の重要性とは | 佐藤 茂 | 森山東栄堂 | ||
蘭印の石油資源 | 神原 泰 | 朝日新聞社 | ||
蘭印の設営 | 遠藤正 | 湯川弘文社 | https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/1044164 | 昭和17 |
蘭印の知識 | 朝倉純孝 | 松山房 | ||
蘭印の土地制度 | 我妻 栄 | 東亞研究所 | ||
蘭印は動く | 加藤鐐五郎 | 新愛知新聞社 | ||
蘭印風物詩 | 小津さちを 小津幸雄 | 刀江書院 | ||
蘭印・仏印史 | 大江満雄 | 鶴書房 | ||
蘭印、仏印の近状 前編 | 神戸市 産業研究所編 | 神戸市 産業研究所 | ||
蘭印を解剖する | 石田重忠 | 学芸社 | ||
蘭領印度事情 | 博文館編輯局 編 | 博文館 | ||
蘭領印度叢書. 上巻 | 蘭印事情講習会 編 | 愛国新聞社 | https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/1160110 | 昭和15 |
蘭領印度石油事情について | 山田不二 | 山田不二 | ||
蘭領印度農業政策史 | 関 嘉彦 | 中央公論社 | ||
蘭印現状読本 | 石沢豊 | 新潮社 | https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/1044168 | 昭和16 |
蘭領ニューギニア買収案 | 松江春次 | 松江春次 | https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/1711880 | 昭和9 |
蘭領東印度 | I.レーベル | 岡倉書房 |
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ブログ活動10年目の節目に当たり、前ブログ(『しばやんの日々』)で書き溜めてきたテーマをもとに、昨年(2019年)の4月に初めての著書である『大航海時代にわが国が西洋の植民地にならなかったのはなぜか』を出版しています。
通説ではほとんど無視されていますが、キリスト教伝来以降ポルトガルやスペインがわが国を植民地にする意志を持っていたことは当時の記録を読めば明らかです。キリスト教が広められるとともに多くの寺や神社が破壊され、多くの日本人が海外に奴隷に売られ、長崎などの日本の領土がイエズス会などに奪われていったのですが、当時の為政者たちはいかにして西洋の侵略からわが国を守ろうとしたのかという視点で、鉄砲伝来から鎖国に至るまでの約100年の歴史をまとめた内容になっています。
読んで頂ければ通説が何を隠そうとしているのかがお分かりになると思います。興味のある方は是非ご一読ください。
無名の著者ゆえ一般の書店で店頭にはあまり置かれていませんが、お取り寄せは全国どこの店舗でも可能です。もちろんネットでも購入ができます。
内容の詳細や書評などは次の記事をご参照ください。
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