以前このブログで、戦前の新聞でユダヤ問題についてどのような分析がなされているについて紹介させていただいたが、昭和十六年六月二十三日から七回に分けて報知新聞に連載された『アメリカの地底政府』という解説は、現在の世界情勢を理解する上でも重要な情報を含んでいると思うので、もう少し詳しく紹介させていただくことにしたい。
ルーズヴェルトが三選を果たしたアメリカ大統領選挙の舞台裏
「民主主義の牙城」であるはずのアメリカで三選を果たしたルーズヴェルト大統領が、参戦に反対する世論を押し切って、参戦への無限軌道を突き進もうとした。その背景を考察すると、「ユダヤの資金力によって金しばりにされているアメリカ」が見えてくる。参戦を煽ったのは、大統領本人の意思ではなく、「ユダヤの地底政府」なのだという。そもそも大統領選でどちらが勝利しても、ユダヤ人にとって有利となるように仕組まれていたという。
ウイルキーか、ルーズヴェルトの三選かと世紀の話題を賑わした大統領選挙も、種を明かせばユダヤ地底政府が書卸し、ユダヤ財閥が演出した国際的”からくり芝居”であったのだ
世界の金の三分の二以上を自己の懐におさめ、左団扇で凉しい顔をきめこんでいたユダヤ国際金融資本にとって今次大戦—ヒトラーの金本位打倒戦は、恐るべき現状打破の鉄槌だ。ヒトラリズムを呪咀し、ナチスの覆滅を企図したユダヤは、アメリカの参戦によってドイツを叩きつぶし世界にみなぎる反ユダヤ思想を撲滅して国際金融資本を死守せんとした。しかし一億三千万のアメリカ国民を馬車馬のように参戦街道へ駆りたてることは容易な業ではない。そこで書卸されたのが一九四〇年の大統領選挙戦の”からくり芝居”であった、ユダヤ財閥の秘蔵っ子ウイルキーをさくらに、これも同じくユダヤ黄金力で金縛りにしたルーズヴェルトを花形役者に仕立てて演じられた世紀の”八百長芝居”。ウイルキーが当選してもル大統領が三選してもアメリカを参戦へ引きずって行くようにとの手形で、ユダヤ財閥から巨額の選挙運動費が両派にバラまかれたこと勿論である。しかしユダヤの支配力はあらかじめルーズヴェルトの確定票を握っていてル大統領の三選即参戦を目標に、ウイルキーは飽くまでさくら、道化役者として筋書を進行させていたのだ。
昭和16年6月23日 報知新聞 神戸大学経済経営研究所所蔵 新聞記事文庫
投票を行うのは有権者であるのだが、あとで述べるように当時の大手新聞社や通信社はユダヤ系に握られており、有権者がルーズヴェルトに投票するように世論を誘導することは容易な状況にあった。
ルーズヴェルトが徹頭徹尾援英を強調したのに対し、ウイルキーは戦争の圏外に止まることが合衆国の義務であると高らかに呼号し、米国民及び世界の眼を巧妙にまどわしつつさくらの役割を果した。その間にユダヤの掌握する新聞、ラジオ、映画は盛んに参戦熱をあおりつつルーズヴェルトの三選即参戦へと与論をマス・プロダクションしていたのである。当時の日本あたりでもウイルキーが当選すればアメリカの参戦を阻止することが出来るからとウイルキー優勢?ウイルキー危し!の外電に一喜一憂した人々も少くなかったようだが、これなど笑止の沙汰だ。選挙の結果は筋書通りル大統領の三選となって、ユダヤ財閥の威力を遺憾なく誇示して終幕となった。
それから僅か数箇月後の本年一月、世界のジャーナリズムを驚倒させる選挙後日談が突発した。“ウイルキー仇敵ルーズヴェルトの親書を携えて英国に使す”というニュースである。選挙の際ルーズヴェルトの反対候補として文字通りの鎬を削ったウイルキーが、打倒ルーズヴェルトの舌の根もかわき切らない中に豹変も豹変、政敵ルーズヴェルトの軍門に降って対英援助の使者としてロンドンに渡るというのであるから世界中がアッと驚いたのも無理はない。しかしこれもユダヤにとって見れば予定の筋書をプログラム通り取進めたのに過ぎないのであって、米国の識者は初めてウイルキーの正体を知り大統領選挙のからくりを看破したのであるが、時即に遅かったのである。
昭和16年6月23日 報知新聞 神戸大学経済経営研究所所蔵 新聞記事文庫
ウィルキーはドイツ系市民だが、「ウォール街の願問弁護士から身を起しユダヤ金融資本家の庇護を受けてコンモンウェルズ・エンド・サザーン電力会社の社長にまで栄達した、いわばユダヤ財閥の給費生として今日の地位を築いた」ことから、ユダヤに献身的な人物であることは当然であった。
アメリカ歴代大統領の多くがユダヤ系である
一方ルーズヴェルトにはユダヤの血が流れていたのだが、彼に限らずアメリカ歴代大統領の大部分がユダヤの支持者で、しかも揃ってユダヤの秘密結社フリーメーソンの結社員であるという。逆に反ユダヤであった大統領は原因不明の死を遂げている。
先ず挙げただけでもジャクソン、ボルク、ブカナン、ジョンソン、ガーフィールド、マッキンレイ、セオドル・ルーズヴェルト、タフト、ジェファーソン、モンロー、ハーヂング、ウイルソンと十指にあまる大統領がフリーメーソンの結社員だといわれ、また結社員ならざるものは大統領となる資格がないとまでいわれている。現に反猶(ユダヤ)的な色彩をもっていたクーリッヂ大統領はその反猶的な言動が祟って怪死を遂げ、いまだにその死因は分らないが、おそらくユダヤの魔の手にかかったものと信じられている。一方第一次戦の大立物ウイルソン大統領は、ユダヤの伏魔殿ともいうべき国際連盟をつくったのを初めユダヤに貢献したお陰で、ブリンストン大学総長時代の彼の桃色事件はついに新聞種にならずに済んだといわれる。その闇取引の陰には米国軍需委員長で大戦中アメリカの経済界を掌握していたユダヤ人バーナード・バラックの奔走が大いに与かって力があったということで、これによっても歴代大統領の陰に糸を引くユダヤ地底政府の威力が思いやられる。白聖館(ホワイトハウス)現在の主ルーズヴェルト大統領も今から三十年前の一千九百十一年十一月二十八日にニューヨークのホーランド・ロッジ第八号結社でフリーメーソンに加盟し、その後一千九百二十九年にはアルバニーで同結社の第三十二級を授けられたということである(フリーメーソン結社の最上級は三十二級である)
昭和16年6月23日 報知新聞 神戸大学経済経営研究所所蔵 新聞記事文庫
またル大統領の愛息二人も、フリーメーソン秘密結社に加盟したと伝えられている。
フリーメーソンは何をしてきたのか
そもそもフリーメーソンと言う結社はどのような組織で、何をしてきたのであろうか。
元来フリーメーソン結社は非ユダヤ人によって創設され発達したものであるが、ユダヤ民族特有の根強く巧妙な策動によって現在ではフリーメーソン結社の中心勢力は各国共ユダヤ人によって掌握され、ユダヤ人によって指導されている。そして最近ではほとんど彼等の世界革命即ちユダヤ王国建設のための陰謀機関となるに至った。フリーメーソン結社が表面掲げるモットーは人道主義、自由平等、博愛とひどくしかつめらしいものであるが、これは完全な羊頭狗肉であって、同結社の目的とするところは無神論的な世界共和国の建設にある。
これはそのままユダヤ世界制覇の野望と一致する。ドイツ、イタリアではフリーメーソンはユダヤ地底政府の一翼を形成するものであると喝破してつとに結社を禁止。またポルトガル、スペイン、ルーマニア、ブルガリア、トルコ等の諸国でもこれに習っている。兔に角ユダヤとフリーメーソンとは楯の両面であってユダヤの陰謀とフリーメーソンの策謀とは常に影の形に添う如く連れ添うことを忘れてはならない。
第一次世界大戦がユダヤ人によって計画され、ユダヤ人によって遂行されたことはあまりに有名であるが、その第一次大戦を点火した彼のサラエボの一青年こそは実にフリーメーソン結社員であった。
それでは今次(第二次)大戦に於けるフリーメーソンの役割はどうか。世界をおおう硝煙と鉄火の陰に仕掛けられた時計爆弾、フリーメーソン結社の陰謀のあることを忘れてはならない。ここにおいてアメリカ参戦の性格が初めて明らかにされるのだ。試みに世界の地図を枢軸国と連合国の二色に分けて見るがよい、そしてアメリカの援助のもとに抗戦を続けるイギリスと、重慶政権の元首並に独裁者が誰であるかを想起して貰いたい。
昭和16年6月23日 報知新聞 神戸大学経済経営研究所所蔵 新聞記事文庫
イギリス皇帝ジョージ六世陛下並に蒋介石こそはアメリカ大統領ルーズヴェルトと共に実にフリーメーソン結社員なのである。ジョージ六世陛下は今から二十二年前の十二月三日にロンドンでフリーメーソンに加盟され、結社番号二千六百十三号を持っておられる。蒋介石に至っては宋子文、宋美齢などの宋家一門とともに挙げてフリーメーソンの有力なメンバーであり、ユダヤ財閥と結社して軍政権下の人民を絞り上げている。
ユダヤ国際金融資本にとって重慶政権は彼等の支那出張所であり、蒋介石は実にジュー介石なのである、一昨年の夏イギリス皇帝がカナダ訪問のお席を以てワシントンに赴かれ、ルーズヴェルトと会見、また最近ルーズヴェルトの子息(前述の通りフリーメーソンに加盟している)が重慶を訪問して大歓迎を受けたことは何を物語るか。フリーメーソン結社には一旦結社に加盟した以上は結社員は互に兄弟の関係を結んで扶け合い、一方の兄弟から援助を乞われた場合は万難を排しても扶け合うという仁義がある。
とするとル大統領とイギリス皇帝とは兄弟であり、ル大統領と蒋介石とも兄弟であり、またイギリス皇帝と蒋介石とも兄弟であるということになる。ル大統領が自国を民主主義国の兵器廠と化してまで狂人じみたイギリス援助、重慶政権援助に狂奔する無軌道的な行動の陰には、フリーメーソンの仁義がル大統領の心理に大きく影響していることを見逃してはならない。アメリカ参戦の鍵はここにもあることを忘れてはならない。
第一次世界大戦だけでなく第二次世界大戦もユダヤ国際資本が仕掛けた戦争だということになる。
どうやって戦争が仕掛けられるのか
しかしながら、国も持たず軍隊も保有しないユダヤ人がどうやって戦争を仕掛けることができるのか。彼らが用いるのは専ら情報戦で、大国同士が戦うように誘導するのである。
ドイツとソ連は一九三九年八月に独ソ不可侵条約を締結し、両国はお互いに侵攻しないことを約していた。にもかかわらず、第二次世界大戦の戦火が独ソの国境に及んだ一九四一年六月に両国は相戦うこととなったのだが、そのきっかけを作ったのは英米のユダヤ系新聞社である。
さて独ソ交戦に先だって去る十九日ニューヨーク、ロンドンの新聞街を震源地として
昭和16年6月23日 報知新聞 神戸大学経済経営研究所所蔵 新聞記事文庫
独ソ国交断絶ドイツ軍大挙ソ連に進入
というセンセーショナルなニュースが青天の霹靂の如く全世界に撒布され、世界の人々の耳目を□動したことはまだ読者の記憶に生々しいことこと思う。これは間もなく英米側から流布されたデマと判明したが、なんぞはからん、このデマの紙つぶてこそは実にユダヤ地底政府の製造したものである。
資金が世界第一の力であるならば出版物は第二の力である
とユダヤ人アドルフ・クレミエが述べているようにユダヤは世界の初めニューヨーク・ヘラルド紙、ニューヨーク・ポスト紙、フィラデルフィア・レコード紙、ニューヨーク・ワールド紙と全米要衝の有力紙はほとんどユダヤ資本の傘下にあり、その他数え上げたら際限がなく、アメリカでニュースペーパーがジユースペーパーといわれるのもまことに宜なる哉と思わせるものがある。ここで見逃してならないことは新聞事業の投資者並に新聞機構内の支配者がユダヤ人であるばかりでなく、新聞の糧道である広告の八割までがまたユダヤ人企業家によって占められ、殊にアメリカの諸新聞は百貨店の広告をドル箱としている関係上、ユダヤ系百貨店の日刊新聞に及ぼす影響は想像以上に大きいものがあるということだ。ここにそれを立証する一挿話がある。
ニューヨーク・ヘラルド紙は最後までユダヤ禍と戦い通した新聞として有名である、同紙の社長ジェームス・ペネット氏は敢然としてユダヤの財閥に挑戦し、死に至るまでジユーの軍門に降ることはなかった。彼はかってニューヨーク一流の百貨店を経営するユダヤ人社長から市長立候補についての応援を依頼された。氏はその時この手紙を紙上に公表してその策動を暴き断然拒否したのである。その結果ユダヤ広告主の経済封鎖を喰ってそのための損失は毎年二百五十万マルクといわれるほどの財政的苦痛であったという。しかし彼は非ユダヤ人の広告料を安くし顧客を吸収して死に至るまで経営を維持しユダヤと戦い続けたのであったが、この光栄ある孤立も彼の死後無残に蹂躙されて同紙は間もなくニューヨーク・サン紙と合併、ユダヤ財閥の交渉下におかれることことなった。
与論を神聖視し、与論の敵を仇視し与論のためには自己を殺してまで盲従するというアメリカ国民はかくしてユダヤ言論機関によって圧迫、歪曲、捏造された変質与論に踊らされて反日、反ナチを叫びついにはアメリカ参戦の旗手たらんとまでしている。
大手メディアからフェイクニュースが流されて、世界が紛争に向かわうように誘導され得る点については基本的には今も同様なのだが、今ではネットの情報で様々な観点からの情報を収集することが可能となっていて、多くの国ではマスコミによる世論誘導が以前よりも難しくなってきている。
しかしながらわが国では、テレビや新聞の海外情報はいわゆるユダヤ系の大手通信社の情報に頼っているのが現状で、マスコミの報道をそのまま鵜呑みにする国民が多く、ネットで世界の情報を自分で収集する国民はまだまだ少ない。
わが国がマスコミ等に世論誘導されやすい状態が続いていることが気になっているのだが、随分キナ臭くなってきた周辺国の紛争に、充分な準備がなされないままわが国が巻き込まれることがないことを祈りたい。
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