鉱工業に関するGHQ焚書リスト

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日本精糖業の父・鈴木藤三郎の伝記『銃眼のある工場』

 GHQ焚書のリストから「鉱(業)」あるいは「工(業)」に関する本を探していると『銃眼のある工場』という本が引っかかった。題名が気になったので少し読んでみると、「日本精糖業の父」と言われる鈴木藤三郎の伝記小説である。

鈴木藤三郎 Wikipediaより

 鈴木藤三郎は安政二年(1855年)に古着商・太田文四郎の子として遠江国周智郡森町村(現・静岡県周智郡森町)に生まれ、五歳の時に菓子商・鈴木伊三郎の養子となり、十三歳から菓子の行商を手伝い、十九歳で鈴木家を継いだという。明治十六年(1883年)に純白な氷砂糖の製法を見出し、明治二十三年に真っ白な精製糖製造に成功し、翌年に砂糖製造機を発明している。当時わが国では精製されていない黒砂糖が作られていただけで、支那から輸入されていた氷砂糖は茶色のものであり、少し高級な氷砂糖や白砂糖は海外から輸入するしかなかっく、鈴木の発明は極めて画期的なものであったのだ。
 明治二十八年に日清戦争が終戦後に日本精糖株式会社を設立。明治三十三年には台湾で台湾製糖株式会社を設立した。また明治三十六年の第八回衆議院選挙、明治三十七年の第九回衆議院選挙に当選し、衆議院議員を務めた人物でもある。
 鈴木は機械の豊田佐吉と共に発明王・特許王と呼ばれ、日本の産業革命をリードした人物とされ、戦前の書物や新聞記事にはよく登場していたのだが、戦後この人物のことが歴史叙述の中で出てくることはほとんどなく、私も最近知ったばかりの人物である。

『銃眼のある工場』には台湾製糖が設立された頃のことを詳しく書いている。日清戦争が終わってのち井上馨が鈴木の工場を見学に来て、政府の後押しにより台湾に工場を作ることが決まり、鈴木は台湾製糖株式会社の社長として台湾に渡ることになった。本文の一部を紹介するが、「土匪どひ」というのは土地に住み着いて盗みなどの悪事を働く集団のことを言う。

 そのころの台湾はまだ日本の領土になったばかりで、土匪がたくさんいて日本人に危害を加えたので、藤三郎はピストルで身をかためた上に、総督府の兵隊に守られて、台湾のすべてを歩いて、見てまわった。
 工場を建てる場所をえらぶことは、なかなか困難なことであったそれは広い平野で、充分に甘藷がそだつ所でなければいけなかったし、また鉄道とともに海の近くで、船の便利のいい所でなければいけなかった。その他、まだいろいろむずかしいことがあった。

 藤三郎はすべての所を見てまわった末、高雄の近くの、橋仔頭きょうじとうという所を、その場所に決めた。
 ひろびろとして目をさえぎるもののない畑のまん中に、みんなの住む小屋が建てられた。竹の柱に竹の床、雑草をふいて屋根にするというまずしいものであった。
 そしてそのかたわら、工場を建てることをいそいだ。建築場の付近には、内地から運ばれて来たさまざまの大きな機械や食糧品などがうづ高くつまれた。

 この近くには、土匪が多くいるので、工場では警戒をおこたらず、警官も派遣された。
 土匪たちは、工場に食糧品がたくさん積まれたのを見ると、それを奪おうとして襲って来た。
 それは真夜中の一時ごろであった。工場の者はみんな、昼は灼けつくような熱帯の太陽の下で、工場を建てるのに働いて、疲れ切っているところなので、ぐっすり睡っていた。

 「土匪だ!」
 「来襲だぞ!」
 と、叫ぶ声に、藤三郎は夢を破られて身を起こした。
 身近の工場のまわりで、はや見張りの警官が、敵と応戦の銃をまじえているのがきこえる。…中略…藤三郎は、日ごろ肌から離さず持っていた銃を握りしめて戸外に出た。…中略…
 「ひゅん」
 と、固いあらあらしい唸りで、何かが藤三郎の耳もとをかすめすぎた。はっと、彼は土に身をふせた。…中略…
 工場ではもう灯を消して、暗い建物が、星空の下に、建ちかけたままの高い姿をそびやかしている。
 工場の者は、みんな銃をとって、それぞれの場所に身がまえたらしい。敵と味方の銃声が、激しくなって来た。
 藤三郎は、闇の中にうごく影を見つけて、撃った。するとそこに彼のいることを知って、てきもどんどん撃ってくる。弾丸がパチンパチン煉瓦石にはね返り、藤三郎の肩の上を唸りすぎた。…中略…

 この台湾は、兵隊が清国と戦って、血を流して得た土地なのだ。その土地で、自分はいま日本の人々にとっては、毎日なくてはならぬ砂糖を作ろうとしている。国家の重要な産業の根を、この土地に植付けようとしているのだ。
 こんな土匪たちに負けて、むざむざと大切な工場を彼らに奪われて、たまるものか!
山田克郎 著, 大谷謙三郎 絵『銃眼のある工場』泰光堂 昭和17 p.143~148

 鈴木も社員たちも二時間にわたり粘った末、土匪はあきらめてひきあげたのたが、その後も土匪は毎晩のように襲って来たという。工場では、塹壕を掘り、石垣をつくって土匪を防ぐようにしたのだが、そうこうしているうちに、二十名ばかりの兵隊が工場を守ってくれるようになったという。
 十二月には千名ばかりの土匪が攻め込んて来た時も、兵隊と工場の者たちで守り切り、のちに台湾総督府が軍に土匪の棲家である観音山に砲撃し、土匪の首領を退治すると、土匪の被害は少なくなっていったそうだ。

 工場が出来上がると、砂糖の原料となる甘藷を大量に仕入れなければならなくなるのだが、当時の台湾は道路は舗装されておらず、かつ荷物を牛車で運んでいたので、雨の日が続くと甘藷の入手が困難となっていた。そこで鈴木は工場まで原料を運ぶために鉄道を通そうということになった。ところが、密林には首狩り族が住んでいたのである。その蕃族の酋長が、汽車が走るのを見て乗せてほしいと工場に頼みに来たという。鈴木社長は「それはおもしろい。」といって承諾した。

 いよいよその酋長が汽車にのる日、多くの蛮人たちは酋長と一緒にやって来た。酋長は裸の身体にきれいな蕃衣をつけて、あたりをにらみ廻すようにいばっている。
 やがて、汽車のしたくができると、酋長とそれから四五人の蕃人が、おそるおそる座席に腰をおちつけた。
 汽車は動き出した。それがしだいに速力をはやめて、窓から見る風景がとぶように後へ走りすぎだすと、蕃人たちは、――酋長も一緒になって、
「きいッ!」
 というような、ヘンな叫び声をあげたかと思うと、床板にうづくまり、一心にお祈りをはじめた。
 彼らは、こんなに速く地上をとぶものは、どうしても、なにか魔物にちがいないと考えたのである。
 彼等が熱心に祈りを叫んでいるうちに、汽車は打狗に着いてしまった。
「さあ、もう打狗に着いたから、お前たちはおりるんだ。」
 と、いいきかせると、目をきょろきょろさせて、あたりを見まわしていたが、こんなに早く着くはずがない。嘘だ、と言って、どうしても降りようとしない。
 しかしよく気を付けて、打狗の町や海が窓の外に見えるのに気づくと、彼らは狐につままれたように、ぽかんと、長い間お互いに顔を見あわしていねのであった。
 このことが、蕃人の間に噂になってひろがって、それでは、いったい、その怪物はどれだけの力があるのか、ひとつ力くらべをしてみよう、ということになった。
 そして汽かん車と綱引きをしたいと申し込んできた。
 藤三郎もこれには呆れてしまったが、おもしろいのでやらせた。…中略…

 ひっぱっていた若者たちは、汽かん車のものすごい力におどろいたが、見物をしていた蕃人たちは、その若者たちよりも、もっと驚いてしまった。彼らは、まさか若者たちが負けるとは思ってもいなかったのであった。
 ついに、彼らはカブトをぬいでしまった。そしてこうしたものを動かす日本人はえらいと言って、それからは日本人を神様のようにして、首狩りをするようなこともなくなった。

 そうした蕃人たちが、汽車とおなじように、――それよりももって驚かされたのは、工場の電灯であった。
 蕃人は、彼らの迷信から、首狩りなどをするのであったが、よく日本人になれた蕃人は、ひじようにおとなしかった。
 藤三郎は、土民よりも蕃人の方がすなおで、よく命令をきくので、蕃人たちと親しくなると、工場にやとった。彼らは珍しい仕事をすることができるので、喜んで働いていた。
 ちょうどその頃、工場ではそれまで使っていた石油カンテラが不便なので電灯にかえた。
 これまでとはちがって、夜になると電灯が輝きだして、昼のように明るいので、工場の者や台湾人たちは喜んだが、すっかりびっくりしてしまったのは蕃人であった。
 日本人はえらいえらいと思っていたら、とうとう天から星をいけどってきたと、それがまたすぐ噂になって、夜になると、蕃人たちは山をおりて電灯を見物にくる。
同上書 p.178~183

 清国は台湾を「化外の地」と見下して、まともな統治をしてこなかったのだが、日本が統治するようになって短期間で劇的な発展を見るようになったことは戦後の日本人にほとんど知らされてこなかったと思う。以前このブログでGHQ焚書の『拓け行く皇民 高砂族児童綴方選集』という本を紹介させていただいたが、台湾にこのような民族が住んでいたことや、日本人が忍耐強く指導して彼らを現代社会に溶け込ませた実績を、GHQは戦後の日本人に知らせたくないのであろうか。この本は誰でも普通に面白く読める本の一つなのだが、この本がGHQによって焚書処分された理由はそのあたりにあったのかもしれない。

タイトルに「鉱(業)」、「工(業)」を含むGHQリスト

 GHQ焚書リストの中から、本のタイトルに「鉱(業)」、「工(業)」を含む本を抽出して五十音順に並べてみた。
 分類欄で「〇」と表示されている書籍は、誰でもネットで読むことが可能。「△」と表示されている書籍は、「国立国会図書館デジタルコレクション」の送信サービス(無料)を申し込むことにより、ネットで読むことが可能となる。

タイトル 著者・編者 出版社 分類 国立国会図書館デジタルコレクションURL
〇:ネット公開 
△:送信サービス手続き要
×:国立国会図書館限定公開
出版年 備考
印度の資源と工業 総合印度研究室編 総合印度研究室 https://dl.ndl.go.jp/pid/1872257 昭和18  
軍需工業動員法講話 内田源兵衛  松山房 https://dl.ndl.go.jp/pid/1440677 昭和12  
軍需工業の展望 伊元富弥 高山書院 https://dl.ndl.go.jp/pid/1266312 昭和14  
軍需工場 藤岡一弥 創亜社 https://dl.ndl.go.jp/pid/1126242 昭和15  
軍隊的工場管理 小桜軍二 ダイヤモンド社 https://dl.ndl.go.jp/pid/1058379 昭和19  
航空機工業の能率増進 樋口義男 山海堂出版社 https://dl.ndl.go.jp/pid/1059477 昭和18 産業能率増進叢書
航空機工場読本 厚生研究会 編 新紀元社 https://dl.ndl.go.jp/pid/1059484 昭和18  
工場演劇脚本集 園池公功 編 協和書房 https://dl.ndl.go.jp/pid/1129472 昭和18  
工場給食施設 大阪府産業報国会 編 東洋書館 https://dl.ndl.go.jp/pid/1064628 昭和18  
工場唱歌 永井幸次 音楽教育出版協会   国立国会図書館に蔵書なし
あるいはデジタル化未済
昭和10  
工場道徳 巻一 戸田貞三 文学社   国立国会図書館に蔵書なし
あるいはデジタル化未済
昭和16  
工場の四季 鈴木舜一 協和書房 https://dl.ndl.go.jp/pid/1131248 昭和17  
工場防空講習録 警視庁警務部警防課 編 東京工場協会 https://dl.ndl.go.jp/pid/1262215 昭和14  
鉱物と国運 渡邉万次郎 誠文堂新光社 https://dl.ndl.go.jp/pid/1060154 昭和18  
工兵講義 瀧沢正勝 編 日本国防協会出版部   国立国会図書館に蔵書なし
あるいはデジタル化未済
昭和16  
工兵須知 改訂版 武揚社書店 [編] 武揚社書店 https://dl.ndl.go.jp/pid/1457720 昭和11  
工兵操典綱領総則及第一部問答研究 国防同志会兵学研究部 軍事会社   国立国会図書館に蔵書なし
あるいはデジタル化未済
昭和16  
工兵隊進撃 和泉 恭 晴南社創立事務所   国立国会図書館に蔵書なし
あるいはデジタル化未済
昭和19  
工兵の父 神戸雄一 新興亜社   国立国会図書館に蔵書なし
あるいはデジタル化未済
昭和18  
工兵の本質 石割平造 霞ヶ関書房 https://dl.ndl.go.jp/pid/1460350 昭和19 青年軍事新書 ; 3
工民魂 清家 正 目黒書店 https://dl.ndl.go.jp/pid/1039390 昭和17 青年新書
銃眼のある工場 山田克郎 泰光堂 https://dl.ndl.go.jp/pid/1719481 昭和17  
商工生活者と国防経済
 : 各種政府施設の解説
野中宏 遠藤一郎 伊藤書店 https://dl.ndl.go.jp/pid/1067843 昭和16  
少年工 田中政雄 興亜文化協会   国立国会図書館に蔵書なし
あるいはデジタル化未済
昭和17  
少年工の報告 志村武雄  前田書房 https://dl.ndl.go.jp/pid/1717054 昭和19  
新制度に拠る海軍各科志願兵
少年航空兵諸工廠工員志願要訳
海軍軍事普及会編 岡村書店   国立国会図書館に蔵書なし
あるいはデジタル化未済
昭和17  
新日本大観 工業躍進号 大道弘雄編 朝日新聞社 https://dl.ndl.go.jp/pid/1220657 昭和12  
青年工員としての修養 嘉悦基猪 彰文館   国立国会図書館に蔵書なし
あるいはデジタル化未済
昭和17  
戦時下の中小商工業金融論 岡庭 博 慶応書房 https://dl.ndl.go.jp/pid/1271481 昭和13  
戦時下の我が化学工業 野田経済研究所 編 野田経済研究所 https://dl.ndl.go.jp/pid/1263162 昭和14  
戦時戦後の機械工業 小島精一 昭和図書 https://dl.ndl.go.jp/pid/1255298 昭和14 時局経済講座. 第12
戦争経済と商工会議所 小穴 毅 商工行政社 https://dl.ndl.go.jp/pid/1263159 昭和14  
戦争と工業動員 ドイツ景気研究所 本領信治郎 訳 日本電報通信社 https://dl.ndl.go.jp/pid/1061396 昭和17 ドイツ戦時経済叢書1
戦争と精密工業 青木 保  科学主義工業社 https://dl.ndl.go.jp/pid/1059307 昭和17  
戦力増強と化学工業 山本 茂 日本経国社 https://dl.ndl.go.jp/pid/1064971 昭和20  
増産を目指すナチス独逸の工場 ヴルヘルム・ロック 泉書房 https://dl.ndl.go.jp/pid/1085883 昭和16  
大東亜化学工業論 山本 茂 国際日本協会 https://dl.ndl.go.jp/pid/1064960 昭和17  
大東亜工業経済論
: 大東亜鉱工業開発の研究
関野唯一 国民社 https://dl.ndl.go.jp/pid/1064846 昭和20  
戦ふ軍需工業 藤森政行 東和出版社 https://dl.ndl.go.jp/pid/1871096 昭和19  
中小工業統制組織 磯部喜一 編 有斐閣 https://dl.ndl.go.jp/pid/1244519 昭和16  
朝鮮工業の現段階 川合彰武 東洋経済新報社京城支局 https://dl.ndl.go.jp/pid/1845966 昭和18  
敵国人出願の発明考案集録
 電気工業編 上
帝国発明協会 編 発明公報協会 https://dl.ndl.go.jp/pid/1064913 昭和18  
ドイツに於ける工業原料自給の科学 ヴィルヘルム・ユンゲルマン,
ヘルベルト・フラフト 内田源兵衛訳
経済図書 https://dl.ndl.go.jp/pid/1064918 昭和18  
ドイツの航空機工業 飯島正義 山海堂 https://dl.ndl.go.jp/pid/1059478 昭和19 産業能率増進叢書
ドイツの航空工業 辻 猛三 大日本飛行協会 https://dl.ndl.go.jp/pid/1059488 昭和18  
東亜ブロックの結成と工業立地論 川西正鑑 東京銀行集会所 https://dl.ndl.go.jp/pid/1228867 昭和15 銀行叢書. 第42編
南方地域の鉄鉱 第2部 東亜研究所 編 東亜研究所   国立国会図書館に蔵書なし
あるいはデジタル化未済
昭和17 東亜研究所資料. 丙第239B
南方地域の鉱物及鉱業 木下亀城 井田書店 https://dl.ndl.go.jp/pid/1060450 昭和19  
日本の鉱業投資 中間報告 井口清美 東亜研究所 https://dl.ndl.go.jp/pid/1877398 昭和15 資料 ; 丙 第128号D
日本工業労働力論 美濃口時次郎  理想社 https://dl.ndl.go.jp/pid/1459756 昭和20  
日本の重工業と東亜 中野 豊 朱雀書林 https://dl.ndl.go.jp/pid/1064823 昭和18  
日本若し戦はゞ工業界はどう動く 堤 耕作 編 日刊工業新聞社 https://dl.ndl.go.jp/pid/1080035 昭和7  
仏印の鉱産資源 渡辺源一郎 国際日本協会 https://dl.ndl.go.jp/pid/1060152 昭和17  
問答式軍需品工場新経理要綱概説 商工経営研究会 編 大同書院 https://dl.ndl.go.jp/pid/1068240 昭和16  
躍進日本工業大意 大住吾八 藤井守一 晃文社 https://dl.ndl.go.jp/pid/1026892 昭和15  
躍進日本之工業 工業日日新聞社 編 工業日日新聞社 https://dl.ndl.go.jp/pid/1263945 昭和15  
優良工を育てた母 長田久男 会通社 https://dl.ndl.go.jp/pid/1039758 昭和18  
陸軍工員魂 汗と血の記録 小池藤五郎 山海堂出版部 https://dl.ndl.go.jp/pid/1131057 昭和19  
陸軍工科学校入学試験問題解答集 帝国陸軍受験社 編 帝国陸軍受験社   国立国会図書館に蔵書なし
あるいはデジタル化未済
昭和11  
陸軍工科学校入学手引 瀧沢正勝 日本国防協会   国立国会図書館に蔵書なし
あるいはデジタル化未済
昭和15  
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