戦後になってからはユダヤ人研究の書物の出版は極めて少なく、テレビなどでユダヤ人について語られる場合は、いかにユダヤ人が迫害されてきたかという被害者としての側面ばかりが強調され、なぜユダヤ人が世界中で迫害されてきたことについて解説されることは皆無といって良いだろう。
そのために、今日に於いてユダヤ人が世界制覇を企んでいたというようなことをもし言おうものなら、すぐに「陰謀論」のレッテルを貼られるのが殆どなのだが、戦前戦中に於いては多くの研究書にユダヤ人の世界制覇の陰謀について詳細に解説されており、新聞にも詳しく解説されていたのである。当時に於いては、わが国だけでなく、世界の多くの国でユダヤ人について研究がなされており、少なからずの知識人が、世界紛争の背後にユダヤ人による工作があることを主張していたのだが、そのような視点で書かれた本の多くはGHQによって焚書処分され、その後長きにわたり戦後の日本人に読めないようにされていたのである。
ユダヤ問題を究めなければ世界情勢を理解できない

今回紹介させていただくのは、昭和十九年に刊行された松村吉助 著『猶太民族と世界制覇の陰謀』というGHQ焚書である。著者の松村吉助はユダヤ研究の権威である政経学会の同人として長年ユダヤ研究に取り組んできた人物であること以外はよくわからない。この本に、外交官、政治家である白鳥敏夫が序文を寄稿しており、第二次世界大戦について次のように述べている。
ユダヤ問題を究めずしては今次世界戦争を語ることは出来ない。
今日我々の敵は表面はもちろん米・英であるが、その米英両国の政治、経済、文化の一切はユダヤの支配下にあり、国民大衆は国策の決定について実はほとんど関係なしというても過言ではないのである。米英デモクラシーとは表面のことで、内実はユダヤ金権の寡頭政治である。他方ソヴィエトロシアの共産革命がユダヤの金力とブレーンによって成し遂げられ、その政権の背後にユダヤ勢力の存することも覆うべからざる事実である。したがって今日の戦争はユダヤ対非ユダヤの対立抗争であると見なければならない。そのユダヤの性格、彼らの世界制覇の野望、彼らがその目的達成のために多年にわたり如何なる手を打って来たか、これらのことを審らかにすることは、現戦争の意義を把握し、我々の戦争目的を明確ならしめる上に於いても頗る喫緊のことである。
松村吉助 著『猶太民族と世界制覇の陰謀』富山房 昭和19年刊 p.4~5
当時のアメリカもイギリスもソ連もユダヤ勢力の金力とブレーンによって実質的に支配されており、第二次世界大戦にわが国を巻き込んだのはユダヤ勢力であるという主張する識者はわが国にも少なからず存在したのだが、わが国民の多くはその様な主張にはあまり関心を持たなかったようだ。政経学会専務理事の増田正雄はこの本の序文において次のように記している。
一つはユダヤ人が隠れ蓑と隠れ笠で身を隠し、そして「現れたものによって一切を判断させる」ユダヤ眼鏡を世界人に与えてきたことと、二つには日本人が「現れたものは影であって、それを生じたところの魂の作用を知る」特殊の眼鏡を神代から与えられていながら、それを忘れてユダヤ眼鏡で物を判断する習性にいつのまにか慣らされてきたからであると思う。
隠れ蓑とは枢軸*を除く欧米に於いて、ユダヤ人が言論機関をほとんど独占してそれをユダヤ的に活用し、自分に不利益なことは隠して自ら欲することを発表して世界人をしてそれを真実と思わしめて来た作為的のことを指すのであって、隠れ笠とはユダヤ自体の秘密結社たるブナイ、ブリス、世界ユダヤ人同盟、シオン団等、あるいはユダヤの手先的存在たるフリー・メーソンや共産党等による超国家的連絡の秘密活動を指すのであり、それは表は米英ならびにソ連の行動を複雑な姿に於いて世界人はもとより米英ソの国民をも欺瞞して結局ユダヤの欲するところに導きつつあるのである。この二つの作用によって世界人は正しい世界の動きを見失って来たのである。これはユダヤの世界支配なるものは他民族を低次元の世界に置いて動物化し機械化し奴隷化しバラバラ化するところにユダヤの金権独裁を確立させんとする策略なのである。…中略…
*枢軸:第二次世界大戦の枢軸国のこと。ドイツ、イタリア、ハンガリー、ルーマニア等今次大戦は世界の各民族国家を個人本位と唯物主義と革命工作によって解体して金権力に隷属せしめ来たったユダヤの悪魔力がその手先たる米英の指導者等とともに、排ユダヤの下に敢然として民族独立に覚醒した独伊を屠らんとし、さらに最後の打倒目標たる日本に挑戦し来ったのであって、これに対して我が神霊の膺懲戦が開始されたのである。
同上書 p.7~9
当時の大手通信社であるロイター、ユーピー、エーピーなどはすべてユダヤ系で、世界の世論を彼らが誘導していたといって良い。ちなみにGoogleもマイクロソフトもFacebookもユダヤ系企業であり、ユダヤ系企業が世界の世論を誘導する構造は今も変わらない。
ユダヤの「タルムード」に何が書かれているか
ではなぜユダヤ人は世界の言論界を支配しようとするのだろうか。そのためにはユダヤの歴史を知る必要がある。かつてはユダヤ王国が存在したのだが、ローマ帝国の為に、西暦一三五年にユダヤ人たちは祖国を追放され世界に散らばって生きていくことを余儀なくされたのだが、彼らにとって他民族に支配されることは、彼らの信仰上、あるいは性格上から許容できないことであった。そこで彼らは世界のユダヤ人と秘密結社を作ってつながり、将来ユダヤ人が世界を支配することを本気で考えていたのである。
この本にはユダヤ人の歴史や、ユダヤの経典などについて詳しく書かれているが、ユダヤ人が幼少期から学ぶ教訓や成功哲学が書かれた「タルムード」の一部がこの本に紹介されている。このような独善的、排他的な考え方の人々が、他の民族と共存共栄できるとはとても考えられない。
一、神から生まれ出でたるものは唯ユダヤ人あるのみにて、その他の人類は凡て悪魔の子である。…中略…
一、永久に生存する価値あるものは、独りユダヤ人のみであって他の人類は驢馬にも及ばぬものである。…中略…
一、…非ユダヤ人は、地上にある幸福を占める権利を有しておらぬ。何故かと言うならば彼らは単に動物に過ぎぬからである。
一、我らが動物を放逐し、またはこれを殺戮し得ると同様に、我らは非ユダヤ人を放逐し、またはこれを殺戮し、彼らの財物を利用することが出来る。即ち、ユダヤ人に非ざる者の所有物は、これ凡て我らの手から紛失したるところのものであって、実際の所有者はユダヤ人であるから、ユダヤ人はまず第一にこれを所有せねばならない。…中略…
一、ユダヤ人が非ユダヤ人の財産を管理することは、ユダヤ人の権利である。これと同様にユダヤ人は、非ユダヤ人を殺害する権利を持っている。「汝殺すなかれ」とは、ヘブライ人の子孫であるユダヤ人を指したのであって、非ユダヤ人を意味するものではない。而してこれを実行せんと欲する時には、責任上の危険少なき時が最もよろしい。非ユダヤ人を殺害するには、彼らの中最も高等なる者を選ばねばならぬ。
一、非ユダヤ人の生命は、我らユダヤ人の掌中にある。特に彼らの黄金は凡て我らの所有物である。…以下略
同上書 p.75~78
ユダヤ人は戦争や革命やテロに関わることが多かった
ユダヤ人は非ユダヤ人の財物を奪う権利や、殺害する権利があると書かれているのに驚いた読者が少なくないと思うのだが、実際に世界史上の大きな戦争や要人暗殺事件にはユダヤ人が絡んでいることが多いのである。例えば暗殺事件については次のように記されている。
…有名な暗殺は、すべてユダヤ人の手かまたはその手先であるところのフラン・マッソンの団員かによって実行されているのを見るべきであります。中でも甚だしいのは、フランスのルイ十六世は一七九二年に、アッフル殿下は一八四八年に、ダルボア殿下は一八七一年に、イタリア王フンベルトは一九〇〇年に、オーストリアの大公フェルデイナンド夫妻は一九一四年に、ポルトガルの大統領は一九一八年に、ユーゴスラヴィアのアレキサンダー一世は一九三四年に、その他まだ沢山の王者や、重要人物がほとんど悉く彼らによって殺されていることは、今日の欧州では明らかにされている所であります。
アメリカに於いては、エイブラハム・リンカーンを始めとして、彼らの手であるいは拳銃により、あるいは毒殺により、あるいは心臓麻痺と称する不可思議なる手段により(電気暗殺也とのこと)沢山の巨人が暗殺されているのであります。なおアメリカに於いては、民間に於いて遠慮なく暗殺が秘密裏に行われているというのであります。…中略…彼らは自分たちが活躍の舞台に登場すると如何なることをするか解りませんが、その根本は前述のタルムードで、彼らは自ら確信をもってしているのでありますから、他民族を殺すことなどは、豚を殺すと同然と考えているのであります。実に残虐無慈悲なる民族なのであります。
同上書 p.82~84
第一次大戦に於けるユダヤ人の動き
しかしながら、他民族を殺すことで世界を征服することには手間がかかりすぎるし、全世界を敵に回すリスクがある。そこで彼らは有力な非ユダヤ人同士を対立させて戦わせて双方を疲弊させたうえで世界を支配しようとするのである。第一次世界大戦に於けるユダヤ人の動きについて解説されている部分を引用させていただく。
…全世界を自分たちの掌中に収め尽くす為には、他の民族と他の民族との間に戦争をなさしめて、その間にあってすべての利益は彼らが収めるのであります。これがために第一次世界大戦というものが、ユダヤ人によって計画されたということは、もう今日では何ら疑う余地がないのみならず、彼らの有力者さえも公然と天下に豪語しているのであります。今日のことを知らず、または知らんことを欲しない人々は、わが国中には未だ未だ少なくないのであります。しからば第一次世界大戦はいつから計画されたかと申しますと、あの大戦の起こる十一年前、即ち西暦一九〇三年、スイスのバーゼル市におけるユダヤ人大会に於いて計画せられたのであります。この大会は表面は極秘の間に行われたのではなく、即ち世間にむかってはユダヤ人の故郷であるところの「パレスタイン本国再建運動」に名を借りて開かれたものでありまして、当時有名なユダヤ人は悉くこれに参加したのであります。…中略…
この時にまず決議されましたのは何かと申しますと、一九一四年には世界大戦を起こさなくてはならない。何のために起こすかと申しますと、ドイツ帝国というものとロシア帝国というものを先ず第一に没落せしめてしまわねばならない。さらに世界の国々の王冠を落とさねばならぬ。これを実現せねばユダヤ人の世界制覇が実現されない。然らばこのドイツとロシアを如何にして没落せしめるか。それにはその準備の第一として、有力者によって着々進めていた欧米の軍需品工場、これを整備して欧州各国をして、宣伝機関やその他あらゆる部門を働かせて互いに戦争させようということが極秘裏に計画されまして、遂にセルビアの一青年をして、一九一四年六月二十八日、オーストリア国皇儲殿下フェルディナンド大公を暗殺せしめたのであります。この青年に爆弾を交付したタンコシツ少佐も、またこの青年にブローニングのピストルを渡したチガノウイッチもフリーメーソン*の社員であります。…中略…この事件がすなわち欧州大戦の動機となったことは今日誰一人知らぬ者はないのであります。
この大戦の勃発した時には欧米の経済機関の七十四種類というものはことごとくユダヤ人の独占に帰していたのであります。…中略…あの戦争は四年四ヶ月も続いたのでありますが、ドイツは実に良く戦ったのであります。…中略…
戦争の終わりに近づくに従って、ドイツ国内に於ける物資の欠乏はその極度に達したのでありますが、不思議なことにはラテイナウ一派に命じて、金さえ出せば敵国から食料であろうと武器であろうと弾丸であろうと、またその他如何なる資材といえどもこれを得ることが出来たのであります。…中略…これがユダヤ人の計画であります。
而してドイツが持っている金、銀、銅というものは悉く国外へと積み出されてしまったのであります。而していよいよドイツが疲弊してまいりますと、ユダヤの戦争計画者はウィルソン**を狩り出して参戦せしめたのであります。
*フリーメーソン:今では世界各国に拠点を持つ友愛団体とされるが、ユダヤ人の世界征服の野望を実現するための秘密結社。
**ウィルソン:第28代アメリカ大統領トーマス・ウッドロー・ウィルソン
同上書 p.114~117
先ほど紹介させていただいたタルムードに「ユダヤ人に非ざる者の所有物は、これ凡て我らの手から紛失したるところのものであって、実際の所有者はユダヤ人である」という言葉の通り、ユダヤ人は世界中の富を独占しようとし、当時に於いてすでに世界の富の三分の二を掌中に収めていたとされている。彼らは富を集中させるために第一次世界大戦を仕掛け、ドイツに武器を買わせてドイツの富を吐き出させ、さらに敗戦後に巨額の賠償金を求めたのだが、戦争を通じて富を集めたのは世界のユダヤ財閥で、戦勝国であるフランスもイギリスも財閥以外は富を奪われたに過ぎなかった。
四年と四ヶ月の間に、一千万人の人を殺し、四千億の富を消費したのでありますが、この時にユダヤ財閥の懐には二千億の富が転がって入ったと言われています。ドイツをはじめとし参戦の国々は英国の如きも戦後の財政というものは実に困窮の極に達したのでありますが、独りアメリカのみは戦時利得の大部分を獲得したのであります。即ち世界の大成金国となったのでありますが、これとても前述の通りアメリカ国民が大成金になったのではないのであります。大成金になったのは独りユダヤ財閥のみであります。すなわちあの大戦の時にアメリカ国民の手に浴びるような金の入って来たことは、今更ここにかれこれと論ずるまでもないことなのであります。しかるに巧妙なるユダヤ財閥は、これをアメリカ人民の手に保有させて、彼らをそのまま富ませておくはずはなく、三S政策を巧みに利用して、一旦彼らの手に入った大金を右から左へと奪い取ってしまったのであります。即ちアメリカ人たちのすべては、酒、女、淫蕩、博打、贅沢、華美に流れることによって乱費せしめられ、以てこれがユダヤ人の資本家の手に集められてしまったのであります。三S政策とは、シオンのプロコトールの中に書かれてあるところの、スクリーン(映画)、セックス(性)、スポーツ(競技)で、これを利用して国民の一人一人は決して富ませぬように、すべてを貧民にさせるように、身も魂も廃頽せしめるようにしたのであります。
同上書 p.123~124
日本から富を奪う動き

第一次世界大戦には我が国も途中で参戦して戦勝国の利得を得たのだが、ユダヤ財閥はその後日本から富を奪い取ろうとしている。当時日本銀行には十三億に近い金が貯蔵されていたが、ユダヤ財閥は金を暴落させている。慌てて日本政府は金の輸出を禁止したのだが、さらに暴落したのでわが国の財界要人はアメリカの財界に相談し、わが国の大銀行の首脳部が時の大蔵大臣・井上準之助を説得して、金の輸出を解禁させている。すると金価格が上がりだして日本の九億五千万の金がアメリカへ流出したという。
第二次世界大戦は日本から富を奪うために仕掛けられた可能性を感じているのだが、日本人は戦後の廃墟から短期間で奇跡的に立ち直り、順調に経済が成長し国民も豊かになっていった。そこでわが国にも三S政策が仕掛けられたのだが、わが国民は勤勉で真面目な人が多く貯蓄が増加して豊かな生活が送れるようになった。このような状態は、三S政策を仕掛けた側からすれば面白くなかったことに違いない。
そこで彼らはやり方を変え、わが国に消費税を導入させ、さらに社会保険料をどんどん引き上げさせただけでなく、外国人移民を入れて日本人の給与が増えないように仕組んで、日本人の実質所得が減って貯蓄が出来ないようにしてきた。今のわが政府が進める政策は、日本人の富を海外にバラ撒き、増税を繰り返して日本人から富を奪うことがあまりにも露骨すぎる。こういう動きはわが国の政治家や官僚やマスコミに問題があることは言うまでもないが、第二次世界大戦の前からわが国の富を奪おうと動いていた勢力が、今もわが国に強い圧力をかけている結果なのかもしれない。
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