散策ノート

兵庫

丹波市の紅葉と歴史散策2 高山寺、円通寺、柏原藩陣屋跡、柏原八幡宮他

高山寺こうさんじ 達身寺の次に真言宗の高山寺(丹波市氷上町常楽50-1)に向かう。寺伝によるとこの寺も常勝寺と同様に法道仙人が開基したと伝わっており、かつては弘浪山山頂に...
兵庫

丹波古社寺の紅葉と歴史散策1 慧日寺、常勝寺、石龕寺、達身寺 

丹波もみじめぐり 今年も紅葉の季節がやって来た。毎年この季節にはなるべく田舎の古社寺の紅葉名所を巡ることにしているのだが、今年は丹波市の紅葉を楽しんできた。最近は地方の社...
兵庫

淡路島の古社寺と自凝島神社散策

古代海人族と淡路島 沼島の散策を終えて淡路島に向かう。沼島は古代において海人あま族の住んだ島と言われていることを書いたが、淡路島にも海人族が住んでいて漁業や製塩・航海等に...
兵庫

国生み神話の島・沼島の歴史散策

国生み神話と沼島 淡路島の南4.6kmに沼島ぬしまという島がある。兵庫県最南端に位置するこの島は面積2.71㎢、周囲9.53kmの小さな島で今は人口は四百人以下なのだが、...
奈良

大神神社と摂社の大直禰子神社と聖林寺を訪ねて…奈良の廃仏毀釈の旅3

奈良の神仏分離・廃仏毀釈を考える旅の最後の記事になるが、今回は桜井市の大神おおみわ神社(桜井市三輪1422)を中心に書くことと致したい。大神神社と三輪山大神神社 二の鳥居...
奈良

明治初期の神仏分離で談山神社に変身した妙楽寺とその寺宝の行方を訪ねて…奈良の廃仏毀釈の旅2

前回の記事で石上神宮と内山永久寺のことを書いたが、今回はその後訪問した談山たんざん神社のことを中心に書くこととしたい。 奈良県桜井市の南方に拡がる山麓一帯を多武峰とおのみ...
奈良

奈良県が存在しなかった時代に破壊された内山永久寺の跡地を訪ねて…奈良の廃仏毀釈の旅1

以前このブログで奈良の廃仏毀釈や神仏分離について何度か記事を書いたことがある。奈良県は明治九年(1876年)の第二次府県統合で大阪府東部・南部を管轄していた堺県に統合され...
滋賀

長浜から米原の古い社寺等を訪ねて 米原・長浜旅行その2

米原市の湯谷神社を参拝したのち長浜市の須賀谷温泉(長浜市須賀谷町36)で一泊し、長浜市の主な観光地は数年前に長浜曳山祭りを見た際に訪問していたので、二日目は長浜市から米原...
滋賀

新緑の季節に滋賀県米原市の歴史散策 米原・長浜旅行その1

最近は有名観光地は外人観光客が多すぎるので敬遠して、あまり有名でない地方の社寺巡りを楽しんでいるのだが、新緑の季節を迎えたタイミングで滋賀県の米原市や長浜市の古社寺巡りの...
京都

京都大原野の桜を楽しむ

桜の季節になると有名な、観光地はどこも観光客が多すぎて心静かに桜を鑑賞できないところが多いため、毎年なるべく観光客の少ない所を選んで旅程を組むようにしているのだが、今年訪...
滋賀

寿長生の郷の梅まつりと忠臣蔵・大石家の発祥の地を訪ねて

寿長生すないの郷さと 梅が咲いているのを期待して寿長生の郷(滋賀県大津市大石龍門4-2-1)を三月七日に訪れたのだが、今年は寒い日が続いたので紅梅が少し咲いているだけで、...
福井

福井県小浜市遠敷近辺の古寺社を訪ねて その2

萬徳寺 前回の記事で紹介させていただいた若狭彦神社から東に800m程度のところに真言宗の萬徳寺(小浜市金谷74-23)がある。この寺はこの地に以前からあった極楽寺を南北朝...
福井

福井県小浜市遠敷近辺の古寺社を訪ねて その1

若狭湾に面した福井県の小浜市には千年以上の歴史を持つ神社や仏閣がいくつもあり、国宝や国の重要文化財に指定されている建物や仏像が多数現存し、しかも昔の人と同じように古いお堂...
奈良

慈光院、郡山城跡と城下町散策 奈良旅行4

慈光院矢田丘陵の松尾寺を離れて慈光院(大和郡山市小泉町865)に向かう。駐車場は境内西側の細い道を上りきったところにある。 この寺は大和小泉藩第二代藩主の片桐貞昌が父・貞...
奈良

矢田丘陵に点在する大和郡山市の古社寺を訪ねて 奈良旅行3

矢田坐久志玉比古やたにいますくしたまひこ神社 宿をチェックアウトして奈良盆地の北西に位置する矢田やた丘陵に向かう。法隆寺は矢田丘陵の南山麓に位置しているのだが、この丘陵に...
奈良

奈良斑鳩町近辺の古墳、古社・古刹を訪ねて 奈良旅行2

前回は世界遺産の法隆寺・法起寺および中宮寺、法輪寺のことを書いたが、斑鳩町にはほかにも由緒ある著名な神社や寺、古墳が存在し、貴重な文化財が数多く残されている。藤ノ木古墳 ...
奈良

世界遺産の法隆寺、法起寺と近くの寺を訪ねて 奈良旅行1

以前何度か奈良を訪ねたことがあるのだが、教科書に出てくるような有名な寺社しか訪問できていなかったので、斑鳩いかるが町にある法隆寺とその近辺の寺社を巡ることにした。下の地図...
兵庫

赤穂の寺社と坂越の街並みと秦氏の足跡を巡る旅 赤穂旅行2

伊和都比売神社ときらきら坂赤穂旅行の二日目の早朝に旅館のすぐ近くの伊和都比売いわつひめ神社(赤穂市御崎1)を訪ねる。伊和都比売神社 拝殿 この神社は平安時代の延喜式神名帳...
兵庫

塩で栄えた城下町赤穂  赤穂旅行1

兵庫県赤穂市は三十年ほど前に友人の家族と一緒に旅行して赤穂城跡を訪ねたこと以外はあまり覚えていないのだが、赤穂周辺で行きたい場所がいくつかあったので、旅程を組んで行ってき...
兵庫

淡路鬼瓦工場と有名社寺を訪ねて 淡路島旅行③

兵庫県指定伝統工芸品の淡路鬼瓦 淡路島の特産品と言えば海産物や農産物がまず頭に浮かぶのだが、瓦の生産地としても淡路島は昔から有名である。 『日本書紀』には崇峻天皇元年(5...
兵庫

淡路人形浄瑠璃の歴史と淡路人形座 淡路島旅行②

淡路人形浄瑠璃の歴史 浄瑠璃と三味線と人形操りが結びついて生まれた人形浄瑠璃は日本各地に残っていて、淡路人形浄瑠璃は、徳島などの人形浄瑠璃とともに、国の重要無形民族文化財...
兵庫

淡路島三原平野の史跡と文化財を訪ねて 淡路島旅行①

淡路島は何度か旅行をしているのだが、淡路島の南部にある三原平野は、古代から中世にかけて淡路国の政庁がおかれていたことから多くの史跡が存在し、また人形浄瑠璃の発祥の地である...
兵庫

明石と周辺の古社寺等と魚の棚を訪ねて

柿本神社と月照寺 明石市の人丸山の頂上に柿本神社(明石市人丸町1-26)と月照寺(明石市人丸町1-29)がある。明治四年(1871年)の神仏分離令により寺と神社が分離され...
兵庫

明石の古社寺と明石城跡を訪ねて 

明石市を観光で訪れる人はあまり多くないと思うのだが、色々調べると結構面白そうな寺や神社などがあるので、先日散策して来た。御厨神社 最初に訪れたのは明石市二見町東二見132...
兵庫

丹波篠山の桜を訪ねて…文保寺、宇土観音、篠山城跡等

文保寺 前回記事で丹波市の桜を紹介させていただいたが、常照寺から丹波篠山市に向かう。丹波篠山市の寺社では高蔵寺が桜の名所として有名だが、枝垂れ桜の開花が遅かったのでパスし...
兵庫

丹波市古刹の桜を楽しむ…圓通寺、百毫寺、常勝寺

桜の季節は人が多すぎるところはなるべく避けて、静かに楽しめる寺や神社に行くようにしているのだが、一昨年も、昨年も桜の季節は病院の中で過ごしたので、今年はあまり無理せずに、...
京都

笠置寺の修行場を巡りながらその歴史を学ぶ

笠置寺(かさぎでら)は京都府の南東部にある標高二百八十九メートルの笠置山の山上にある寺で、この寺の境内の修行場をめぐるのが面白いと聞いていたので、先日チャレンジして来た。...
奈良

月ケ瀬梅林から柳生の里と近隣の寺社を巡る旅

月ケ瀬梅林 そろそろ梅の花が見ごろを迎えたので、二月二十八日に月ケ瀬梅林から柳生の里を散策し、その後柳生街道沿いの寺社を訪ねてきた。月ケ瀬梅林入り口 月ケ瀬梅林は奈良県の...
兵庫

丹波古刹の「もみじめぐり」と名工を生んだ土地柄

十一年前に兵庫県丹波市内の紅葉名所を観光して旧ブログで記事を書いたのだが、その当時丹波市は『丹波もみじめぐり』と題して、市内の紅葉名所九ヵ所を紹介するパンフレットを作成し...
京都

京都西山三山(楊谷寺、光明寺、善峯寺)と十輪寺を訪ねて

「西山」とは 三方を山に囲まれた盆地である京都では、市街地北側に連なる山々を北山、東側に連なる山々を東山、西側に連なる山々を西山と呼び、「西山連峰」の一番北側に位置するの...
兵庫

文化財の宝庫である神戸市北区山田町を訪ねて

下谷上農村歌舞伎舞台 神戸市北区山田町は南は六甲山系、北は帝釈・丹生山系に挟まれた谷筋を流れる山田川流域に開けた地域で、神戸市内とは言っても都会のイメージとは程遠いのだが...
兵庫

清和源氏のルーツを訪ねて~~多田神社と満願寺

七月に緊急入院した後小腸の病変部を切除し八月に退院して、その後は検査や治療のために三週に一度程度の通院が続いている。ようやく秋らしい季節になって来たので、久しぶりにトライ...
大阪

能勢の古社寺を訪ねて~~岐尼神社、月峰寺、久佐々神社、湧泉寺、倉垣天満宮

岐尼神社昼食休憩を終えて岐尼神社(きねじんじゃ:能勢町今西103-3)に向かう。岐尼神社 鳥居 能勢町には古い神社がいくつかあるが、この神社も「延喜式神名帳(えんぎしきじ...
大阪

紅葉の季節に能勢の古社寺を訪ねて~~妙見堂、今養寺、真如寺等

紅葉の季節に能勢町を巡って来た。能勢町には小規模ながら由緒ある社寺が少なくなく、明治の廃仏毀釈の影響も比較的小さくて、古い仏像や昔ながらの風景がそのまま残されているところが魅力である。第1回目は能勢妙見堂とその本寺である真如寺などをレポートしたい。
大阪

紫陽花の季節に北摂の久安寺、勝尾寺を訪ねて

「あじさい寺」で有名な北摂の寺院を参拝してきた。池田市の久宝寺は、本坊の門前にある具足池に「あじさいうかべ」が行われている時期が見頃である。「勝ちダルマ」で有名な箕面市の勝尾寺も、境内に三千六百株のあじさいが植えられていて、見頃を迎えている。
京都

京都府久美浜町の歴史と文化にふれる旅

久美浜町湊宮の五軒家と天明の大飢饉 京都府京丹後市にある久美浜湾は、東から佐濃谷川、川上谷川、久美谷川の三河川が注いでおり、北は小天橋(しょうてんきょう)と呼ばれる砂洲に...
兵庫

紅葉の季節に西脇の歴史・文化を訪ねて

毎年紅葉の季節に地方の古刹などを観光するのだが、今年は兵庫県西脇市を訪ねてきた。(11/18訪問、撮影)西林寺 最初に訪れたのは紅葉で知られる西林寺(西脇市坂本455)。...
滋賀

比叡山門前町として栄えた坂本と穴太衆

石垣施工の技術集団・穴太衆 滋賀県大津市の比叡山山麓に寺や城郭などの石垣施工を行った穴太衆(あのうしゅう)と呼ばれる技術者集団がいて、織豊時代以降その高い技術が買われ、安...
京都

紅葉の盛りに洛東山科の名所を巡って~~毘沙門堂、随心院、勧修寺、将軍塚青龍殿

以前から紅葉の時期に訪れたかった京都市山科区の寺を巡って来た。天台宗京都五門跡の一つとして栄えた毘沙門堂門跡、小野小町ゆかりの寺として知られる随心院門跡、皇室と藤原氏にゆかりのある勧修寺、平成26年に大護摩堂が完成した将軍塚青龍殿の四つである。
京都

京丹波町から綾部市の古い寺社と紅葉名所を訪ねて

南丹市の北西にある京丹波町と綾部市の文化財や紅葉の名所を訪ねてきた。京丹波町では玉雲寺と琴瀧、九手神社、大福光寺、綾部市では岩王寺、大本梅松苑と木の花庵を巡って来た。今年はいずれも11月下旬が見頃になると思われる。
京都

紅葉の季節に南丹市の古い寺社を訪ねて

京都府中部の丹波地方の南に位置している南丹市には、寺や神社に貴重な文化財も多数残されているのだが、観光地としてはあまり知られていない。隠れた紅葉の名所である西光寺、龍穏寺、日本最古の天満宮の生身天満宮、国重要文化財の大門を持つ九品寺、丹波佐吉作の狛犬がある摩気神社を訪ねてきた。
和歌山

高野山は戦国時代の危機を如何に乗り越えたか

織田信長の高野山攻め 戦国時代に多くの寺社が武将の攻撃を受けているのだが高野山も例外ではなく、最初に織田信長の攻撃を受けている。織田信長 天正六年(1578年)に信長に突...
和歌山

高野山金剛峯寺から徳川家霊台、女人堂、奥の院、金剛三昧院へ

高野山真言宗総本山の金剛峯寺を拝観したのち徳川家霊台と女人堂を見学。続いて奥の院に向かう。御廟の前にある燈籠堂では毎日六回の読経供養が行われている。最後に金剛三昧院を拝観した。ここには高野山に現存する最古の建物である国宝の多宝塔があり、経蔵や千手観音像など国の重要文化財を多数見ることが出来る。
和歌山

高野山壇上伽藍に奇しくも残された神仏習合の風景

壇上は高野山開山時から中心とされていた地域で、奥の院とともに高野山の二大聖地である。そこに高野山の鎮守とされる丹生明神と高野明神などをまつる御社(みやしろ)がある。このような施設は、明治政府の神仏分離令により寺から撤去することを命じられたのだが、なぜ高野山の壇上伽藍に残されているのか。調べると高野山はこの施設を残すのに大変な努力をしている。
和歌山

世界遺産の高野参詣道を行く~~慈尊院、丹生都比売神社

高野山の参詣道は七つあるが、最もよく使われたのが町石道である。その始点にあるのが慈尊院で、かつては丹生官省符神社と一体であった。慈尊院から丹生官省符神社に向かう石段の途中に最初の町石である百八十町石がある。丹生都比売神社は、昔は多宝塔など多くの仏教的施設があったのだが、明治初期の神仏分離によりすべて撤去されてしまった。
京都

伏見稲荷大社近辺の古刹を訪ねて~~宝塔寺と石峰寺

伏見稲荷大社の南に宝塔寺という古刹がある。この寺はかつては極楽寺といい、源氏物語にも名前が出てきて、四脚門、本堂、多宝塔は国の重要文化財に指定されている。その北には石峰寺があり、江戸時代の画家・伊藤若冲がここで晩年を過ごし、五百羅漢の石像を製作している。
京都

藤森神社の祭りの神輿が伏見稲荷神社の境内に入る歴史的経緯

伏見稲荷大社の大鳥居から参道を左に折れると藤尾社という末社がある。昔は稲荷社(現在の伏見稲荷大社)は稲荷山の山頂周辺に祠があったが、永享10年に後花園天皇の勅命で、それまで山麓にあった神社を藤森神社に遷し、その跡地に稲荷社の社殿を建て、境内にこの末社が残された。藤森神社の祭りでは神輿が伏見稲荷大社の参道に入り、この末社に宮入りする。かつては駈馬神事も伏見稲荷の参道で行われたとの記録がある。
京都

伏見稲荷大社と稲荷山の山巡り

伏見稲荷大社の本殿参拝ののち千本鳥居を抜けて奥社奉拝所で参拝を済ませたのち稲荷山の山巡りにチャレンジしてきた。稲荷山は決して高い山ではないが、一周して本殿に戻るのに約二時間かかる。楼門の南に国学者の荷田春満旧宅がある。この人物は赤穂浪士に吉良邸の見取図や茶会の情報を教えたことが伝えられている。
滋賀

見ごたえある湖南三山の文化財と美しい紅葉

「湖南三山」というのは、湖南市に位置する天台宗の古刹でである「善水寺」「長寿寺」「常楽寺」の総称で、いずれも創建は奈良時代に遡るとされており、国宝や重要文化財の本堂・仏像などが多数見学できるばかりでなく、紅葉の名所でもある。特に善水寺の本堂の内陣に安置されている仏像はすごい迫力で、これだけ貴重な仏像が間近に鑑賞できる寺は少ない。
滋賀

湖東三山と教林坊、永源寺の紅葉を楽しんで

滋賀県の琵琶湖の東側、鈴鹿山脈の西の山腹に湖東三山と呼ばれる三つの天台宗寺院がある。北から西明寺、金剛輪寺、百済寺と並ぶのだが、いずれも滋賀県の紅葉名所である。湖東地区には外にも永源寺や近江八幡市にある教林坊など紅葉で有名な古刹があり、一日で巡ることができる。