GHQ焚書

戦争文化叢書

イギリスこそが世界最大の侵略国だった~~「戦争文化叢書」を読む2

前回はに引き続き、GHQが大半の書籍を焚書処分した世界創造社の「戦争文化叢書」の中から、今回は『英国の世界統治策』(GHQ焚書)という本を紹介させて頂きたい。イギリスは如何にして植民地を獲得したのか この本の第一章は「如何にして植民地を獲得...
戦争文化叢書

支那事変でわが国が「敵国」と認識していたのはイギリスだった~~「戦争文化叢書」を読む1

大半がGHQに焚書処分された『戦争文化叢書』 昭和十四年(1939年)から十六年(1941年)にかけて、世界創造社という出版社から『戦争文化叢書』というシリーズ本が出版されている。全部で三十五冊の本が刊行されているのだが、そのうち二十九冊(...
中国関連

戦前の日本人は主要国の外交政策をどう捉えていたか~~『少年満洲事変と上海事変』(GHQ焚書)を読む5

今まで4回に分けて山県信敬 著『少年満洲事変と上海事変』(昭和11年刊)の内容を紹介してきたが、今回はその最終回で、著者が当時の主要国の外交姿勢について述べている部分を紹介したい。この本は青少年を対象に書かれている本であり非常に読みやすく、...
中国関連

満州国を攪乱したソ連と支那共産党~~『少年満州事変と上海事変』(GHQ焚書)を読む4

ソヴィエト連邦の極東政策 今回も『少年満洲事変と上海事変』の文章を紹介したい。満州国が建国されたのち、極東の情勢がどのように変わったかについて、戦後出版された教科書などにはあまり記されていないのだが、昭和11年に青少年向けの本に書かれている...
中国関連

第一次上海事変はなぜ起きたのか~~『少年満州事変と上海事変』(GHQ焚書)を読む3

戦後の教科書ではなぜか触れることが少ない第一次上海事変 前回の記事で、昭和11年に出版された『少年満州事変と上海事変』に、満州事変勃発から満州国の成立についてどう記されているかを紹介した。今回は引き続き第一次上海事変についての解説を紹介した...
満州関連

戦前の日本人の満州事変の理解を知る~~『少年満洲事変と上海事変』(GHQ焚書)を読む 2

柳条溝鉄道爆破事件 前回の記事で山県信敬 著『少年満洲事変と上海事変』で、満州事変の発端となった昭和六年(1931年)九月十八日の柳条溝事件が起きるまでの支那の国情について書いた。今回はその続きである。  萬寶山事件 に次ぐに、中村大尉虐殺...
満州関連

満州事変の前に何が起こっていたのか~~『少年満洲事変と上海事変』(GHQ焚書)を読む 1

満州事変についてのGHQ焚書の9割はネット公開されていない 本のタイトルから判断して満州事変に関する本は30点がGHQによって焚書処分されているのだが、そのうち「国立国会図書館デジタルコレクション」でネット公開されているのは3点のみで、9割...
ナチス関連

GHQが焚書処分したナチス研究書4~~水野正次 著『総力戦と宣伝戦:ナチス思想謀略の研究』

著者:水野正次について 前回まではアルス社の「ナチス叢書」の本を3点紹介させて頂いたが、今回は新民書房から昭和十六年七月に刊行された『総力戦と宣伝戦:ナチス思想謀略の研究』という本を紹介したい。 著者の水野正次がどんな人物なのかを知りたくて...
ナチス関連

GHQが焚書処分したナチス研究書3~~八条隆孟 著『ナチス政治論』

前回に引き続き、GHQによってシリーズの大半が焚書処分された株式会社アルスの『ナチス叢書』のなかから、今回は八条隆孟 著『ナチス政治論』(昭和十六年五月刊)という本を紹介したい。 ドイツ革命とその後の混乱 以前このブログで、ロシア革命はユダ...
ナチス関連

GHQが焚書処分したナチス研究書2~~末次信正著『日本とナチス独逸』

日独伊三国同盟はなぜ結ばれたのか 前回のこのコーナーで株式会社アルスが出版した『ナチス叢書』の大半が焚書処分されていることを書いたが、今回も『ナチス叢書』のなかから末次信正 著『日本とナチス独逸』(昭和十五年十一月刊)の一部を紹介したい。末...
ナチス関連

GHQが焚書処分したナチス研究書1~~深尾重正著『ナチスの放送戦争』

大半がGHQによって焚書処分されたアルス社の『ナチス叢書』 前回はヒットラーの著書を紹介したので、今回はナチスに関する研究書を紹介することとしたい。 今は存在しないが、かつて株式会社アルスという出版社が存在した。詩人として有名な北原白秋の弟...
ナチス関連

GHQが焚書処分したヒットラーの著書を読む 2~~『我が闘争  第2巻 下』

4冊のうち3冊がGHQによって焚書処分された『我が闘争』の目次 前回の記事で、ヒットラーの『我が闘争』は 東亜研究所版の4冊のうち「第1巻 上」を除く3冊が焚書処分されていて、「第2巻 上」だけが国立国会図書館でネット公開されていることを書...
ナチス関連

GHQが焚書処分したヒットラーの著書を読む 1~~『我が闘争  第1巻 下』

GHQ焚書点数の多い外国人著作の共通点 戦後GHQが多くの書籍を焚書して日本人に読めないようにしたのだが、外国人の著作についても多くを処分している。その中でも最も焚書点数が多いのが、ナチスドイツの総統であったアドルフ・ヒットラーの書籍で、全...
武藤貞一

日米を戦わせるように仕向けた国はどこなのか~~武藤貞一『日米十年戦争』(GHQ焚書)

これまで武藤貞一のGHQ焚書を3冊紹介してきたが、今回紹介する本は、第二次世界大戦でわが国がアメリカに宣戦布告した約半年前に出版された『日米十年戦争』(GHQ焚書)である。 奥付を確認すると、この本が出版された日は昭和十六年六月五日で、手元...
武藤貞一

GHQに封印された支那事変の真実~~武藤貞一著『日支事変と次に来るもの』

盧溝橋事件直後に出版されたベストセラー 前回に引き続いて武藤貞一のGHQ焚書を紹介したい。以前にも書いたが、武藤貞一は 戦前の昭和十一年から「大阪朝日新聞」の論説委員となり、「天声人語」欄を執筆。昭和十四年に「報知新聞」の主筆となり、戦中の...
武藤貞一

第二次世界大戦の前に戦争の形が変わった~~武藤貞一著『世界戦争はもう始まっている』を読む

1936年までに、すでに臨戦態勢に入っていた列強諸国 前回に引き続き武藤貞一の著書を紹介したい。今回は『世界戦争はもう始まっている』(GHQ焚書)である。  第二次世界大戦は1939年の9月のドイツ軍のポーランド侵攻を発端とし、その後英イギ...
武藤貞一

わが国が第二次大戦で戦わざるを得ない状況に追い込んだ勢力~~武藤貞一著『日本の変貌』を読む

武藤貞一の著作はGHQに嫌われ、国会図書館においても全著作がネット公開されていない 武藤貞一という人物は今ではほとんど知られていないと思うのだが、戦前の昭和十一年から「大阪朝日新聞」の論説委員となり、「天声人語」欄を執筆。昭和十四年に「報知...
GHQ焚書

日露戦争後に日米関係がどう動いたか~~福永恭助著『挑むアメリカ』(GHQ焚書)を読む

福永恭助は海軍少佐で退役した後、小説や軍事に関する評論などの著作を残しているが、戦前・戦中の作品34点のうち12点がGHQによって焚書処分されている。 また、国立国会図書館デジタルコレクションでデジタル化されていながらネット公開されていない...
長野朗

長野朗の『支那の真相』、『我等世界に何を学ぶ可き乎』を読む

このブログで長野朗(ながの あきら)の著書をいくつか紹介させて頂いたが、長野は戦前の代表的な中国通で多くの著書を残している。彼の著書のうち十八点がGHQ焚書図書となっており、没収された本の多さでは三番目にランクされる人物である。 今回はGH...
中国関連

GHQ焚書に描かれた、支那事変(日中戦争)における支那軍の戦い方

当時の支那軍の兵力は世界最大規模であった 小学生であった頃に実家の寺の世話方さんから少しだけ戦争の話を聞いたことがある。5分程度の短い話だったと思うが、実際に支那事変に行かれた方で「南京大虐殺なんかなかった。新聞は嘘を書いている」「支那兵は...
GHQ焚書

西尾幹二氏の『GHQ焚書図書開封』講義動画(無料)リスト

徳間書店の『GHQ焚書図書開封』シリーズ12巻は、西尾幹二氏がチャンネル桜で201回にわたる講義を進められながら刊行されていったのものだが、講義の動画については大半がネットで無料公開されている。しかしながら動画のタイトルは講義の何回目だけが記されているだけで、これではそれぞれの講義でどんなGHQ焚書を採りあげたかがわからないので、それらをリスト化してみました。
GHQ焚書

アメリカ人が記した真珠湾爆撃の記録~~ブレーククラーク『真珠湾』とハワイに関するGHQ焚書

GHQ焚書の中には外国人が著したものがかなり存在するのだが、当時ハワイにいて日本軍による真珠湾攻撃を目撃したアメリカ人の大学教授・ブレーク・クラークがこの攻撃の有様を記録した本がGHQによって没収処分されている。この本は、戦争たけなわの昭和...
GHQ焚書

マレー、シンガポールに関するGHQ焚書を読む~~『昭南島』『昭南島の日章旗:マレー戦線従軍記録』

イギリスはなぜシンガポールに大要塞を築いたのか~~室賀信夫著『昭南島』 昭和十七年二月にシンガポールの戦いで日本軍が勝利したことにより日本による統治が始まり、シンガポールは「昭南島(しょうなんとう)」とその名を改められたのだが、昭和二十年に...
欧米の植民地統治

ミャンマー(旧ビルマ)の歴史をGHQが封印した理由~~『ビルマ読本』

ミャンマーは、今年に入って国軍がクーデターを起こし、アウンサンスーチー国家顧問らを拘束したニュースが流れたが、この国はかつてビルマ国と呼ばれイギリスの植民地であった。 日中戦争で重慶の蒋介石政権を追い込むことができずにいた日本軍は、援蒋ルー...
GHQ焚書

GHQが焚書にしたタイ国や山田長政について書いた書籍~~『タイ国通史』『泰国風物詩』

GHQが焚書にした本の中には、タイ国関連の書籍がいくつかある。タイ国はかつて「シャム(暹羅)」という国名が定着していたが、1939年にピブーン首相が国名をタイに変更し、1945年にセー二―内閣が再びシャムに戻したが、1949年に政権に返り咲...
GHQ焚書

わが国が宣伝戦・情報戦に弱いことを指摘した徳富蘇峰~~GHQ焚書『必勝国民読本』

徳富蘇峰(猪一郎)は明治から昭和にかけて活躍したジャーナリスト、思想家、歴史家、評論家で、全百巻の大著『近世日本国民史』を著したほか、多くの著書を残しており、そのうち15点がGHQに焚書処分され、戦後の日本人が読めないようにされてしまった。...
欧米の植民地統治

A級戦犯の大川周明はペリーの来航をどう書いているのか~GHQ焚書『英米東亞侵略史』

大川周明と言えば、民間人でありながらただ一人東京裁判に起訴され、梅毒による精神障害が認められて訴追免除となった人物だが、彼の著作のうち7点がGHQによって焚書されている。以前このブログでGHQ焚書リストの中から、A級戦犯で起訴された人物の著...
GHQ焚書

英国が中国に排日運動を焚きつけ、国際連盟を利用し我が国の孤立化を図った事情~~石丸藤太『大英国民に与う』

石丸藤太(いしまる とうだ)は明治四十三年に海軍砲術学校教官となり、大正四年に少佐となって予備役になると、評論活動に入り多くの著作を残したのだが、GHQは彼の13点もの彼の著作を焚書処分している。 今回は昭和11年に刊行された『大英国民に与...
GHQ焚書

イタリアはなぜ英米と戦ったのか~~GHQが焚書にしたイタリア関連書籍

近衛内閣が日独伊三国同盟を締結したのは昭和十五年(1940年)九月のことなのだが、この時すでに第二次世界大戦は始まっていて、ドイツは1939年9月、イタリアは1940年6月に参戦していたのである。当時イタリアはヨーロッパで孤立化しており、そ...
欧米の植民地統治

オランダの三百年にわたる植民地統治手法~~GHQに焚書処分された『蘭印現状読本』『蘭印の設営』

オランダは、 江戸時代初期から幕末に至るまで、西洋諸国では唯一わが国が外交貿易関係を維持し続けた国だが、第二次大戦では オランダ領東インド政庁が独断で宣戦布告し、わが国と戦った国でもある。 戦前は現在のインドネシアやボルネオ、西ニューギニア...
GHQ焚書

高橋亀吉著『戦時経済講話』を読む~~GHQに焚書処分された経済関連書籍

当たり前の事なのだが、戦争で勝ち続けたとしても、相手が敗北を認めなければ戦いは終わらず、兵士や武器・弾薬の補充などに莫大な費用が掛かり続けることとなる。そのための資金調達ができなくなれば、勝利することは不可能だ。 高橋亀吉といえばわが国の民...
ナチス関連

GHQが焚書処分したナチスやドイツ関係書籍~~『ナチスの放送戦争』『総力戦と宣伝戦 』

GHQが焚書処分した外国に関する書籍を国別に分類すると、一番数多く焚書処分されたのは中国に関する書籍で、次に多いのは ドイツ関連、その次がアメリカ関連、イギリス関連、ロシア関連と続く。書籍のタイトルで「ドイツ」「独逸」「独」「ナチス」を含む...
GHQ焚書

GHQに焚書処分された国防関係書籍~『帝国国防の危機』『非常時と日本の国防』

GHQは様々な分野の本を没収・廃棄して戦後の日本人に読めないようにしましたが、今回は国防に関する本を紹介します。最初に紹介したいのは昭和6年に刊行された佐藤清勝 著『帝国国防の危機』という本の一節です。 明治以来、我らが経験するところによれ...
満州関連

GHQに焚書処分された満州関連書籍に何が書かれているのか~~長与善郎著『少年満州読本』

「満州」という言葉はもともとは地名ではなく民族名として用いられていたのだが、この言葉が地名の意味を持つようになったのは19世紀に入ってからのことで、清国を支配した満州族の居住地域を、西欧で「マンチュリア(Manchuria)」と呼ばれるよう...
GHQ焚書

GHQが焚書処分した空軍、飛行機、防空関係書籍~~『航空部隊二十年』『海軍航空隊』

第一次大戦ののち1922年に開かれたワシントン海軍軍縮条約が締結され、主力艦の建造を10年間中止し、保有量比率を英・米各5、日本3、仏・伊各1.67と定められ、1930年のロンドン海軍軍縮会議で補助艦に関する保有比率についても定められたのだ...
GHQ焚書

GHQが焚書処分した海軍関係書籍~~『軍艦物語』『少年海軍読本』

以前このブログで日清戦争における陸軍の装備に関するGHQ焚書の叙述を紹介したが、今回は当時の海軍に関する書籍を紹介したい。福永恭助著『軍艦物語』は昭和9年に出版された本だが、こんな古い本までGHQは焚書処分している。著者の福永は34歳の時に...
GHQ焚書

GHQが焚書処分した陸軍関係書籍~~『われ等の日本陸軍』、『支那陸軍改造論』

GHQが焚書処分した陸軍に関する書籍は結構多いのだが、今回は『われ等の日本陸軍』という本に、日清戦争勃発時における両国軍の戦力について述べられている。 この頃、清国は国も広く、住民も多く、したがって兵力も日本とはくらべものにならぬ程多かった...
GHQ焚書

GHQに焚書処分された米国留学経験のある新聞記者の本~~棟尾松治『アメリカの実力』

GHQに焚書処分された米国関連書籍は結構多数存在するが、実際に読んでみると、戦後の日本人に知らされていない史実が満載である。今回は昭和十六年に上梓された、棟尾松治著『アメリカの実力』という本を紹介したい。棟尾松治という人物は1920年代にア...
山中峯太郎

辛亥革命に続く第二革命に参加した山中峯太郎の著作は多数がGHQに焚書処分された~~『狙日第五列 』

山中峯太郎 山中峯太郎は陸軍士官学校に学び、陸軍大学校に進んだが、陸大に入校した明治四十四年(1911年)に辛亥革命が起き、大正二年(1913年)七月に、辛亥革命後に孫文から政権を奪った袁世凱の専制に反対する青年将校たちの多くが、陸軍士官学...
GHQ焚書

GHQが焚書処分した「地政学」の本に何が書かれているか~~小牧實繁『地政学上より見たる大東亜』

「地政学」は、地理的な環境が国家に与える政治的、軍事的、経済的影響を、巨視的な視点で研究する学問だが、戦前・戦中には多くの著作が出版されていたものの、戦後GHQにより、日本人の著作だけでなく外国人の著作までもが没収処分されている。さらには公...
GHQ焚書

GHQが最初に没収を命じた10点の書籍~~大東亜戦争調査会編『米英挑戦の真相』

GHQが最初に書籍の没収を命じたのは昭和二十一年のことで、三月十七日付の覚書には「宣伝用刊行物の没収」とのタイトルで、次のように記されていたという。 日本政府に対し、次のリストにある宣伝用刊行物を多量に保有している倉庫、書店、書籍取扱業者(...
満州関連

GHQは満州事変について何を隠そうとしたのか~~桜井忠温 著『常勝陸軍』

桜井忠温 (さくらい ただよし)は日露戦争に出征し、乃木将軍配下で旅順攻囲戦で右手首を吹き飛ばされる重傷を受け、帰還後療養生活中に執筆した日露戦争の実戦記録『肉弾』は15ヶ国に翻訳される大ベストセラーとなった。彼はその後陸軍省新聞班長を務め...
欧米の植民地統治

GHQが戦後の日本人に封印したフィリピンの歴史~~奈良静馬『西班牙古文書を通じて見たる日本と比律賓』

今から六年ほど前に奈良静馬著『西班牙(スペイン)古文書を通じて見たる日本と比律賓(フィリピン)』という本を「国立国会図書館デジタルコレクション」で見つけて読んだときに、倭寇や豊臣秀吉に対する見方が変わってしまった。この本には、戦後の歴史叙述...
GHQ焚書

なぜGHQが水戸学の研究書を戦後の日本人に封印したのか~~高須芳次郎 『水戸学講話』

前回の「歴史ノート」で水戸藩の廃仏毀釈のことを書いた。水戸藩は幕末期に藩主・徳川斉昭が、水戸学の立場から強硬な尊皇攘夷論を唱え、大砲を作るのに梵鐘や仏像などを鋳つぶしているのだが、GHQは水戸学の研究書の多くを焚書処分している。なぜGHQが...
欧米の植民地統治

GHQ焚書点数が2番目に多い仲小路彰の歴史書には何が書かれているのか~~『米英の罪悪史』『太平洋侵略史』

GHQが戦後の日本人に読めないようにした書籍を著者別に並べると、一番多いのが野依秀市のもので二十四点、二番目が仲小路彰で二十三点、三番目が長野朗で十八点となる。長野朗の著作は前回紹介したので、今回は仲小路彰の著作の一節を紹介したい。 仲小路...
長野朗

GHQ焚書に描かれた、中国の排日運動を操った国~~長野朗『支那三十年』

前回の「GHQ焚書」で、長野朗著『民族戦』の一節を紹介したが、今回は、同じ著者の『支那三十年』(昭和十七年刊)の文章を紹介したい。長野朗は、中国で排日運動が始まった大正八年(1919年)に北京にいて、身近でその動きを観察した人物である。この...
長野朗

GHQ焚書・長野朗著『民族戦』に描かれた、漢人の侵略の仕方

12年前に西尾幹二氏が書き始めた『GHQ焚書図書開封』シリーズで、多くのGHQ焚書が紹介されているが、中国関係の書籍では西尾氏は長野朗(ながの あきら:1888~1975年)の著書を高く評価しておられる。長野朗は陸軍の軍人であったが、辛亥革...
欧米の植民地統治

GHQが戦後の日本人に封印したイギリスのインド統治方法について書かれた本~~『英帝國敗るるの日』

以前このブログで、かつて豊かであったインドが、イギリスの植民地となって以降富が奪われて行ったことを書いたのだが、戦後の日本人はイギリスという国は紳士の国だと学校で教わり、イギリスがそのようなひどいことをしたことはマスコミなどでも伝えられるこ...
欧米の植民地統治

GHQが戦後の日本人に封印したオーストラリアの歴史書など~~宮田峯一『濠洲連邦』

GHQの焚書リストを見ていると、なぜこんなテーマの書籍を没収廃棄を命じたのかと思われるタイトルの本がかなりあるのだが、オーストラリアに関する歴史書がなぜ封印されたかについては、実際に読んでみるとよく理解できる。多くの焚書本に書かれていること...
GHQ焚書

GHQが焚書処分した、朝鮮半島、台湾、樺太関係書籍~~姜昌基『内鮮一体論』、李東華『国防と朝鮮人』

戦後GHQは市販されている多くの書籍を没収・廃棄し、日本人に読めないようにしたが、戦前から日本が統治していた朝鮮半島や台湾、樺太などに関する書籍も処分している。 朝鮮半島に関する書籍は26点、台湾に関する書籍は3点、樺太に関する書籍は4点と...