2022-03

義和団の乱から日露戦争

日露戦争開戦前後の欧州列強国の思惑

日露戦争に関する欧州列強のスタンスは様々であった。フランスは日露戦争に反対していたが、ドイツはロシアが鉾先をドイツではなく極東に向けるように日露戦争を仕掛けたと言って良い。独皇帝ウィルヘルム二世は露皇帝ニコライ二世に私信を送り、「朝鮮を獲れ」とけしかけている。イギリスは当初は日露戦争反対であったが、途中で方針を転換している。
GHQ焚書

日本海軍の戦史を知る~~永松浅造『海ゆかば:皇国海戦史』を読む

永松浅造の戦前・戦中における著書の4割以上がGHQによって焚書処分されていることを書いたが、今回紹介させていただく『海ゆかば:皇国海戦史』もまたGHQ焚書である。 GHQは日本が戦...
義和団の乱から日露戦争

なぜ米大統領は金子堅太郎に日露開戦当初から日本が勝つと明言したのか

金子堅太郎が渡米して大統領の口から「今度の戦いは日本が勝つ」との発言が出たのに金子は驚いた。後日金子は旧友のヘンリー・アダムス宅の晩餐会に招かれ、アダムスよりアメリカの考えを詳しく聞く機会を得た。軍事力を比較するとロシアの方が優勢であったが、一年日本が頑張ればロシアで内乱が起きてもおかしくなく、どうすれば勝てるという秘策まで授かっている。
GHQ焚書

帝国海軍を育てた人々~~永松浅造『くろがねの父』を読む

前回に引き続き、GHQに焚書処分された永松浅造の著作を紹介したい。今回紹介する本は昭和十七年に発刊された『くろがねの父』という本で、帝国海軍を育てた勝海舟、伊東祐亨、山本権兵衛、東...
義和団の乱から日露戦争

日露開戦を決定した直後に戦争を終わらせる準備を怠らなかった伊藤博文

明治37年2月4日の御前会議で対露断交と開戦を決定した夕刻に、伊藤博文は金子堅太郎を呼び、すぐに渡米してほしいと告げた。伊藤はこれから戦争が何年続くかわからないが、もし勝敗が決しなければ両国の間に立って調停する国が必要となる。頼むところはアメリカしかない。君は大統領のルーズベルトと懇意の仲であり、直ちにそのことを依頼してほしいと告げた。
GHQ焚書

近代戦における航空部隊の重要性~~永松浅造 『海軍航空隊』を読む

著者の永松浅造の経歴についてはネットでは調べてもよくわからないのだが、戦中は毎日新聞の記者であったらしい。戦後も『ゾルゲ事件』など多くの作品を残しているが、戦前・戦中に彼が書き残し...
義和団の乱から日露戦争

満州占領のあと韓国を占領しようとしたロシア

ロシアは満州から撤退するという清との約束を履行せず、むしろ満韓国境方面に兵力を増強し、さらに韓国の龍岩浦を占領し、要塞工事に取り掛かった。満韓に対する侵略の意図を隠さないロシアの動きは、俄然わが国の国論を硬化させた。伊藤博文や桂首相らは出来得る限り外交により解決を図ろうとしたが、ロシアは既に対日作戦計画を立案して裁可を得、極東艦隊が旅順を出港した。
戦争文化叢書

アメリカにおける人種問題~~「戦争文化叢書」を読む10

アメリカには多種多様な民族が混在して暮らしており、学生時代に「人種のるつぼ」などと学んだ記憶があるのだが、今では「人種のサラダボウル」などと言われることが多いのだそうだ。 「るつぼ...
義和団の乱から日露戦争

義和団による暴動をチャンスとし、満州占領に動いたロシア

義和団が天津や北京で暴れ、八ヵ国連合軍が義和団の暴徒らと戦っている最中に、ロシアは満州に大軍を送り込んでいる。ロシア軍は十月には全満州を占領してしまうのだが、満州におけるロシア軍は、ブラゴチェンスク居住の支那人三千人を虐殺し、黒龍江(アムール川)に沈めるなどひどいものであり、日本人に大きな衝撃を与えた。
戦争文化叢書

明治以降の農村の都会化によって失われたもの~~「戦争文化叢書」を読む9

GHQによって世界創造社の「戦争文化叢書」シリーズの大半が焚書処分されているのだが、今回は『日本農兵戦争』という本の一部を紹介したい。 著者の清水宣雄がどういう経歴の人物であったか...