財政・経済

義和団の乱から日露戦争

日露戦争の戦費調達で総額十三億円もの外債発行を成功に導いた高橋是清

第一回の外債発行が成功すると、政府からは二度目の募集の催促が来て、高橋是清は11月に第二回債の起債を成功させて帰国した。しかしその後も戦費調達のため、高橋は口説かれて再び米国に向かった。高橋はその後も起債の交渉を続け、総計13億円の資金調達を成功させている。
義和団の乱から日露戦争

なぜジェイコブ・シフは日露開戦直後にわが国の外債発行を支援したのか

明治37年2月4日の御前会議で日露戦争開戦が決定したものの、この戦争が何年続き戦費がいくらかかるかもわからず、調達の目途も立ってなかった。外債発行交渉のため高橋是清が早速渡米したが、米国は起債出来る環境になく、英国に向かい4か月目に5百万ポンドの外債発行の仮契約まで持ち込んだ。年内にさらに同額の調達が必要であったが、そこに全額を引き受けるというユダヤ人が現れた。
徴兵令と士族の没落

徳川家臣団による「士族の商法」

駿府に移住せずに江戸に残って商人になった旧幕臣は少なくなく、汁粉屋や団子屋や古道具屋、金貸し業などを始めたが、ほとんどの者は商売の基本がわからずに赤字を垂れ流して失敗している。 駿府に移ってから商売を始めた者もいたが、一部は成功した者もいたが大半は失敗した。
国会図書館デジタルコレクション

福沢諭吉らが立ち上げた時事新報社の出版物を読む~~『利権物語』『不景気はどうなる』

「時事新報」は明治十五年(1882年)に福沢諭吉によって創刊された新聞であるが、当初は伊藤博文や井上馨の要請を受けて政府系の新聞を造る計画だったという。しかし「明治十四年の政変」により大隈派官僚が失脚したため当初の計画は頓挫したのだが、すで...
GHQ焚書

高橋亀吉著『戦時経済講話』を読む~~GHQに焚書処分された経済関連書籍

当たり前の事なのだが、戦争で勝ち続けたとしても、相手が敗北を認めなければ戦いは終わらず、兵士や武器・弾薬の補充などに莫大な費用が掛かり続けることとなる。そのための資金調達ができなくなれば、勝利することは不可能だ。  高橋亀吉といえばわが国の...