兵庫 淡路鬼瓦工場と有名社寺を訪ねて 淡路島旅行③ 兵庫県指定伝統工芸品の淡路鬼瓦 淡路島の特産品と言えば海産物や農産物がまず頭に浮かぶのだが、瓦の生産地としても淡路島は昔から有名である。 『日本書紀』には崇峻天皇元年(588年)に百済から瓦製造技術が伝来したことが書かれているが、兵庫県... 2024.07.21 兵庫
兵庫 淡路人形浄瑠璃の歴史と淡路人形座 淡路島旅行② 淡路人形浄瑠璃の歴史 浄瑠璃と三味線と人形操りが結びついて生まれた人形浄瑠璃は日本各地に残っていて、淡路人形浄瑠璃は、徳島などの人形浄瑠璃とともに、国の重要無形民族文化財に指定されている。 人形浄瑠璃は文禄・慶長年間(1592~1615年... 2024.07.18 兵庫
兵庫 文化財の宝庫である神戸市北区山田町を訪ねて 下谷上農村歌舞伎舞台 神戸市北区山田町は南は六甲山系、北は帝釈・丹生山系に挟まれた谷筋を流れる山田川流域に開けた地域で、神戸市内とは言っても都会のイメージとは程遠いのだが、古き良き伝統行事や文化財などが多数残されているのに興味を覚えて、訪... 2023.11.17 2024.03.05 兵庫
日本文化 GHQに焚書処分された「雅楽」の本 GHQは様々なジャンルの本を焚書処分して戦後の日本人に読めなくさせたのだが、焚書リストの中にはどうしてこのような本をGHQが焚書したのかと不思議に思うようなタイトルの本が少なくない。 多忠龍 今回紹介したいのは、昭和十七年に多忠龍(おおの... 2023.08.13 2023.08.22 日本文化
国会図書館デジタルコレクション 菊池寛の『明治文明綺談 』で幕末から明治期に西洋文明に触れた日本人を知る 幕末から明治にかけての歴史について、菊池寛がいろいろ面白い本を書いている。前回紹介した『大衆明治史』もいいが、『明治文明綺談』という本には幕末から明治にかけて、西洋の最新の文化・文明機器にふれたわが国の面白い話題が満載である。 慶応三年(... 2021.09.24 2022.05.30 国会図書館デジタルコレクション
国会図書館デジタルコレクション 大川周明の『日本的言行』、『日本文明史』を読む 昭和八年刊『日本的言行』 前回の「国立国会図書館デジタルコレクション」で長野朗の著作を紹介したのだが、今回は大川周明の著作を紹介させていただきたい。 大川周明 大川は民間人として唯一東京裁判のA級戦犯として起訴されたが、裁判終了後に存命... 2021.07.08 2022.05.30 国会図書館デジタルコレクション
廃仏毀釈・神仏分離 文明開化と廃仏毀釈 明治四年に政府内で平田派が失脚したのだが、同年に実施された廃藩置県でそれまで知藩事として藩の行政を担当した旧藩主は失職し、新政府から県令が派遣され、彼らが新政府の意向を受けて開明的な諸政策を実施し、寺の仏像や仏具は無用の長物と見なして寺を学校にしたり、仏像などを売却して学校の設立資金に充てたりした。 2021.01.10 2022.04.09 廃仏毀釈・神仏分離
廃仏毀釈・神仏分離 失われた興福寺の文化財と残された文化財~~興福寺2 明治の廃仏毀釈で興福寺の書庫にあった万巻の書籍は運び出されて焼き捨てられた。後に興福寺の再興が嘆願され、明治14年に管理権が返還されたが、再興のための資金捻出のため貴重な仏像が売却されて流出した。現在国宝の無著菩薩立像も一時外国人の手に渡ったのだが、その後古社寺保存の機運が盛り上がっていくこととなる。 2020.12.30 2022.04.09 廃仏毀釈・神仏分離
廃仏毀釈・神仏分離 興福寺は廃寺となり、五重塔は売りに出された~~興福寺1 『神仏分離史料第二巻』に仏教史学者・大屋徳城の「奈良における神仏分離」という論考が収められていて、そこには「奈良における神仏分離・廃仏毀釈は興福寺が最も激烈であった」と記されている。興福寺は政治政府の神仏分離令が出た後、全員が復飾して春日大社の神官となることを選択し、無人となった興福寺はまたたく間に荒れ果てた。 2020.12.25 2022.04.09 廃仏毀釈・神仏分離
廃仏毀釈・神仏分離 鹿児島県・宮崎県の寺に、国宝・重要文化財がほとんどないのはなぜか~~鹿児島藩1 江戸時代の『薩藩名勝志』や『三国名勝図会』には鹿児島県・宮崎県に多くの社寺仏閣が記されているのだが、いずれの県も寺社に文化財らしきものが皆無に近い。その理由は廃仏毀釈にある。薩摩藩には平田派の復古神道が盛んで、島津斉彬が藩主の時代に毀鐘鋳砲を実行しようとして集めた梵鐘仏具は、のちに鋳潰されて大砲や贋金作りに用いられた。 2020.12.10 2022.04.09 廃仏毀釈・神仏分離