神戸大学 新聞記事文庫

尼港事件

尼港事件を目撃して奇しくも生き残った日本人の証言を読む~~尼港事件2

大正九年の尼港事件で、尼港に居住していた七百数十名の日本人の殆んどが共産パルチザンによって殺害されたのだが、わずかながら生き残った日本人がいて、毛皮商人と海軍士官の二人の証言が残されている。
尼港事件

戦後の長きにわたりタブー視されてきた尼港事件の新聞記事を読む~~尼港事件1

黒龍江がオホーツク海に注ぐ河口にあるニコラエフスク(尼港)には7百人を超えるの日本人が住んでいたが、1920年1月に共産パルチザンに市全体が包囲されてしまった。救援隊を要請したのだが、厳冬のため港には砕氷船が近づくことが出来ず、同市にいた日本人の殆んどがパルチザンに殺害されてしまっている。
神戸大学新聞記事文庫

統制派が国政を牛耳るようになった頃の新聞記事を読む~~ファシズム3

 昭和十一年(1936年)二月二十六日に二・二六事件が起きた。反乱を起こしたのは陸軍の皇道派のメンバーであったのだが、皇道派と統制派についてWikipediaにはこう解説されている。  皇道派は天皇を中心とする日本文化を重んじ、物質...
神戸大学新聞記事文庫

ファシズムと結びつき軍部が政治力を強めていく頃の新聞記事を読む~~ファシズム2

 昭和七年には物騒な記事が多いのだが、この年の二月に井上準之助、三月に団琢磨が暗殺され、五月に五・一五事件が起きている。以前このブログで五・一五事件を起こした海軍の青年将校が記した檄文を紹介させて頂いたが、この檄文を読めば彼らが共産主義思...
神戸大学新聞記事文庫

戦前期にファシズムが台頭していった頃の新聞記事を読む~~その1

 戦後の歴史叙述では「ファシズム」について、共産主義や社会主義への台頭への反動といういうニュアンスで解説されていることが大半だが、わが国における「ファシズムの台頭」の経緯について、当時の新聞記事で確認してみたい。  「神戸大学新聞記...
神戸大学新聞記事文庫

共産主義に関する戦前期の記事を読む~~「転向」を考える

 前回記事で、コミンテルン(1919年にレーニンの指導のもとに創立された共産党の国際組織)による日本赤化(共産主義化)工作が進み、昭和七年に五・一五事件が起きた記事までを紹介した。赤化工作は軍部と青年に向けて重点的に行われていたのだが、対...
神戸大学新聞記事文庫

共産主義に関する昭和初期の新聞記事を読む

前回は大正時代の記事を紹介したが、昭和に入り急速にわが国で共産主義思想が広まっていった。 大正十一年(1922年)に堺利彦、山川均、近藤栄蔵らが日本共産党(第一次日本共産党)を設立し、十一月にコミンテルン*に加盟し、「コミンテルン日...
神戸大学新聞記事文庫

共産主義に関する大正時代の新聞記事を読む

 今の若い世代には共産主義国家を理想国家と考える人は少ないと思うのだが、現在六十八歳である私の後輩や先輩には、一時期そのような考えに染まった経験を持つ人は少なからずいる。しかしながら、その親の世代である明治末期から昭和初期にかけて生まれた...
神戸大学新聞記事文庫

神戸大学「新聞記事文庫」で古い記事の探し方と利用方法(改訂版)

 神戸大学附属図書館のホームページが全面リニューアルされたことにともない、神戸大学経済経営研究所の「新聞記事文庫」の仕様も大幅に変更され、URLも変更された。 このブログでこれまで「新聞記事文庫」の記事内容や紙面の画像をいくつか紹介させて...
神戸大学新聞記事文庫

小松緑「赤化運動の経緯」を読む 2

赤化(共産主義化)はどこの国でも起こり得る 神戸大学経済経営研究所 新聞記事文庫 思想問題(5-007)  前回紹介した小松緑「赤化運動の経緯」(中外商業新報:昭和三年九月二十四日~十月一日)の続きだが、小松は共産主義思想は、...
神戸大学新聞記事文庫

小松緑「赤化運動の経緯」を読む 1

 小松緑は明治大正期の外交官で、アメリカ公使館書記官,朝鮮総督府外務部長など勤め、大正五年(1916年)に退官後は著述家として活躍した。 小松緑(Wikipediaより)  十冊程度の著書を残しているようだが、電子図書で『明治...
GHQ焚書

佐々木一雄『日本の脅威 武装の赤露』を読む~~その3

共産主義国家・ソ連という国  前回に引き続き、佐々木一雄著『日本の脅威 武装の赤露』の一部を紹介したい。  共産同志と彼ら政権は「被圧迫民族を解放する」と大声に叫びながら、国内における自己の民族を圧迫している。しかもその状態が...
GHQ焚書

佐々木一雄『日本の脅威 武装の赤露』を読む~~その1

 佐々木一雄という人物は、他の著書に陸軍大佐という肩書きがあるので陸軍の軍人であったことは間違いないのだが、詳しい経歴についてはわからない。彼の著した著作の内十二点がGHQによって焚書処分されているのだが、そのうち「国立国会図書館デジタル...
中国排日

中国の共産主義化と抗日運動

満州国の独立に刺激されて、内蒙古が中国から独立する機運が盛り上がった。蒋介石は八万の大軍を送り込んで内蒙古軍を制圧したが、その際に全国民に対して民族戦の決起を促したために、中国全土で抗日の機運が盛り上がった。中国共産党は蒋介石を監禁して共産党と手を握らせ、共産党殲滅作戦を止めさせるとともに彼を抗日に転換させた。
中国排日

英米が仕掛けた「排日」に中国人が積極的に取組み「抗日」に至った経緯

英米が仕掛けた「排日運動」は、日本人に対して長い間民族的嫉妬心を抱いていたに中国人に火をつけ、英米と同様に日貨排斥を行った。当初から排日教育が行なわれて、共産主義青年団員が排日運動をリードするようになると、その後国民党が国策として取り組むようになり、抗日暴動が頻発するようになる。
中国排日

英米が排日運動を仕掛けたのは中国だけではなかった

中国の排日運動の始まりである1919年の「五四運動」に英米人が関与していたことは、当時のわが国の新聞にも多数報道されている。また、朝鮮半島で起きた三・一独立運動も米国宣教師が関与していたと報じられている。これらは、同年一月にわが国がパリ講和会議で人種差別撤廃案を提出したことと無関係だとは思えない。
中国排日

北京で排日運動が開始された背後に英米人の煽動があった

1919年のパリ講和会議でわが国が提案した人種差別撤廃案が否決された22日後に、北京で最初の排日運動(五四運動)が行われている。当時北京の民家に下宿していた長野朗が当時のことを記録しているが、支那の排日運動を煽動したのは英米人であった。彼らは黄色人種間の分断と、支那において日本が開拓した市場を狙っていた。
神戸大学新聞記事文庫

戦前の新聞社には、世界戦争を引き起こす影の勢力としてユダヤ勢力を捉える記者がいた

 前回に引き続き、神戸大学経済経営研究所の新聞記事文庫から、ユダヤ問題についての記事を紹介したい。 第一次世界大戦とユダヤ人  戦後の通史などでは、第一次世界大戦にユダヤ勢力が関与したことは一切触れられることがないのだが、戦前...
第一次大戦後の米国排日

関東大震災で日本支援に動いたのち米国黒人が白人に抵抗できなくなった経緯

米国黒人たちは彼らの尊厳を認めてくれる日本人を尊敬するようになっていた。1912年に関東大震災が起こり全米で日本に義捐金を送る動きがあったが、黒人向けメディアが日本支援を呼び掛け、貧しい黒人たちも立ち上がった。しかしながら、連邦政府は「排日移民法」を提出し、黒人と日本人とを引き離そうとした。
神戸大学新聞記事文庫

わが国に支社が存在したユダヤ人秘密結社に関する昭和初期の新聞記事を読む

 引き続き「神戸大学経済経営研究所 新聞記事文庫」からユダヤ人問題に関する記事をいくつか紹介してみたい。 国際連盟脱退の背後にユダヤ人の組織が動いていたのか  最初に紹介したいのは、昭和8年2月23日の国民新聞の記事である。 ...
第一次大戦後の米国排日

パリ講和会議で人種差別撤廃提案が否決されたのち米国で黒人暴動が多発した

第一次大戦後開催されたパリ講和会議で、わが国は国際連盟規約に人種差別撤廃を明記させようと動き、参加国の多数の賛同を得たものの、議長のウィルソン米大統領は全会一致でないことを理由に否決した。世界の有色人種はこの決定に失望し、米国では各地で暴動が起き、エジプトやインド、パレスチナなどでも暴動が起きた。
神戸大学新聞記事文庫

ユダヤ人問題に関する昭和初期の新聞記事を読む~~「ユダヤ人に悩まされる世界」「惑星ユダヤ人の動き」

 前回はユダヤ人問題に関する大正時代の記事を紹介したが、今回は昭和初期の記事のいくつかを紹介したい。  銀行家の陰謀  最初に紹介したい記事は昭和6年10月19日付の大阪朝日新聞に寄稿された、津村秀松博士の「ユダヤ人に悩まされ...
神戸大学新聞記事文庫

ユダヤ人問題に関する大正時代の新聞記事・解説を読む~~北海タイムス「過激主義の根原」

ロシア革命はユダヤ人による革命であった  以前このブログで、1917年に起きたロシア革命のことを書いた。レーニンらの活動家に資金を支援したのは、日露戦争でわが国に資金支援したユダヤ人のジェイコブ・シフらであり、革命が成就して生まれた...
神戸大学新聞記事文庫

神戸大学「新聞記事文庫」で古い記事の探し方と利用方法

 この記事は神戸大学附属図書館のHP全面リニューアルに伴い、「新聞記事文庫」の利用方法やURLが令和4年9月に大幅に変更されたために、全面的に書き換えました。以下の記事をご参照ください。 ****************...
GHQ焚書

第一次上海事変はなぜ起きたのか~~『少年満州事変と上海事変』(GHQ焚書)を読む3

戦後の教科書ではなぜか触れることが少ない第一次上海事変  前回の記事で、昭和11年に出版された『少年満州事変と上海事変』に、満州事変勃発から満州国の成立についてどう記されているかを紹介した。今回は引き続き第一次上海事変についての解説...
国会図書館デジタルコレクション

戦後の歴史書に描かれない真実~~外国から仕掛けられたスパイ、諜報、情報戦、宣伝戦など

 「戦争」というとすぐに武力衝突を連想してしまうところだが、実際には武器を用いずに相手国を混乱させたり、消耗させたりする工作や、情報収集が長期間にわたり行われており、平和な時代においても昔からそのような活動は行われてきたし、今日に於いても...
GHQ焚書

ミャンマー(旧ビルマ)の歴史をGHQが封印した理由~~『ビルマ読本』

 ミャンマーは、今年に入って国軍がクーデターを起こし、アウンサンスーチー国家顧問らを拘束したニュースが流れたが、この国はかつてビルマ国と呼ばれイギリスの植民地であった。  日中戦争で重慶の蒋介石政権を追い込むことができずにいた日本軍...
GHQ焚書

辛亥革命に続く第二革命に参加した山中峯太郎の著作は多数がGHQに焚書処分された~~『狙日第五列 』

山中峯太郎  山中峯太郎は陸軍士官学校に学び、陸軍大学校に進んだが、陸大に入校した明治四十四年(1911年)に辛亥革命が起き、大正二年(1913年)七月に、辛亥革命後に孫文から政権を奪った袁世凱の専制に反対する青年将校たちの多くが、...
GHQ焚書

GHQ焚書に描かれた、中国の排日運動を操った国~~長野朗『支那三十年』

 前回の「GHQ焚書」で、長野朗著『民族戦』の一節を紹介したが、今回は、同じ著者の『支那三十年』(昭和十七年刊)の文章を紹介したい。長野朗は、中国で排日運動が始まった大正八年(1919年)に北京にいて、身近でその動きを観察した人物である。...
GHQ焚書

GHQが焚書処分した軍人の著書~~真崎勝次著『非常時局読本』

 戦後の教育やらマスコミの解説などで、軍人はわが国を戦争に巻き込んだ犯罪者のようなイメージを擦り込まれていて、私の場合、恥ずかしながら軍人の書いた文章を読む機会はほとんどなく、読んではいけない本であるとか、学ぶところがないに違いないと、長...
GHQ焚書

GHQが焚書処分した、第二次大戦に至る世界情勢を分析した本~~中川秀秋『日本を繞る国際情勢の緊迫』

 戦勝国にとって都合の悪いことが書かれた本がGHQによって没収・廃棄され、戦後の日本人に読めないようにさせたことをいろいろ紹介してきたが、当時の世界情勢を解説した本もかなりの点数が没収処分されている。こういう本を今の教科書や一般的な通史で...
GHQ焚書

GHQが焚書処分した「国際連盟」に否定的な書籍~~野瀬秀彦『国難来る日本勝つか聯盟勝つか』

 1933年(昭和8年)2月の国際連盟臨時総会で、満州における日本軍の撤退などを求める勧告案が圧倒的多数で可決され、翌月にわが国は国際連盟脱退を通告したのだが、学生時代に学んだ時は、なぜわが国が国際連盟の脱退を決めたのが良くわからなかった...
関東大震災

震災直後の朝鮮人殺害は流言飛語によるものとする通説への疑問

当時の記録を読むと、地震直後に朝鮮人による放火や掠奪が起こっており、ダイナマイトも多数押収されている。朝鮮独立を目指していた義烈団は大正10年に裕仁皇太子(後の昭和天皇)を誘拐する計画を実行しようとしたし、上海仮政府は大正12年の皇太子の結婚の儀にテロを行う計画があった。偶々大震災が起こり、テロを行う好機と考えたとの朴烈の証言もある。
関東大震災

関東大震災のあと避難者たちが「朝鮮人暴動」を怖れたのはなぜか

通説では関東大震災の混乱の中で「朝鮮人暴動」の流言が広まり、これに不安を感じた住民の自警団が多数の朝鮮人を殺害したとされている。しかしながらそのような流言がなぜ広まった時代背景や殺害の具体的な記述がされることはない。 当時の新聞を読むと連日朝鮮人による犯罪やテロ準備の記事が出ているのだが、この事実を書かないのは歴史叙述として公平でないと思う。