情報戦・宣伝戦

GHQ焚書

ナチスが抬頭した背景を考える~~『ナチスのユダヤ政策』を読む・その2

第一次世界大戦を仕掛けたのもユダヤ人 前回の記事で『ナチスのユダヤ政策』(GHQ焚書・内務省検閲発禁図書)の中から、ロシア革命もドイツ革命もユダヤ人が仕掛けたことを解説している部分を紹介したが、第一次世界大戦(文中では「第一次欧州大戦」)も...
神戸大学新聞記事文庫

昭和16年報知新聞『アメリカの地底政府』を読む~~2

 前回に引き続き、昭和十六年に報知新聞に連載された、ユダヤ国際金融資本が戦争にどうかかわっていたかについて書かれたレポートである『アメリカの地底政府』を読み進みたい。ハリウッドはウォール街とともにユダヤ地底政府の本丸であった ユダヤ人は世界...
神戸大学新聞記事文庫

昭和16年報知新聞連載『アメリカの地底政府』を読む~~1

 以前このブログで、戦前の新聞でユダヤ問題についてどのような分析がなされているについて紹介させていただいたが、昭和十六年六月二十三日から七回に分けて報知新聞に連載された『アメリカの地底政府』という解説は、現在の世界情勢を理解する上でも重要な...
GHQ焚書

岩佐圭奨『嵐の世界』(GHQ焚書)を読む~~ユダヤ問題を考える その2

 前回に引き続き、ユダヤ人問題研究者・岩佐圭奨著『嵐の世界』の文章を紹介させて頂く。ユダヤ人は、世界史上の数々の重要事件に関与して来たのだが、戦後の歴史叙述ではそのような史実が解説されることはほとんどなかったと言って良い。 ユダヤ人問題につ...
GHQ焚書

岩佐圭奨『嵐の世界』(GHQ焚書)を読む~~ユダヤ問題を考える その1

 今回紹介したい『嵐の世界』の著者・岩佐圭奨(いわさ けいぞう)という人物はネットに殆んど情報がなく、どのような経歴の人物であったかはよくわからない。 全国大学図書館の蔵書を「Cinii Books」で検索してもこの人物の著作は一冊も見当た...
GHQ焚書

佐々木一雄『日本の脅威 武装の赤露』を読む~~その3

共産主義国家・ソ連という国 前回に引き続き、佐々木一雄著『日本の脅威 武装の赤露』の一部を紹介したい。 共産同志と彼ら政権は「被圧迫民族を解放する」と大声に叫びながら、国内における自己の民族を圧迫している。しかもその状態が世界に現れぬように...
GHQ焚書

佐々木一雄『日本の脅威 武装の赤露』を読む~~その2

スパイの国 ソヴィエト・ロシア 前回に引き続いて、佐々木一雄著『日本の脅威 武装の赤露』の一部を紹介したい。 ロシアはある一つの犯罪を除いては、事実上死刑が廃止されたということである。「それはどういう犯罪か」というと「スパイ」である。だから...
中国排日

蒋介石はいかにして英米を味方につけたのか

蒋介石はドイツ軍事顧問たちのアドバイスを受け、上海の国際租界で日本軍に対する攻撃を仕掛けたが、日本軍は蔣介石の攻撃の意図を理解し、他国の干渉を招く原因となる行動はとらなかった(第二次上海事変)。その後蒋介石はプロパガンダを強化して、嘘で世界のシンパシーを獲得することに成功する。
GHQ焚書

佐々木一雄『日本の脅威 武装の赤露』を読む~~その1

 佐々木一雄という人物は、他の著書に陸軍大佐という肩書きがあるので陸軍の軍人であったことは間違いないのだが、詳しい経歴についてはわからない。彼の著した著作の内十二点がGHQによって焚書処分されているのだが、そのうち「国立国会図書館デジタルコ...
GHQ焚書

GHQが焚書処分したナチス研究書4~~水野正次 著『総力戦と宣伝戦:ナチス思想謀略の研究』

著者:水野正次について 前回まではアルス社の「ナチス叢書」の本を3点紹介させて頂いたが、今回は新民書房から昭和十六年七月に刊行された『総力戦と宣伝戦:ナチス思想謀略の研究』という本を紹介したい。 著者の水野正次がどんな人物なのかを知りたくて...
GHQ焚書

GHQが焚書処分したナチス研究書1~~深尾重正著『ナチスの放送戦争』

大半がGHQによって焚書処分されたアルス社の『ナチス叢書』 前回はヒットラーの著書を紹介したので、今回はナチスに関する研究書を紹介することとしたい。 今は存在しないが、かつて株式会社アルスという出版社が存在した。詩人として有名な北原白秋の弟...
国会図書館デジタルコレクション

戦後の歴史書に描かれない真実~~外国から仕掛けられたスパイ、諜報、情報戦、宣伝戦など

 「戦争」というとすぐに武力衝突を連想してしまうところだが、実際には武器を用いずに相手国を混乱させたり、消耗させたりする工作や、情報収集が長期間にわたり行われており、平和な時代においても昔からそのような活動は行われてきたし、今日に於いても同...
国会図書館デジタルコレクション

戦前・戦中の知識人が若い世代に伝えたかった中国のことなど~~児童向け、青少年向けのシリーズ本を読む

 戦前、戦中に出版された本は、児童書や青少年向けに著されたものでも結構レベルの高い本が多い。以前このブログで歴史シリーズや偉人伝シリーズを紹介したが、今回はそれ以外のジャンルで、児童向け青少年向けに出版されたシリーズ本などを集めてみた。 今...
GHQ焚書

わが国が宣伝戦・情報戦に弱いことを指摘した徳富蘇峰~~GHQ焚書『必勝国民読本』

 徳富蘇峰(猪一郎)は明治から昭和にかけて活躍したジャーナリスト、思想家、歴史家、評論家で、全百巻の大著『近世日本国民史』を著したほか、多くの著書を残しており、そのうち15点がGHQに焚書処分され、戦後の日本人が読めないようにされてしまった...
GHQ焚書

GHQが焚書処分したナチスやドイツ関係書籍~~『ナチスの放送戦争』『総力戦と宣伝戦 』

 GHQが焚書処分した外国に関する書籍を国別に分類すると、一番数多く焚書処分されたのは中国に関する書籍で、次に多いのは ドイツ関連、その次がアメリカ関連、イギリス関連、ロシア関連と続く。書籍のタイトルで「ドイツ」「独逸」「独」「ナチス」を含...
GHQ焚書

GHQに焚書処分された旧ソ連関係書籍~~『ソ聯は今何を劃策してゐるか』、『急迫せる日露の危機』

 戦後GHQが没収し処分して戦後の日本人に読めなくさせた本の中で、旧ソ連に関する本は結構多い。例えば昭和十二年に発刊された三島康夫 著『ソ聯は今何を劃策してゐるか : 日ソ果して戦ふか』という本は、支那事変にソ連がどうかかわっていたかが詳し...
GHQ焚書

GHQに焚書処分された英国関連書籍~~松井賢一『打倒英国』

 GHQは戦後の日本人に読めないように、市場で流通していた7千点以上の書籍を没収廃棄したが、その中身を見ると外国に関するものが大量に存在する。これ等の書物には、戦勝国にとって都合の悪い史実が満載で、多くの人に読んで頂きたい本がかなりある。 ...
GHQ焚書

GHQが焚書処分した「北進論」「南進論」関連書籍~~安達謙蔵『北進図南』

 昭和十六年(1941年)六月に、ドイツが独ソ不可侵条約を破ってソ連に侵攻すると、当時の近衛内閣では、四月に締結された日ソ中立条約を破棄してでも同盟国としてソ連と開戦すべきとする松岡洋右外務大臣と近衛文麿首相との間で閣内対立が起きている。近...
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GHQが焚書処分した「昭和」をタイトルに含む本~~赤松祐之『昭和十三年の国際情勢』

 一昔前の書店には、毎年年末から年始にかけて、最新データで時事問題を解説したり、最新統計を反映した年鑑などの「昭和〇△年版」が平積みされていた記憶があるのだが、戦前戦中にも同様な書物が多数発行されていたようである。 GHQが没収を求めたのは...
GHQ焚書

GHQが焚書処分した「近代」「現代」をタイトルに含む本~~平野零児『近代戦の正体』

 最初に昭和十二年に出版された平野零児 著『近代戦の正体』という本の一節を紹介したい。文中の「世界大戦」というのは、今でいう「第一次世界大戦」のことであるが、非常に重要なことが記されている。 世界大戦は、武力のほかに「見えざる力」思想のプロ...
GHQ焚書

GHQが焚書処分した青少年向けの書籍~~桜井忠温「子供のための戦争の話」

 GHQが没収廃棄して、戦後の日本人に読めないようにさせた本のなかに、青少年向けの本が少なからずあるが、これらの本は著者が若い世代にも理解しやすいようにやさしい言葉で記されているのでありがたい。実際何冊か読んでみると、戦後になって多くの史実...
GHQ焚書

GHQが焚書処分したスパイ・謀略関係書籍~~新井辰男『スパイと防諜』

 戦後のわが国は世界各国から「スパイ天国」と呼ばれて久しい。 わが国は最先端の科学技術を持ち、世界中の情報が集まる情報大国でありながら、世界のどこの国でも制定されているような「スパイ防止法」が存在しない。そのために、わが国で某国の工作員がス...
GHQ焚書

GHQが焚書処分した「思想」「宣伝」に関する本~~『支那の対日宣伝策 : 支那に於ける国防と新聞事業の統制』

 GHQの焚書リストの中に、昭和十二年に海軍省海軍軍事普及部がまとめた『支那の対日宣伝策 : 支那に於ける国防と新聞事業の統制』という本がある。この書物は海軍省が書いたものではなく、支那藍衣社機関紙上海汗血書店発行の「汗血月刊」第八巻第六号...