廃仏毀釈・神仏分離法隆寺における廃仏毀釈・神仏分離の危機 聖徳太子ゆかりの法隆寺は、神仏分離令には大きなダメージはなかったが、元禄期に大修理がなされてから百五十年を経過して伽藍は相当傷んでいたうえに、明治四年と七年に上地令が出て、寺領を失いさらに寺録をも失い、修理どころか、僧侶の日々の生活にも困る状態に陥った。明治五年に法隆寺の一﨟職となった千早定朝は、寺の復興のため諸策を講じ、明治十一年に法隆寺の宝物類を皇室に献納することで下賜された一円で財政を立て直した。 2021.01.25しばやん 0廃仏毀釈・神仏分離
GHQ焚書GHQに焚書処分された米国留学経験のある新聞記者の本~~棟尾松治『アメリカの実力』 GHQに焚書処分された米国関連書籍は結構多数存在するが、実際に読んでみると、戦後の日本人に知らされていない史実が満載である。今回は昭和十六年に上梓された、棟尾松治著『アメリカの実力』という本を紹介したい。 棟尾松治という人... 2021.01.23しばやん 0GHQ焚書
廃仏毀釈・神仏分離東大寺の廃仏毀釈・神仏分離の危機と倒壊の危険があった大仏殿 明治初期の神仏分離で東大寺は鎮守八幡宮と分離させられ、廃仏毀釈で末寺の眉間寺を撤廃されるなどした。当時大仏殿は相当傷んでおり倒壊する危険が高かったのだが、新政府は社寺建造物の修理再建などを名目とする集金行為を禁止し、さらに上地令により知行地を没収し東大寺は大きな収入源が断たれてしまい、堂宇の修繕どころか僧侶の日々の生活もままならない状態に陥っていた。 2021.01.20しばやん 0廃仏毀釈・神仏分離
GHQ焚書辛亥革命に続く第二革命に参加した山中峯太郎の著作は多数がGHQに焚書処分された~~『狙日第五列 』 山中峯太郎 山中峯太郎は陸軍士官学校に学び、陸軍大学校に進んだが、陸大に入校した明治四十四年(1911年)に辛亥革命が起き、大正二年(1913年)七月に、辛亥革命後に孫文から政権を奪った袁世凱の専制に反対する青年将校たちの多くが、... 2021.01.18しばやん 0GHQ焚書
廃仏毀釈・神仏分離廃仏毀釈で寺宝を奪い取り、売却して私腹を肥やした県令がいた 廃藩置県により旧藩主は知藩事を解任されて東京移住を強制され、県の行政は新政府が送り込んだ県令に委ねられて全国各地で開明的な施策が行われて、多くの古いものが破壊されたり売却されたりしたのだが、県令の中には権力を用いて文化財を私物化するものもいた。堺の県令であった税所篤は奈良の古寺の文化財や古墳の埋蔵物を奪い取り、売却して蓄財したことが疑われている。 2021.01.15しばやん 4廃仏毀釈・神仏分離
GHQ焚書GHQが焚書処分した「地政学」の本に何が書かれているか~~小牧實繁『地政学上より見たる大東亜』 「地政学」は、地理的な環境が国家に与える政治的、軍事的、経済的影響を、巨視的な視点で研究する学問だが、戦前・戦中には多くの著作が出版されていたものの、戦後GHQにより、日本人の著作だけでなく外国人の著作までもが没収処分されている。さらに... 2021.01.13しばやん 0GHQ焚書
廃仏毀釈・神仏分離文明開化と廃仏毀釈 明治四年に政府内で平田派が失脚したが、それ以降に廃仏毀釈が全国に広がった。同年に実施された廃藩置県でそれまで知藩事として藩の行政を担当した旧藩主は失職し、新政府から県令が派遣され、彼らが新政府の意向を受けて開明的な諸政策を実施し、寺の仏像や仏具は無用の長物と見なし、寺を学校にしたり、仏像などを売却して学校の設立資金に充てたりした。 2021.01.10しばやん 2廃仏毀釈・神仏分離
GHQ焚書GHQが最初に没収を命じた10点の書籍~~大東亜戦争調査会編『米英挑戦の真相』 GHQが最初に書籍の没収を命じたのは昭和二十一年のことで、三月十七日付の覚書には「宣伝用刊行物の没収」とのタイトルで、次のように記されていたという。 日本政府に対し、次のリストにある宣伝用刊行物を多量に保有している倉庫、書店、書... 2021.01.08しばやん 0GHQ焚書
廃仏毀釈・神仏分離「西の日光」と呼ばれていた奈良の大寺が明治初期に破壊されたこと~~内山永久寺の廃仏毀釈 内山永久寺は「西の日光」と呼ばれていた大寺院であったが、1868年に神仏分離令が出されると、この寺の僧侶は全員が還俗し、寺は無人となった。堂塔坊舎の打ち毀しが始められ、付近住民の建築材や燃料となり、仏像・仏具・経典・文書の類は多くが焼かれ、石垣、石段の石材も多くは運び出されて、数年のうちにすべてが破壊しつくされ境内は耕地に変貌してしまった。 2021.01.05しばやん 2廃仏毀釈・神仏分離
GHQ焚書GHQは満州事変について何を隠そうとしたのか~~桜井忠温 著『常勝陸軍』 桜井忠温 (さくらい ただよし)は日露戦争に出征し、乃木将軍配下で旅順攻囲戦で右手首を吹き飛ばされる重傷を受け、帰還後療養生活中に執筆した日露戦争の実戦記録『肉弾』は15ヶ国に翻訳される大ベストセラーとなった。彼はその後陸軍省新聞班長を... 2021.01.03しばやん 0GHQ焚書
ご連絡など2021年新年のご挨拶 あけましておめでとうございます。 旧年中は拙い私のブログにお付き合いいただき、まことにありがとうございました。 丹生都比売神社 鳥居と楼門 何度も訪問して頂いた方や、私の記事にリンクして頂いた方、ランキングの応援を... 2021.01.01しばやん 2ご連絡など