テーマ別焚書

文学・記録

GHQが焚書処分した俳句の本 『新戦場俳句と作法』『俳句と戦線』

GHQ焚書リストの中に俳句に関する本が六点あるのだが、焚書処分された理由は兵士たちが戦場などで詠んだ作品を多数採り上げている点にあるからであろう。 私も含めて戦後に生まれた日本人のほとんどは学校やテレビ新聞で繰り返し解説される自虐史観に洗脳...
テーマ別焚書

日本語、国語に関するGHQ焚書 『日本語の世界化』『大東亜共栄圏と国語政策』

GHQ焚書リストの中には、なぜこのような本を焚書処分したのかと思うようなタイトルの本が少なからず存在する。軍事のことを書いたわけではなく思想書でもない本の多くが焚書処分されているのだが、「日本語」に関する本まで多くが焚書処分にされていること...
精神・文化

日本精神に関するGHQ焚書  『自然景観より観たる日本精神』『日本精神と我が国土』『日本精神読本』

戦前・戦中には「日本精神」に関する書籍が多数出版されており、その多くがGHQによって焚書処分されている。「日本精神」という言葉にはかつては結構深い意味を含んでいたようだが、戦後の日本人は本来の「日本精神」を理解しないままに過ごして来ているよ...
精神・文化

臣道に関するGHQ焚書  『臣道読本』『日本臣道の本義』『臣民の道』 

GHQ焚書リストの中には日本人の生きる姿勢や心構えに関する書籍が少なからず存在する。前々回及び前回に「武士道」及び「武道」に関するGHQ焚書を採り上げたが、今回は「臣道しんどう」(臣民の道)に関するGHQ焚書を紹介させていただくことにしたい...
精神・文化

武道(剣道・柔道等)に関するGHQ焚書

前回の「GHQ焚書」で、武士道に関するGHQ焚書を紹介させていただいたが、剣道や柔道などの武道に関する研究書や解説書、指導書などもGHQによって焚書処分されている。処分された理由は武道の技術的な面というよりも、おそらくはその精神的な面ではな...
精神・文化

武士道等に関するGHQ焚書 『武士道と武士訓』『武士道と日本民族』

「武士道」をキーワードにしてGHQ焚書リストを調べると、結構多くの書籍が引っかかる。よく似た言葉に「士道」という言葉があり、多少ニュアンスは異なるが、ほぼ「武士道」と同様な意味で用いられるようなので、それらを加えると「武士道」に関するGHQ...
精神・文化

神道関連のGHQ焚書 『海外神社の史的研究』『神道と日本精神』

神道関連の書籍は大型書店に行ってもわずかしか並んでいないのだが、戦前戦中には結構多くの書籍が出ていて、その多くがGHQによって焚書処分されている。よく似た内容のものが少なくないが、ユニークな研究も存在するので、そのうちの2点を紹介させていた...
精神・文化

中国思想に関するGHQ焚書 『儒教と我が国の徳教』、『孫子』

中国思想に関するGHQ焚書を探してみると、中国の春秋戦国時代(紀元前770年~紀元前221年)に現れた諸子百家に関するものばかりで、大半は孔子が創始した儒教、あるいは孫子の兵法に関する書物である。孫子が焚書処分されたのは理解できるのだが、孔...
宗教関連

仏教に関するGHQ焚書 『シャカ』『仏教の戦争観』

『シャカ』 仏教に関するGHQ焚書を探していると、仏教の開祖である釈迦に関する子供用の絵本がリストにあるのに驚いた。この絵本は講談社が「大東亜の偉人」を集めたシリーズの中の1冊で、全10冊のすべての作品がGHQによって焚書処分されていること...
宗教関連

イスラム教に関するGHQ焚書 『大東亜の回教徒』『回々教大観』

イスラム教は七世紀にマホメットが創始した宗教で「マホメット教」と呼ばれることもあるが、漢字圏では古くから「回教」あるいは「回々フィフイ教」と呼ばれて来た。わが国では最近では「イスラム教」と呼ばれることが最も多く、「回教」と呼ばれることは少な...
宗教関連

キリスト教に関するGHQ焚書 『支那事変とローマ教皇庁』、『満州帝国とカトリック教』

『支那事変とローマ教皇庁』GHQ焚書の中でキリスト教に関係する本は決して多くはないのだが、いずれの本も戦後の史書には書かれていないような情報が満載で、戦後に出回っている史書とは全く異なる視点を提供してくれる。ピウス十一世 例えば『支那事変と...
テーマ別焚書

「文化」「文明」に関するGHQ焚書 『日本文化の支那への影響』

『日本文化の支那への影響』 GHQ焚書のリストの本のタイトル・副題を「文化」「文明」というキーワードで絞り込むと、73点の図書が引っかかったのだが、タイトルがユニークであったので『日本文化の支那への影響』という本の冒頭を読み始めて驚いた。あ...
テーマ別焚書

「思想」に関するGHQ焚書  『アジア民族の中心思想』、『思想戦経済戦』

生存競争か、共存共栄か高楠順次郎 『思想』をキーワードにして面白そうなGHQ焚書を探していると、『アジア民族の中心思想 インド篇』という本が目に入った。著者の高楠順次郎は、明治時代から昭和初期にかけて活躍した仏教学者・インド学者で、東京帝国...
中国関連

支那通・須藤理助が見た支那4 満州事変

誤った日支親善 前回は支那の暴動に巻き込まれて在留邦人が掠奪され暴行されても、支那との融和を説いた幣原喜重郎外相の「軟弱外交」を須藤理助が痛烈に批判している文章を紹介させていただいたが、わが国が当時の支那と融和を図ろうにもこの国では十数年来...
中国関連

支那通・須藤理助が見た支那 3 第一次南京事件

戦前戦中は支那の実態が詳しく報道されていた 前回に引き続き須藤理助の『満蒙は併合せよ : 附・南支問題の真相』の一部を紹介させていただく。念のために書いておくが、当時の支那には多くの日本人が居住していて、大手新聞各社も特派員を派遣しており、...
テーマ別焚書

民族に関するGHQ焚書リスト 『創造の民・日本民族』

『創造の民・日本民族』豊沢豊雄 Wikipediaより 最近ではあまり聞かなくなったが、昔は「日本人は科学でも政治でも教育でも宗教でも芸術でも、日本人は外国の模倣ばかりで創造力に乏しい」とよく言われていたし、戦前でも同様であったようだ。とこ...
中国関連

支那通・須藤理助が見た支那 2 支那の統治機構と国民性

前回はGHQ焚書の須藤理助『満蒙は併合せよ:南支問題の真相』の中から、支那軍に関する部分を紹介させていただいた。支那兵に関しては興味深い話が他にもいくつも記されているのだが、今回は支那の統治機構の実態について書かれている部分を少しばかり紹介...
中国関連

支那通・須藤理助が見た支那 1 支那の軍隊

GHQ焚書リストの中で支那大陸に住んで長い間活動をしていた人物の著作を探していたら、たまたま須藤理助の著書『満蒙は併合せよ: 附・南支問題の真相』という本が見つかった。 須藤理助は日露戦争の時に陸軍軍医中尉として支那に渡り、終戦後も何度も支...
テーマ別焚書

資源に関するGHQ焚書リスト  『軍需資源読本』

GHQ焚書の中から「資源」をキーワードにして本を探すと、様々な国の様々な資源について個別具体的に詳述している本が多いのだが、少年少女向けに書かれた『軍需資源読本』という本は非常にわかりやすく読みやすいので少し紹介させていただく。『軍需資源読...
テーマ別焚書

鉱工業に関するGHQ焚書リスト  『銃眼のある工場』

日本精糖業の父・鈴木藤三郎の伝記『銃眼のある工場』 GHQ焚書のリストから「鉱(業)」あるいは「工(業)」に関する本を探していると『銃眼のある工場』という本が引っかかった。題名が気になったので少し読んでみると、「日本精糖業の父」と言われる鈴...
テーマ別焚書

農業・漁業・食糧に関するGHQ焚書リスト 『北洋物語:漁業日本』『日本農兵戦争』

北洋漁業のこと 『北洋物語:漁業日本』 農業・漁業に関するGHQ焚書を調べているたときに、大正中期から戦中期にかけて漁業でソ連と深刻な問題が発生していたことに気が付いたので、今回は『北洋物語:漁業日本』という本の一部を紹介したい。著者の竹村...
テーマ別焚書

商業・貿易に関するGHQ焚書リスト 『決戦貿易の潮流』『経済新体制と商業組織』

GHQ焚書リストの中から商業・貿易に関する著作を抽出してみた。平和な時代であればこのジャンルの書物は実務的な記述が中心にならざるを得ないが、国際情勢が悪化して戦争が近づいてきたり、わが国も戦争に巻き込まれるとなると、商業や貿易も自由な活動が...
テーマ別焚書

産業に関するGHQ焚書リスト 『産業少女の生活』『現代の国防と産業』

「産業戦士」の少女の作文 GHQ焚書リストの中から「産業」という言葉をタイトルに含む本を抽出してみると、「産業戦士」や「産業少女」という言葉を含む書籍が何点か引っかかったのが気になった。 私の親の世代は学生時代に学徒動員で工場や農村で働いた...
テーマ別焚書

憲法・法律に関するGHQ焚書リスト 『神道・仏道・皇道・臣道を聖徳太子十七条憲法によりて語る』

『神道・仏道・皇道・臣道を聖徳太子十七条憲法によりて語る』 GHQ焚書リストの中から、憲法や法学に関する本を探すと、聖徳太子が書いた憲法に関する著作が四点もあるのに驚いてしまった。なぜ聖徳太子について書かれた本がGHQに焚書処分されたのかと...
テーマ別焚書

外交・条約に関するGHQ焚書 『少年国史上の外交関係』

GHQ焚書リストの中から外交に関する書籍を読んでみると、戦後出版された書物やマスコミ等では触れられていない話題が満載である。少年少女を対象に刊行された本も読んでみるとなかなか面白い。古代における帰化人の活躍帰化人 秦河勝 『前賢故実』より ...
テーマ別焚書

経済及び財政・金融に関するGHQ焚書リスト 『統制経済と経済戦』

「経済」とは、社会に於いて財・サービスの生産・流通・消費活動を調整するシステムを言い、その調整は貨幣を通じて行われるものである。戦後平和な時代が長く続いたわが国では、「経済」や「財政」・「金融」に関する本が数多く出版されてベストセラーになる...
テーマ別焚書

政治関連のGHQ焚書リスト 『政党の罪悪と議会制度の刷新』

竹田安次 著 『政党の罪悪と議会制度の刷新』 GHQ焚書リストの中から政治に関する書籍やパンフレットを検索していくと、全部で236点見つけることが出来た。その中から、今回は『政党の罪悪と議会制度の刷新』という本の一部を紹介したい。著者の竹田...
テーマ別焚書

タイトルに「世界」「国際」を含むGHQ焚書 『世界は何処へ』

GHQ焚書の中に世界全体を俯瞰的に論じている本が少なからず存在するので、焚書リストから「世界」「国際」をキーワードにして抽出することを試みたのだが、世界情勢を論じている本から世界観や世界の軍事・戦争・政治・経済・文化等を論じている本、あるい...
テーマ別焚書

太平洋とその周辺に存在する国々に関するGHQ焚書リスト

「太平洋」、「南洋」、「南方」の周辺諸国 「太平洋」はユーラシア、オーストラリア、南極、南北アメリカの各大陸に囲まれる世界最大の海洋を言うが、この太平洋の周辺部や海洋に点在する島々に関するGHQ焚書はかなり多い。 戦後に刊行されたタイトルに...
テーマ別焚書

東洋、アジア関連のGHQ焚書リスト

「東洋」「アジア」「(大)東亜」の違い 「東洋」は「西洋」の対概念であるが、指し示す地域は本によって異なり、トルコから東のアジア全域を含むケースもあれば中東を除くケースなど様々であるが、一般的には東アジア、東南アジア、南アジアの地域を指す言...
テーマ別焚書

「西洋」「欧米」「欧州」に関するGHQ焚書 『戦争史 西洋古代篇』『裏から見た欧洲の外交戦』

戦前・戦中期の「第一次世界大戦」の呼称 GHQ焚書のリストの中には、本のタイトルに国名ではなく「欧州(ヨーロッパ)」「欧米」「西洋」という言葉を用いて、ヨーロッパ全体や西洋全体の歴史や政治情勢などを俯瞰して論じている本が少なからず存在するが...
テーマ別焚書

「大東亜共栄圏」関連のGHQ焚書リスト

「大東亜共栄圏」の範囲は定まっていなかった 昭和六年(1931年)の満州事変以降英米との関係が悪化して、「南進」がその後の国策の有力な選択肢の一つとなり、「大東亜共栄圏」という言葉が良く用いられるようになっていく。「南進」とは、わが国が重要...
テーマ別焚書

第二次世界大戦時日本領であった国々に関するGHQ焚書リスト

第二次世界大戦時の日本領 教科書などにはほとんど書かれていないのだが、わが国は第二次世界大戦に参戦後、わずか半年でアメリカ、イギリス、フランス、オランダの植民地であった東南アジアや太平洋の多くの島々を占領した。この地域でわが国がいかなる統治...
テーマ別焚書

第二次世界大戦で枢軸国であった国(日、独を除く)に関するGHQ焚書

枢軸国は全部で八か国 第二次世界大戦でわが国はドイツ、イタリアとともにイギリス、アメリカ、中華民国などの連合国と戦ったのだが、前回の記事で連合国に関するGHQ焚書についてまとめたので、今回は枢軸国に関するGHQ焚書をまとめておこう。 193...
テーマ別焚書

第二次世界大戦で連合国であった国(英米支ソを除く)に関するGHQ焚書

第二次世界大戦でわが国はイギリス、アメリカ、中華民国、ソ連などと戦ったのだが、わが国が同盟を組んだドイツ、イタリア等を枢軸国と呼び、日本、ドイツ、イタリア等と敵対した国々を連合国と呼んでいた。第二次世界大戦で「連合国」であった国々と、連合国...
テーマ別焚書

イギリスの旧植民地に関するGHQ焚書リスト

第二次世界大戦の始まる前は世界の大半の国が欧米列強の植民地であり、最も多くの植民地を従属させ所有していたのがイギリスである。下の画像は1921年の頃のイギリスの版図を示しているが、インドもオーストラリアもニュージーランドもカナダもイギリスの...
テーマ別焚書

ドイツ及びナチス関連のGHQ焚書リスト

今回はドイツ関連のGHQ焚書に関する記事をリスト化してみたが、ドイツに関する書物はアメリカやイギリスよりも多くの書物やパンフレットが焚書処分されている。これまでこのブログで採り上げたドイツ・ナチス関連のGHQ焚書 今までドイツやナチスに関す...
テーマ別焚書

中国関連のGHQ焚書リスト

これまでこのブログで採り上げた中国関連のGHQ焚書 これまで中国に関するGHQ焚書について記事をいくつか書いてきたが、中国に関するGHQ焚書は五百点をはるかに超え、国別のGHQ焚書点数を調べると英米などをはるかに上回り、ぶっちぎりの第一位と...
テーマ別焚書

ソ連、ロシア関連のGHQ焚書リスト

これまで英国関連、米国関連、満州関連の焚書リストを紹介させていただいたが、今回はソ連、ロシア関連のGHQ焚書リストを公開させていただく。これまでこのブログの記事でロシア及びソ連についていろいろ書いてきたが、これまで採り上げさせていただいたG...
テーマ別焚書

満州関連GHQ焚書リスト

これまで英国関連、米国関連の焚書リストを紹介させていただいたが、満州関連のGHQ焚書リストの点数が、英国と米国のGHQ焚書点数を合計した点数したよりも多いというのは、私にとっても意外であった。 GHQが戦後の日本人に読まれないように処分した...
テーマ別焚書

米国関連のGHQ焚書リスト

これまでこのブログで採り上げた米国関連のGHQ焚書『敵国アメリカの戦争宣伝』(GHQ焚書)を読む3より これまでアメリカに関するGHQ焚書について記事をいろいろ書いてきたが、これまで採り上げた本の記事をブログカード化してみた。今後新たに採り...
テーマ別焚書

英国関連のGHQ焚書リスト

これまでこのブログで採り上げた英国関連のGHQ焚書 二年前にこのブログの記事で、英国関連のGHQ焚書リストを掲載させていただいたが、その後「国立国会図書館デジタルコレクション」が大幅にリニューアルされて、GHQが焚書処分した本のほとんどが「...
情報戦・宣伝戦

『敵国アメリカの戦争宣伝』(GHQ焚書)を読む 3

勝利の宣伝 前回に引き続きGHQ焚書である中野五郎の『敵国アメリカの戦争宣伝』の内容を紹介させていただく。 日本軍の真珠湾攻撃直後にルーズヴェルト大統領がどのような発言をしていたかについて、本書には以下のように記されている。 日米開戦直後、...
情報戦・宣伝戦

『敵国アメリカの戦争宣伝』(GHQ焚書)を読む 2

前回に引き続き中野五郎の『敵国アメリカの戦争宣伝』の内容の一部を紹介させていただく。今回は二回目で、昭和16年(1941年)12月8日未明(アメリカ時間では12月7日午後)に行われた真珠湾攻撃に対して、アメリカではどのように報じられ、ルーズ...
情報戦・宣伝戦

『敵国アメリカの戦争宣伝』(GHQ焚書)を読む 1

アメリカでその戦争宣伝の実態を見て来た中野五郎 宣伝戦関連のGHQ焚書をあたっているときに、中野五郎 著『敵国アメリカの戦争宣伝』という本が目に入った。著者中野五郎は昭和5年に東京帝国大学法学部を卒業後東京朝日新聞社に入り、社会部、仏印特派...
ユダヤ人

日本とユダヤ人の関係を考察した中山忠直のGHQ焚書を読む

古代に日本に渡来したユダヤ人は日本に同化した 今回紹介したいGHQ焚書は中山忠直(なかやま ただなお)という人物の著した『我が日本学』である。タイトルの書かれたページを開くと「本書を二十一世紀に捧ぐ  中山忠直」と書かれており、我々のような...
欧米の外交

フランス人が書いた英国の戦争方法~~『ヨーロッパの悲劇』を読む

イギリスの真の姿とはいかなるものかを描いた本 GHQは外国人の著作も数多く焚書処分したのだが、今回は『ヨーロッパの悲劇―英国の戦争方法―』という本を紹介させていただく。 著者のドクター・フランツ・グローセという人物についてはネットで調べても...
日本文化

『素描祖国の歴史』を読む③~~平安・鎌倉時代

かなの発明 『素描祖国の歴史』には政治史や外交史についてはあまり記されておらず、わが国の文化史が中心に描かれていて、平安時代については「かなの発明」について一章が設けられているだけである。紫式部像(土佐光起画、石山寺蔵) わが国の文化史にお...
日本文化

『素描祖国の歴史』を読む②~~飛鳥時代・天平時代

聖徳太子の時代 前回記事で清水三男は『素描祖国の歴史』のなかで、我々の祖先はかなり古くから他の民族よりも国家意識が強かったことを指摘し、その原因として「国生み神話」でいざなぎ・いざなみ二神が日本列島を創造したことが記されていることを紹介させ...
日本文化

シベリア抑留で亡くなった歴史学者の遺著~~『素描祖国の歴史』を読む①

シベリアに抑留された新進気鋭の日本史研究者 GHQ焚書リストの中に清水三男著『素描祖国の歴史』という本がある。著者の清水三男は戦前に日本中世史の新進気鋭の歴史学者として活躍していたが、昭和十八年(三十五歳の時)に陸軍に応召され、その直後にわ...