文明開化とその裏面 鹿鳴館時代に提出された条約改正案は欧米に媚びる内容で世論の大反対を受けた 前回の「歴史ノート」で、明治の初期から極端な欧化政策が採られて、その最もひどかった時代が鹿鳴館ろくめいかん時代であることを書いた。 鹿鳴館は明治政府が薩摩藩邸の跡地に建てることを決定し、明治十六年(1883年)十一月二十八日に落成した建物で... 2025.03.02 文明開化とその裏面
朝鮮半島情勢と日清戦争 三国干渉に激昂した人々と尾崎行雄らの政府弾劾決議案 露独仏の三国干渉により、下関条約で獲得した遼東半島を清国に返還することを余儀なくされた。世論を鎮静させるために、明治天皇が「遼東還付の詔勅」を発されたが、国民の怒りは収まらず、議会では政府の失政を糾弾する動きがあり、政府は言論を弾圧した。明治29年の第9回帝国議会で尾崎行雄が登壇し、内閣を弾劾する上奏案が提出された。その後、政府も軍備増強の急務を認識した。 2022.02.15 2022.03.23 朝鮮半島情勢と日清戦争