徴兵令と士族の没落 家禄が大幅に削減された士族のなかでも特に悲惨な目にあった徳川の旧幕臣たち 明治維新で封建制が瓦解し、徴兵制が発布されて士族がその存在意義を失い、深刻な生活問題に直面した。最も悲惨であったのは徳川の旧幕臣で、徳川慶喜は江戸城明け渡しの後、八百万石を七十万石に減らされて駿府に移封され、多くの家臣が無禄で静岡に移住した。静岡藩は移住希望者を運ぶためにチャーターした船は、奴隷を運ぶのと同様の方法で家臣団を運んでいる。 2021.10.03 2022.03.23 徴兵令と士族の没落