2019-07-25

豊臣秀吉

文禄の役で明国との講和交渉を大失敗に導いた小西行長~~GHQ焚書とされた秀吉の伝記を読む3

文禄五年に来朝した明の使節が奉じた国書には、三年前に秀吉が伝えた講和条件は全く反映されず、日本を明国の属国とする内容であった。明国との講和交渉を担当したのはキリシタンの小西行長だが、当時の宣教師たちの書簡を読むと、行長はスペイン側の戦力に織り込まれていた。秀吉が彼に講和交渉を委ねたのは誤りであった。