白柳秀湖 上海と明治維新 白柳秀湖『日本外交の血路』を読む6 引き続き白柳秀湖の『日本外交の血路』(GHQ焚書)を読み進んでいく。前回は、昭和七年三月に開かれた徳富蘇峰の古稀記念講演会の中で、白柳が「上海と明治維新」という演題で講演した内容の前半で、英仏米の三国が上海に共同租界を建設して支那経略の足掛... 2024.05.01 白柳秀湖
白柳秀湖 幕末期における英米仏三国の動き 白柳秀湖『日本外交の血路』を読む5 引き続き白柳秀湖の『日本外交の血路』(GHQ焚書)の内容の一部を紹介させていただく。この本は白柳が雑誌などで発表して来た時局に関する論説を収録したものだが、昭和七年三月に開かれた徳富蘇峰の古稀記念講演会で彼が「上海と明治維新」という演題で講... 2024.04.27 白柳秀湖
白柳秀湖 日本を弱体化させた資本主義的外交心理 白柳秀湖『日本外交の血路』を読む4 経済界が日米外交に多大な影響を与えて来た 前回に引き続き白柳秀湖の『日本外交の血路』(GHQ焚書)の一部を紹介させていただく。前回は、わが国の外交が経済界の意向を受けてワシントン会議(1921~22年)以降に方針転換がなされたことを書いたが... 2024.04.23 白柳秀湖
白柳秀湖 経済界が歪めた戦前の対米外交 白柳秀湖『日本外交の血路』を読む3 前回記事で大正十年(1921年)のワシントン軍縮条約や昭和三年(1928年)のパリ不戦条約が締結されて以降、わが国の外交当局や新聞記者、思想界が、経済界の意向を受けて軍部を悪しざまに罵るようになり、五・一五事件で軍部の不満が爆発したという内... 2024.04.19 白柳秀湖
白柳秀湖 「五・一五事変の史的考察」 白柳秀湖『日本外交の血路』を読む2 武士・兵士の生活の途を奪うということ五・一五事件を報じる東京朝日新聞号外 Wikipediaより 今回も引き続き『日本外交の血路』(GHQ焚書)の内容紹介だが、「五・一五事変の史的考察」との題で書かれた白柳の文章をほぼ全文紹介させていただく... 2024.04.15 白柳秀湖
白柳秀湖 戦前の日本外交は何を誤ってきたのか……白柳秀湖『日本外交の血路』を読む1 白柳秀湖(しらやなぎ しゅうこ)は、早稲田大学文学部哲学科に在学中に堺利彦・幸徳秋水らの影響を受け社会主義思想に接近し、プロレタリア文学運動の先駆となる作品をいくつか残したが、大逆事件以後社会主義とは縁を切り、文学ともはなれ、在野の歴史家、... 2024.04.06 白柳秀湖
山中峯太郎 『日本を予言す』(GHQ焚書)を読む その4 洗練されていないわが国の宣伝戦対応ロンドン軍縮会議でイギリスの仕掛けた宣伝戦を報じる大阪毎日新聞 「神戸大学新聞記事文庫」軍事(国防)39-145「宣伝戦」対策で、連合国主要国は第一次大戦勃発後に対外宣伝のための機関を組織したのに対し、わが... 2024.01.25 山中峯太郎
山中峯太郎 『日本を予言す』(GHQ焚書)を読む その3 戦時だけでなく平時においても行われる「謀略戦」 戦後の日本では、どこかの国の謀略があったといった話はたいていの場合「陰謀論だ」とのレッテルが貼られて、それ以降国民の大半が思考停止に陥るパターンが多いのだが、かなり以前から世界の主要国で「謀略... 2024.01.21 山中峯太郎
山中峯太郎 山中峯太郎著『日本を予言す』を読む その2 中国大陸におけるコミンテルン・ソ連の対日戦略 前回に引き続き山中峯太郎の『日本を予言す』(GHQ焚書)を読み進んでいく。日本の戦後の歴史叙述ではほとんど触れられることのない、盧溝橋事件以降の中国大陸に於けるコミンテルンの動きについて、山中は... 2024.01.17 山中峯太郎
山中峯太郎 山中峯太郎著『日本を予言す』を読む その1 今回紹介させていただくGHQ焚書は、昭和12年に出版された山中峯太郎著『日本を予言す』である。彼の詳しい経歴などは、昨年末に彼の書いた『日本的人間』(GHQ焚書)という本を紹介させていただいた時に書いたので省略させていただくが、彼の著作の十... 2024.01.13 山中峯太郎
山中峯太郎 山中峯太郎著『日本的人間』を読む その2 前回に引き続き『日本的人間』に書かれているエピソードをいくつか紹介していきたい。正直であること加藤清正実直加藤清正、晩年に、自分の生涯をかえりみて言う。「三歳の時に私は、父を失い、母の手ひとつで育てられた。母が太閤の御母と従姉妹どうしであっ... 2023.12.26 2024.01.08 山中峯太郎
山中峯太郎 山中峯太郎の『日本的人間』を読む その1 山中峯太郎 山中峯太郎は陸軍士官学校に学び、陸軍大学校に進んだのだが、陸軍士官学校で山中と交流を深めた清国からの留学生の多くが辛亥革命後に孫文から政権を奪った袁世凱の専制政治に反対していることを知り、大正二年(1913年)七月に、同志たる中... 2023.12.23 2024.01.08 山中峯太郎
武藤貞一 日米を戦わせるように仕向けた国はどこなのか~~武藤貞一『日米十年戦争』(GHQ焚書) これまで武藤貞一のGHQ焚書を3冊紹介してきたが、今回紹介する本は、第二次世界大戦でわが国がアメリカに宣戦布告した約半年前に出版された『日米十年戦争』(GHQ焚書)である。 奥付を確認すると、この本が出版された日は昭和十六年六月五日で、手元... 2021.10.18 2024.01.08 武藤貞一
武藤貞一 GHQに封印された支那事変の真実~~武藤貞一著『日支事変と次に来るもの』 盧溝橋事件直後に出版されたベストセラー 前回に引き続いて武藤貞一のGHQ焚書を紹介したい。以前にも書いたが、武藤貞一は 戦前の昭和十一年から「大阪朝日新聞」の論説委員となり、「天声人語」欄を執筆。昭和十四年に「報知新聞」の主筆となり、戦中の... 2021.10.12 2024.01.08 武藤貞一
武藤貞一 第二次世界大戦の前に戦争の形が変わった~~武藤貞一著『世界戦争はもう始まっている』を読む 1936年までに、すでに臨戦態勢に入っていた列強諸国 前回に引き続き武藤貞一の著書を紹介したい。今回は『世界戦争はもう始まっている』(GHQ焚書)である。 第二次世界大戦は1939年の9月のドイツ軍のポーランド侵攻を発端とし、その後英イギ... 2021.10.06 2024.01.08 武藤貞一
武藤貞一 わが国が第二次大戦で戦わざるを得ない状況に追い込んだ勢力~~武藤貞一著『日本の変貌』を読む 武藤貞一の著作はGHQに嫌われ、国会図書館においても全著作がネット公開されていない 武藤貞一という人物は今ではほとんど知られていないと思うのだが、戦前の昭和十一年から「大阪朝日新聞」の論説委員となり、「天声人語」欄を執筆。昭和十四年に「報知... 2021.09.30 2024.01.08 武藤貞一
長野朗 長野朗の『支那の真相』、『我等世界に何を学ぶ可き乎』を読む このブログで長野朗(ながの あきら)の著書をいくつか紹介させて頂いたが、長野は戦前の代表的な中国通で多くの著書を残している。彼の著書のうち十八点がGHQ焚書図書となっており、没収された本の多さでは三番目にランクされる人物である。 今回はGH... 2021.07.02 2024.01.08 長野朗
山中峯太郎 辛亥革命に続く第二革命に参加した山中峯太郎の著作は多数がGHQに焚書処分された~~『狙日第五列 』 山中峯太郎 山中峯太郎は陸軍士官学校に学び、陸軍大学校に進んだが、陸大に入校した明治四十四年(1911年)に辛亥革命が起き、大正二年(1913年)七月に、辛亥革命後に孫文から政権を奪った袁世凱の専制に反対する青年将校たちの多くが、陸軍士官学... 2021.01.18 2024.01.08 山中峯太郎
長野朗 GHQ焚書に描かれた、中国の排日運動を操った国~~長野朗『支那三十年』 前回の「GHQ焚書」で、長野朗著『民族戦』の一節を紹介したが、今回は、同じ著者の『支那三十年』(昭和十七年刊)の文章を紹介したい。長野朗は、中国で排日運動が始まった大正八年(1919年)に北京にいて、身近でその動きを観察した人物である。この... 2020.12.13 2024.01.08 長野朗
長野朗 GHQ焚書・長野朗著『民族戦』に描かれた、漢人の侵略の仕方 12年前に西尾幹二氏が書き始めた『GHQ焚書図書開封』シリーズで、多くのGHQ焚書が紹介されているが、中国関係の書籍では西尾氏は長野朗(ながの あきら:1888~1975年)の著書を高く評価しておられる。長野朗は陸軍の軍人であったが、辛亥革... 2020.12.08 2024.01.08 長野朗